季節によって使い分けると便利な、首の巻物。
冬ならマフラー、その他の季節には、ストールやスカーフなどが人気です。
クロマーは、そんな巻物の一種で、カンボジアでポピュラーな万能布なのです。
カンボジアでは、首に巻くだけではなく、体を拭くときにも使われています。
赤ちゃんのおくるみとして、荷物を包む風呂敷として、日よけ用などにもなっていて、正に万能布です。
カンボジアに行くとあちこちで売られているクロマーは、お値段も格安。
日本円にしたら、ほんの数百円で購入できるものばかりです。
にもかかわらず、しっかり織られた布で出来ていて、カラーも豊富。
ストライプなどのカラーの組み合わせも鮮やかで、何枚も欲しくなってしまいます。
これまで、カンボジアのお土産品として人気だったクロマーですが、今では輸入品として日本でも販売するショップが増えてきました。
中には、伝統工芸品として成立しているクロマーもあり、シルク素材のクロマーなどは100ドルを超えるものもあるようです。
クロマーが人気なポイント
クロマーの人気の秘密は、いくつもポイントがあります。
まずは、肌触りがよいこと。
密度の細かい織り方がされているので、肌に触れてもやさしいタッチです。
もう一つのポイントは、吸水性が良いこと。
使用されている素材にもよりますが、コットン製のクロマーなどは、非常に吸水性が高く、汗をかきやすい季節にも重宝します。
やはり、暑さの厳しい地域ですから、吸水性の良い布が求められるのでしょう。
吸水性が高いということは、オールシーズン使いやすいということにもつながります。
しかも、速乾性があるので、汗を拭き取った後でもちょっと空気にさらせば、再び気持ちよいサラサラの肌心地になる点もいいですね。
クロマーの巻き方@アレンジ自由自在
クロマーの巻き方は、アレンジが自由自在です。
マフラーやストールの巻き方がいろいろあるように、クロマーもその日の気分やファッションに合わせて、巻き方を変えてみるといいですよ。
オーソドックスなのは、首に一重か二重に巻き、胸元にたらすという巻き方です。
首元でキュッと結んでみるのも、可愛らしいでしょう。
肩にかかるようにクロマーを巻いてから、首か肩で留めてみたり、くるくるっとひねりを入れてから首に巻くのもおすすめです。
どんな風に巻くかは、使用する人次第。
カンボジアでは、赤ちゃんからお年寄りまでクロマーを日常的に使いこなしていて、男女の別もないので、何でもありなのです。
マフラーやストールの巻き方を参考にして、自分なりにお気に入りの巻き方を見つけてみてください。
こんな使い方も!クロマーは首に巻く以外の使い方
クロマーは、首に巻くだけでなく、他の使用法でも便利なのです。
例えば、ファッションに用いるなら、スカートやエプロン代わりにする方法があります。
ショートパンツやスカートの上に巻いてみたり、水着の上などに腰をかばーするにも重宝します。
マント風に、肩に大きくかけてみる使い方もあります。
シャツのように、袖部分を作って、前や後ろで裾を結ぶ使用法もおしゃれです。
スリングとして、赤ちゃんを抱っこすれば、優しい肌心地に赤ちゃんがスヤスヤ寝てくれるはず。
荷物入れとして使用する場合は、お弁当やペットボトルの持ち運びに便利です。
お弁当やペットボトルなどをクロマーで包んでから、少し布をねじって肩にかけたり、腰に巻いたりすればよいのです。
特に、ペットボトルは、日常的に持ち歩いている人も多いでしょう。
手でそのまま提げて歩くよりは、クロマーで包んで持ち運んだほうが、見た目にもおしゃれで手をふさがず、しかも保冷になる可能性が出てきます。