辛い口唇ヘルペスにも、きちんと治療していれば症状が治まるときがやってきます。
ピリピリジンジンする感じも日に日に薄れ、あとは水ぶくれや発疹の痕がなくなるのを待つばかり。
かさぶたになっているのを見ると、赤黒い見た目や皮膚が少し引っ張られている感じがして、それはそれで別の不快感を覚えることもしばしば。
思わず「えいっ!」と取ってしまいたくなりますよね。しかしその行為、ちょっと危険かも知れません。
今回は、口唇ヘルペスをキレイに治すコツとも言えるかさぶたとの付き合い方について確認していきましょう。
口唇ヘルペスのかさぶたへの対処法や気を付けたいこと
切り傷や擦り傷と言ったケガの場合でも、かさぶたになると「治ったも同然」という感覚になりますよね。
血も出なければ痛くもないので、あとは見た目だけの問題だからとベリッとはがすとまた痛くなってきて…と後悔した経験がある方も少なくないでしょう。
それもそのはず。かさぶたが皮膚にくっついている状態のときは、まだその下の皮膚が完全に治りきっていないのです。
無理にはがすと治るのが遅くなるばかりか、シミや黒ずんだりと痕を残すこととなってしまいます。
それは、口唇ヘルペスの治癒においても同じことが言えます。
無理にはがしてしまっては、せっかくの治りかかった口唇ヘルペスが治癒から遠のくばかりか、新たに菌が入り込んでピリピリジュクジュクが復活してしまうことも考えられます。
…ということは、また口唇ヘルペスに悩まされる数週間前に逆戻り!これは辛すぎますよね。
また、わざわざはがそうとせずとも、どこかに引っ掛けてしまったりして、思わぬところで症状をぶり返してしまう場合もあります。
ヘルペス持ちの女美健編集部スタッフ曰く「使い捨てマスクの繊維によく引っ掛かって地味に痛い思いをするなぁ」とのこと。気を付けたいですね。
口唇ヘルペスがかさぶたになってもうつる?
治りかけの証でもあるかさぶたですが、実は、傷口からしみ出した血液や組織液が固まったものでもあります。
つまり、口唇ヘルペスの場合は、ウイルスの塊でもあるということです。
大半は効力を失ったウイルスのなれの果てですから、大きな被害をもたらすことは考えにくいのですが、それでも自分の他の部位や他人に感染させてしまう可能性は大いにあります。
かさぶたになってもうつる可能性が少しでもある以上は、むやみに触れることなく、患部を清潔に保つように心がけたいところです。
また、塗り薬で治療している場合は、引き続き塗り薬をしっかり塗るようにしましょう。
何よりも、栄養と休養をきちんと取り、ヘルペスを悪化・再発させないようにしたいですね。
口唇ヘルペスがかさぶたになったら治りが近い?
かさぶたになってしまえば、あとは本当に時間が解決してくれます。
治癒するまであと一歩のところまで来ていると言っても過言ではありません。
しかし、このあと一歩が待てるか否かでヘルペス治癒の行方を大きく左右することとなり得ます。
言うまでもなくかさぶたは、傷口の保護のためにできるもの。
必要であるうちはくっついていますが、傷口が癒えて必要が無くなれば、皮膚の代謝とともに自然にはがれ落ちるときがやって来ます。
かさぶたが完全にはがれるまでには数日から1週間ほどと時間はかかりますが、その時が来るまで辛抱強く待つようにしたいですね。