洗顔は、気を付けていないと最低限必要な肌のうるおいまで奪ってしまうことがあります。
そこで、様々な洗顔料の中からどの洗顔料が自分の肌に適しているかを選ぶのが当たり前になっています。
そんな常識を覆そうとしているのが、お砂糖洗顔です。
砂糖を使って洗顔することで、肌の保湿力がアップするという画期的な洗顔法です。
ここでは、お砂糖洗顔の特長や効果、洗顔料の作り方、正しい洗顔方法、注意点などについて紹介します。
お砂糖洗顔ってどんな洗顔?
お砂糖といえば、貴重なエネルギーになる一方で、過剰に摂取すると脂肪になってしまう食品です。
最近では肌を焦がしたような状態にしてしまう糖化の原因としても知られ、美容の敵と位置付けている人も多いでしょう。
そんなお砂糖には、天然の保湿剤としての効果があるといいます。
医療現場でも用いられているほどで、その効果には信頼がおけそうです。
お砂糖洗顔には、お砂糖を肌にすり込んでマッサージするようなイメージを持つ方もいるかもしれません。
実は、お砂糖は普段のスキンケアにひとつまみ加えるだけで保湿効果が得られるのです。
例えば、乾燥する季節に浴槽にお砂糖を少し入れて入浴すると、肌の乾燥を防げるといいます。
これを洗顔に応用したのが、お砂糖洗顔です。
砂糖水を使って洗顔をしたり、手持ちの乳液などにお砂糖を混ぜてパックをすると効果的です。
お砂糖洗顔の効果@肌しっとり高保湿
お砂糖洗顔には、肌を保水することにより保湿効果を得るだけでなく、傷の治癒効果もあるといいます。
ニキビ肌やアトピー肌の改善にも期待でき、実際にお砂糖洗顔をして1ヶ月後にニキビが改善してきた実験例もあるようです。
ニキビ跡や色素沈着の後も薄くなる他、ニキビの原因菌であるアクネ菌が除去されるほどの殺菌効果にも期待できます。
お砂糖洗顔の洗顔料の作り方
お砂糖洗顔の洗顔料は、洗面器に水かお湯500mlにお砂糖50gをとかせば完成です。
お砂糖は、上白糖を使うようにしてください。コットンパックするときも、同じ割合の砂糖水を使うようにしましょう。
乳液や美容液に混ぜてパックをするときには、100円玉くらいに出した乳液や美容液にお砂糖をひとつまみ混ぜてください。
お砂糖は、手の上である程度とかしておきます。
また、洗顔後の濡れたままの肌に伸ばして、そっとなでるようにマッサージするのがコツです。
強くこすると逆効果になってしまうため、気を付けましょう。
1~2分おいたら、洗い流してください。
しっとり洗うお砂糖洗顔法
お砂糖を直接肌にすり込むのは肌への摩擦が強いため、砂糖水での洗顔をしてみてください。
タオルドライした後も肌がつっぱらず、しかも化粧水の浸透までよくなります。
やり方は、洗面器などに入れた砂糖水を肌に浸み渡らせるように3~4回顔を洗うだけ。
30秒ほど置いたら、流水で流せば終わりです。
砂糖水をコットンに浸して、1~2分パックするのもおすすめです。
ただし、全ての人の肌に合うとは限りませんから、パッチテストはあらかじめおこなっておくようにしましょう。
美容液や乳液にお砂糖を混ぜて使う、スクラブ洗顔の方法もあります。
最初に軽くマッサージした後、1~2分パックすればOKです。
いずれの場合も、肌にお砂糖を長時間のせないようにしてください。
お砂糖洗顔を行う上での注意点
お砂糖洗顔をおこなう際には、いくつか注意事項があります。
守っておかないと、美肌になるどころか逆効果になって肌トラブルが発生するかもしれません。
まずは、デリケートな肌質の方はパッチテストをおこなうようにすること。
デリケートな肌質でなくても刺激が出る可能性もありますから、心配な場合はおこなっておくことをおすすめします。
腕の裏などに砂糖水を塗って、かゆみや赤みなどの異常が出たら中止しましょう。
使用するお砂糖は、上白糖のみにすることも大切です。
黒砂糖や三温糖にはミネラルが多く含まれ、上白糖とは成分の質が異なります。
作用も違ってくるため、十分な保湿効果などが得られない可能性があります。
また、グラニュー糖はキメが粗く、肌に刺激を与えてしまうため避けておきましょう。
肌をこすらないように洗顔することも、重要です。
砂糖水の場合は水やお湯にお砂糖をとかして使用しますが、乳液や美容液にお砂糖を混ぜてパックするときにはお砂糖の粒が残ってしまいます。
肌にこすりつけてしまうと、トラブルの原因になりかねません。肌は思ったよりデリケートですから、くれぐれも慎重にケアするようにしましょう。
あらかじめ、手の体温でとかしておくのも効果的です。
洗顔でもパックでも、3分以上おかずに流すようにしてください。
1~3分も肌に乗せればお砂糖は角層に浸透していきます。
それ以上肌に乗せても意味がなく、必要以上に肌に置いておくのは避けたいところです。
また、必ず洗い流すことも必要です。
肌に残したままにしておくと、べたついてきたり余計に乾燥してしまう恐れがあります。
紫外線にあたってシミの原因になることもありますから、気を付けてください。