切り口が真っ赤で、血のような色をしていることから、ブラッドオレンジと呼ばれる柑橘類。
オレンジの種類ですが、普通のオレンジ以上のビタミンCを含んでいるのが特徴です。
イタリアのシシリー地方を原産とするオレンジで、日本では生産農家が希少です。
そのため、生のブラッドオレンジに出合える機会も少なく、オレンジジュースなどで飲んだことがあるという人もいるのではないでしょうか。
実は、一口にブラッドオレンジといっても、3つの種類があるのです。
モロ種、タロッコ種、サングイネット種がその3つで、特にモロ種は甘みが強いのが特徴です。
皮の部分まで真っ赤なので、ちょっと不気味に感じてしまうかもしれません。
日本で見かけることがあるとしたら、タロッコ種のブラッドオレンジが多いでしょう。
サングイネット種は、イタリアでも見かけることが少ない希少種だといいます。
ブラッドオレンジは他のオレンジと違う特徴
ブラッドオレンジは、他のオレンジと色だけが異なるわけではありません。
実は、栄養分もかなり違いがあり、優秀なのはブラッドオレンジのほう。
ビタミンCなどは、普通のオレンジの1.5倍もあるといいます。
ビタミンCも抗酸化成分としておなじみですが、さらに強力な抗酸化作用を持つ成分がブラッドオレンジには含まれています。
それは、アントシアニンです。
色素が濃いブラッドオレンジだけに、納得ですね。
強烈な紫外線から身を守るために発生するアントシアニンは、ブラッドオレンジが健康的に育ってきた証拠。
オレンジ類の中でも、バツグンに量が多いというアントシアニン量を誇るブラッドオレンジは、最近ストレスが多いなというときに食べても役立つでしょう。
ブラッドオレンジの効果@アンチエイジングや血行促進
ブラッドオレンジには、ビタミンCが豊富に含まれていますから、美肌になりたい人にはおすすめです。
また、アントシアニンやフラボノイドなどの抗酸化成分は、アンチエイジングや血行促進にも役立ちます。
活性酸素は過剰に増えると体内の細胞をさびつかせてしまうため、老化の加速につながります。
抗酸化成分が多く含まれたブラッドオレンジを食べていれば、酸化を防ぐことができるでしょう。
また、活性酸素による害は、血行不良を招くこともあります。
そのため、血行改善するには、抗酸化成分が役立つのです。
生のブラッドオレンジであれば、酵素もたっぷり含まれていますから、体の各器官を正常に働かせるために上手く作用してくれます。
抗酸化作用の高い成分をとっていると、髪や爪の健康も維持され、紫外線などによる外敵
ダメージに負けにくい体を作れます。
美しさをキープしたい女性には、またとないフルーツですね。
他にも、血糖値の急上昇を抑えて、肥満防止に役立つとの説もあります。
ただ、ブラッドオレンジにも果糖がたっぷり含まれていますから、食べ過ぎにはくれぐれも要注意です。
ブラッドオレンジのお味やおすすめの食べ方
ブラッドオレンジの味は、品種にもよりますが、普通のオレンジよりは味が濃厚で甘みが強いのが特徴です。
ただ、中には弱い苦みを感じるものもあり、最初にそのようなブラッドオレンジに出合ってしまうと苦手になってしまうかもしれません。
おすすめの食べ方は、生で食べること。
- そのまま食べてもおいしいですし、サラダの具材として食べるのもおすすめです。
- 塩コショウとオリーブ油をかけて食べてみると、お酒にもよく合うおつまみになりますよ。
- 生のブラッドオレンジが手に入らないという場合は、ブラッドオレンジジュースを飲んでみるのもよいでしょう。
- ブラッドオレンジをゼリーなどにしてみるのも、おすすめです。