思春期のときのみできると思われていたニキビが、近年では大人の女性をも悩ませています。
大人ニキビと呼ばれるニキビは、生活環境や間違ったスキンケア、乾燥、女性ホルモンの乱れなどによって生じてしまいます。
思春期ニキビと違って、なかなか治りにくいのが困ったダメージです。
ここでは、ニキビに効果があると注目されているレチノールクリームについて紹介します。
レチノールクリームがニキビに効果的って本当?
レチノールクリームは、肌トラブルの救世主とすらいわれているほど強力なサポートをしてくれる美容アイテムです。
季節の変わり目や生活リズムの変化、女性ホルモンのバランスの乱れなど、急に肌トラブルが生じてしまうことがあります。
そんなときに活躍してくれるのが、レチノールクリームです。
もともとはシミやしわなどの肌の衰えをケアするのに役立てられていたクリームですが、最近ではニキビケアにもよいと話題になっています。
レチノールとは、ビタミンAの一種の成分です。脂溶性ビタミンのビタミンAは、肌のハリを生むために欠かせない成分でもあります。
ビタミンAには他にもレチノイン酸やレチナールなどがありますが、中でも刺激が少ないのがレチノールです。
レチノールには、肌のハリを生む他に、ピーリング作用やヒアルロン酸の分泌を促す効果も持っています
そのため、レチノールクリームがニキビによいという話題が起きているのです。
ニキビの主な原因といえば、乾燥です。レチノールなら角質内の汚れをピーリングしたうえで、うるおいをもたらすことができるのがニキビケアとして向いています。
ニキビ跡にも効果的?
レチノールクリームは、赤みが出ているニキビ跡や色素沈着したニキビ跡に効果的だといわれています。
ニキビが跡になってしまう原因は、ヘモグロビンとメラニンにあるといいます。
ヘモグロビンが影響しているニキビ跡は紫色、メラニンが影響しているニキビ跡は茶色になりやすいのが特徴です。
レチノールにはピーリング効果がありますから、古い角質を取り去ってターンオーバーを正常に戻すために期待できます。
肌が乾燥していると角質がはがれおちにくくなってしまうため、ヒアルロン酸の分泌を促進して肌をうるおしてくれる効果にも期待大です。
ニキビ退治に効果的な使い方は?
レチノールクリームをニキビケアに使用する場合には、使用法にも注意したほうがよいでしょう。
効果的な使い方として、洗顔後に化粧水で肌を整えてから使うという方法があります。
化粧水を使った後に美容液やクリームなどを塗ってしまうと、肌にレチノールクリームが浸透しにくくなります。
ただ、化粧水で肌を整える前では刺激が強く出すぎてしまう恐れがあります。
そこで、化粧水で肌のコンディションを整えてからレチノールクリームを塗るのがおすすめなのです。
ニキビができやすい部分、ニキビ跡が気になる部分などには、重ね塗りするのもよいでしょう。
ニキビの症状によって使用を中止しよう!
レチノールクリームは、ニキビケア用の化粧品に比べると刺激が出やすい強力な成分が配合されています。
そのため、使用法にはよく注意しておく必要があります。
レチノール反応と呼ばれる作用に、かゆみを感じたり、肌の乾燥、赤みが出る、刺激の軽い炎症が起きるなどがあります。
ニキビがない肌にもこうした反応が生じてしまう可能性があるため、ニキビがある部分にはなおのこと気を付けなければなりません。
それではニキビケアができないではないかと思うかもしれませんが、すべての場合にレチノール反応が起きるとは限りません。
レチノール反応が出てしまっているのにそのままレチノールクリームを使用し続けると、ニキビが悪化する恐れがあるということです。
せっかくレチノールクリームを使っているのに肌荒れがひどくなってきたと感じたら、すぐにレチノールクリームの使用を中止するようにしましょう。
レチノール反応の知っておきたい事
レチノールクリームにはレチノール反応が出る可能性がありますが、それが好転反応のときもあります。
好転反応とは、よい効果が出る前に一時的に状態が悪化したような反応が起こることです。
レチノールクリームの場合は、ニキビが悪化したり、乾燥が激しくなるなどのレチノール反応が出るかもしれません。
ただし、好転反応の場合はレチノールクリームを使用し続けることによって良い効果へと変わるときがきます。
平均して1ヶ月くらいかかるともいわれていますが、人によっても差があります。
好転反応か、本当にレチノールクリームが肌に合わずに使用しないほうがよいかは、判断が難しいところです。
判断しかねたら、皮膚科医に相談してみるのも一案です。
自己責任の範囲もあることを踏まえて、レチノールクリームにはレチノール反応が出る可能性があるということを認識しておきましょう。
レチノールクリームを使用しても、すべての人にレチノール反応が起きるとは限りません。
心配な場合は、最初に顔に使うのでなく、腕の裏などの目立ちにくい場所でパッチテストをしてみるのもよいでしょう。
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