主食となる炭水化物を抜くことによって、摂取カロリーを大幅に削減したり、食べるボリュームを控えることができる炭水化物抜きダイエット。
短期間でも効果が出やすいことから、話題のダイエット方法です。
ここでは、炭水化物抜きダイエットの効果や実践方法、ダイエット計画などについて紹介します。
そもそも、炭水化物抜きダイエットの効果とは?
主食であるお米やパン、麺類などを食べないようにするダイエットが炭水化物抜きダイエットです。
炭水化物は消化がよくすぐにエネルギーとなる反面、エネルギーとしてすぐに使わなければ体脂肪として蓄積されてしまう特徴があります。
いつでも豊富な食料に囲まれている私たちにとって、いったん蓄積された体脂肪をエネルギーとして使う機会はそれほど多くありません。
その前に次の食事をとるのが当たり前になっていて、体脂肪はどんどん蓄積されがちなのです。
これではいつまでたってもダイエットできないばかりか、太ることによって生活習慣病などのリスクも出てきます。
そこで、体脂肪になりやすい炭水化物を食べないようにするという炭水化物抜きダイエットが考えだされたのです。
炭水化物をまったく食べない、あるいは制限するといったダイエット方法で、エネルギーは蓄積された体脂肪から燃焼させます。
これにより、これまでたまった体脂肪を効率よく減らすことができるのがメリットです。
実際に炭水化物抜きダイエットをして成果を得た人の中には、たったの数日間で数キロも体重が減少したなどというケースが珍しくありません。
一方で、体調をくずしてしまったという人もいるため、注意しながらダイエットを進める必要があります。
炭水化物抜きダイエット実践!やり方とは?
炭水化物抜きダイエットの実践方法は、簡単です。
これまで食事で当たり前に摂取してきた、炭水化物を制限すればよいのです。
まったく食べないようにする人もいますが、急激に炭水化物の摂取を減らすことで体調をくずしてしまうこともあるため、徐々に減らしたり、他の食べ物をしっかり摂取して栄養を補給するように気を付ける必要があります。
お米やパン、パスタ、そば、うどん、イモ類などが代表的な炭水化物としてあげられますが、他にも細かく気を付けているといろいろな食品に炭水化物が含まれていることがわかります。
実は、野菜類にも炭水化物が含まれているものが多いほどです。
ただし、野菜の炭水化物までカットしてしまうと、栄養バランスをくずしてしまう恐れがあります。
炭水化物が多い食品以外は、少し含まれているくらいは見逃すという判断も検討してみてください。
当然のことながら、スナックやスイーツなども炭水化物と脂肪のかたまりと認識しておきましょう。
バランスの取れた食生活をする
炭水化物抜きダイエットをしているときは、より栄養バランスに気を付けることが大切です。
炭水化物は、三大栄養成分のうちの一つである糖質を多く含んでいます。
糖質は脳のエネルギーになる栄養成分であり、体をすぐに使いたいときにも炭水化物が効果を発揮してくれます。
そのため、炭水化物を極端に抜くと力が出なくなったり集中力が欠けてしまうこともある点に要注意です。
そんなことにならないようにするためには、炭水化物以外の食品で栄養バランスをなるべくとるようにすることです。
野菜から食べる
炭水化物を抜いた食事は、満腹感をなかなか感じられないことがあります。
食べ順ダイエットでもよく知られていますが、野菜を先に食べると満腹感を得やすくなります。
食事の一番はじめには野菜を食べると決めておくと、栄養バランスの面でも偏りがなくなるでしょう。
おすすめの野菜としては、食物繊維が多く含まれたもの、脂肪の燃焼を促してくれるものがあります。
たとえば、ほうれん草やブロッコリー、モロヘイヤ、小松菜、レタス、キャベツなどを選んでみるとよいでしょう。
こればかり食べるというのでなく、いろいろな野菜をバランスよく食べることも忘れないようにしてください。
他にも、食物繊維を補給するために、こんにゃくやきのこ、海藻類を積極的にとることもおすすめします。
1口に30回は噛む
食事のときは、一口につき30回以上は噛むようにしましょう。
咀嚼することで消化がよくなり、唾液もよく出てきます。
唾液にはホルモンが含まれていますから、美容や健康の役に立ちます。
よく噛むことによって、満腹感も得やすくなります。
結果が出た後の食生活も大事にする
炭水化物抜きダイエットによって結果を出した後も、少しずつ食生活をもとに戻すようにしたほうがよいでしょう。
すぐに炭水化物を普通通りに食べるようにしてしまうと、リバウンドしかねません。
炭水化物は一日に一回を少量食べるようにするなど、過剰な摂取は控えるようにするのがおすすめです。
筋トレ・運動も行う
炭水化物抜きダイエットをしているときには、エネルギーを出しにくくなるため、運動などする気が起きないかもしれません。
しかし、ここで体を動かしてエネルギーを消費することで体脂肪が燃焼しやすくなります。
蓄積されている脂肪を燃やすことができるので、筋トレや有酸素運動などをうまく組み合わせて効率よくダイエットしましょう。
炭水化物抜きダイエット中に運動が欠かせないのは、ダイエットのために筋肉をつけることが大切だからです。
筋力が低下してくると、基礎代謝が落ちてしまいます。
何もしなくても脂肪が燃焼する機会を逃してしまうため、筋力はある程度つけておくことが大切なのです。
ダイエットの計画を立てよう!
炭水化物抜きダイエットをするにあたっては、あらかじめ計画を立てることが効果的です。
やる気を継続させるためにも、期間を決めて最後までやりぬくためにも計画は大いに役立ちます。
くじけそうになったらダイエット計画を見直すと、再びやる気を取り戻せるでしょう。
ただ、あまり無理なダイエット計画はつらくなってしまいます。
ゆるすぎる計画も問題ですが、自分に頑張れそうなところから一歩進めた計画を立てるとよいでしょう。
炭水化物抜きダイエットは、あまり長期間の継続はせずに、長くても2ヶ月間くらいを限度におこなうのがおすすめです。
主要なエネルギーとなる炭水化物ですから、期間を絞って摂取制限することで健康を保ちながらダイエットするようにしましょう。