「ランプの宿 青荷温泉」は、黒石温泉郷にある深い山間にひっそりと佇む秘湯の一軒宿で、ランプの宿としてメディアにも紹介される有名な宿です。
夜にはほっと灯されるランプの灯かりだけで過ごすことに風情が感じられ、大変人気があります。
そんな「ランプの宿 青荷温泉」の魅力をご紹介しましょう。
ランプの宿青荷温泉ってどんな宿?
「ランプの宿 青荷温泉」は、青森県八甲田山中の一軒宿の秘湯で、ランプの宿として広く知られています。
全国に数か所あるランプの宿の中でも代表格に値すると言われています。
部屋には鍵がなく、フロントで部屋番号を聞いてから各自で部屋に行きます。
部屋にコンセントがなく、スマホやデジカメの充電もできません。
最初は戸惑うことが多く不便に思うかも分かりませんが、その本当の良さが分かり、リピート客も多いことも確かです。
青荷温泉の最大の魅力はやはりランプです。
点灯されたランプを配布する様は大変素晴らしい光景だということで、この宿の大きなイベントのようになっています。
夕方になるとたくさんのランプが棒に吊るされ、外にあるランプの小屋から運ばれてきます。
点灯しているランプをこれだけ集まった形で見ることができるのは、この時だけですので、お風呂に行くタイミングをずらしてでも見ておくべき光景です。
部屋に鍵がかかっていると、鍵の施錠を繰り返し、ランプの配布に時間がかかり、その重労働を見ると、鍵がないのも納得がいくと思います。
そして夜になると客室、食事処、お風呂、外灯がランプで照らされます。
すべてにランプが灯されると幽玄な世界が広がります。
客室は本館と、グループ向けの離れが3棟あります。
客室にはコンセントがないので、客室を照らすのはランプのみです。
宿の施設は客室、風呂のほかに食事処となる広間と売店だけで、客室にテレビもなく、読書をするにも灯かりはランプのみなので不自由。
そんな日常では決して味わうことができない、何もしない穏やかで静かな贅沢な時間が、この宿で味わうことができます。
食事は食事処で宿泊客みんなと頂きます。
スタッフが全員津軽弁で話しているのを聞くのもこの宿に来た醍醐味でしょう。
山菜や川魚等山里の恵みを使った、山の幸を中心にした素朴な温かみの感じられる料理です。
もちろん食事処もランプの灯かりがいくつも灯されていますが、それでも始めは薄暗くて驚くと思いますが、二度目からは免疫ができるからか、こんなものだと感じると思います。
食事後は食事場所隣の休憩室でアンティークランプを眺めながらひと時を過ごすのもいいでしょう。
ランプの宿青荷温泉の口コミ
色んな温泉を楽しめました!
温泉は少しぬるめの湯と混浴の露天風呂など全部で4つあります。
17時から18時の間は女性専用になります。
4つ全ての温泉をめぐりとても満喫しました。
ランプの灯りに癒されました。
食事はとてもおいしく、ランプの灯りがとても幻想的で、素敵なステイになりました。
普段の生活から離れてリラックスします。
ランプの光だけで照らされ、ほの暗い感じが癒されました。
部屋にもランプは一つだけ。
スマホも圏外との事だったので本でも読もうかと思いましたが、それすら難しいほどのほのかな明かり。
売店の脇のベンチでビールや日本酒を飲んだり、温泉につかりに行ったりしてのんびり過ごすことができました。
自然の中でゆっくりくつろげました。
宿泊した日はちょうど金曜日だったので、津軽三味線のライブを聴きながら、地元の丁寧に作られたお料理を頂きました。
夜中にまた露天風呂に入っていると、ホタルの光が見え、ランプの光とも相まってとても癒されました。
ランプの宿青荷温泉の4つの温泉
①健六の湯
健六の湯は、青荷温泉で2番目に新しいお風呂で、男女別の一番大きな内湯です。
大きな湯船に似合うだけの豊富な湯量で、たっぷりのお湯でゆったり寛ぐことができます。
天井が高く窓も大きいので開放感があり、外の風景を十分感じながらお湯に浸かれます。
女性風呂には専用の露天風呂がついています。
夜になると2か所用意されたランプ台に灯かりが灯されると、風情があり気分が落ち着きます。
②本館内湯
内湯は本館内にあるこぢんまりとした内湯で、2014年に新装オープンしました。男女別になっており、地元青森県のヒバを使った香りがとてもいいお風呂です。
③滝見の湯
滝見の湯は、青荷温泉で最も新しい浴場で、滝を見ながら温泉に入ることができます。もともと「竜神の湯」でしたが、2005年に新装オープンし、滝見の湯となりました。男女別でそれぞれ露天風呂がついていて、竜神の滝を見ながらお湯を楽しむことができます。
④露天風呂
大岩とスダレに囲まれた渓流沿いにある露天風呂で、川の流れを聞きながらのんびり温泉が楽しめます。
湯滝から豪快に源泉が注がれていますが、少しぬるめなので長い時間お湯に浸かることができるのが嬉しいですね。
周囲はブナの原生林に囲まれ、秋には黄金色に輝く紅葉、そして冬には真っ白い雪景色を眺めながらの湯呑みは格別です。
夜にはランプに照らされた露天風呂は周囲の暗闇と露天風呂が一体となった幻想的な雰囲気を醸し出し、何とも言えない風情を感じます。
基本的には男女混浴ですが、女性専用の時間が設けてありますので、安心して入浴できます。
ランプの宿青荷温泉へのアクセス
弘南鉄道黒石駅より路線バスにて温川行き虹の湖公園下車、道の駅虹の湖から無料送迎バスを利用するのがお勧めです。
積雪のある冬季は、国道102号線から宿までの山道が一般車両通行止めになるので、自家用車は虹の湖公園駐車場に置いて、無料送迎バスで行きます。