フェリチンの数値が基準値より低かったけど、原因がわからないし自覚症状もない・・・という方、「自分はこういう体質だ」とあきらめていた、あの症状は、フェリチン不足と関係しているかもしれません!
原因を解明し、根本的に治していきましょう。
フェリチンが低い原因は?
体質的に貧血であると、フェリチンが不足しやすい傾向にあります。
そもそも、体内に取り込まれた鉄分はどのように使われているかというと、酸素を運ぶのに利用される「ヘモグロビン」のエネルギーのもととして使われ、そこから余ったぶんをフェリチンが貯蔵します。
しかし鉄分が不足するとヘモグロビンに使われるための鉄分しか体内にない状況になり、貯めておく分の鉄が不足することでフェリチンも減少していきます。
なので基準値よりフェリチンが不足していた方は鉄分が不足しているはず。心当たり、ありませんか?
フェリチンが低いとどんな症状が出るの?
フェリチンが低いと、実に様々な症状が出ます。
主な症状はめまい・立ち眩み、動悸・息切れ、イライラなどがあります。
ほかにも慢性疲労、むくみから、肩こりや下痢・便秘、吐き気、頭痛、腰痛、不眠、脱毛などの症状が出ることも報告されています。
これらの症状が併発する人もいるというのだから、いかにフェリチン不足の状態がよくないのかわかりますね。
また、女性の方に気を付けていただきたいのが妊娠と大きくかかわっているという点!なんとフェリチンが5~10ng以下だと妊娠が難しくなってしまうのです。
なぜなら、鉄分が不足する(=フェリチンの値が低い)と卵巣へ影響し、妊娠しやすくしてくれるはずの黄体ホルモンの働きが低下することで卵細胞をうまく育てられなくなってしまうため、妊娠出来にくくなるというわけ。
フェリチンが低いとどんな病気になりやすい?
睡眠障害、むずむず脚症候群、うつ病やパニック障害に近い精神疾患・神経疾患などになりやすくなります。
睡眠障害
睡眠障害とは夜布団に入っても眠れなかったり、眠っても眠っても日中眠くなってしまったりするもの。
むずむず脚症候群
むずむず脚症候群は、脚に得も言われぬ不快感があり気になって集中できなかったり、睡眠ができなかったりする場合も。
うつ病やパニック障害
うつ病は感情が乏しくなったり、意欲がなくなりし思考力が低下していくもの。
パニック障害は突然息苦しくなり呼吸が乱れたり、新法が音を立て脈拍が一気に上昇、血行が悪くなり手足が冷たくなるなどの症状が。
なぜフェリチンが不足すると様々な病気になりやすいの?
鉄は神経伝達物質であるノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンを作る際に欠かすことのできない補酵素として機能しています。
十分な鉄が得られていないと、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンが必要なときに作られることができないため、さまざまな症状を出す原因になりうるというわけ。