ダイエットでの食事制限は、つらいもの。
一歩間違えば健康に害がおよぶ恐れもあり、食べないダイエットは危険視されています。
そこで注目されているのが、食べながら脂肪燃焼できる野菜スープダイエットです。
リバウンドの心配が少ないのも、野菜スープダイエットのメリット。
ここでは、野菜スープダイエットの効果や方法、おすすめの野菜やレシピ、注意点などについて紹介します。
野菜スープダイエットの効果とは?
まずは、野菜スープダイエットの効果について見ていきましょう。
冷え性防止
野菜スープダイエットでは、きちんと食事をしながらも野菜スープをメインに摂取カロリーを抑えます。
カロリー抑えめながら、スープの温かさで体が芯からじんわりと温まってくれるのもメリットです。
体を常に温めておくことは、基礎体温の上昇につながります。
体温が上がることによって、血行がよくなって脂肪燃焼しやすくなるので、ダイエットと体温との関係は無視できません。
しっかり食べていても太りにくい体質の人も、体が常に温まっている状態の人が多いものです。
逆に、体が冷えやすい人は太りやすい傾向にあります。
血のめぐりが悪くなり、筋力も低下してしまうからです。
温かい野菜スープは、体を温めて冷えを防止できるうえに、栄養素もしっかり補うことができます。
あれこれ献立を考える必要なく、スープ一杯でダイエットに直結させることができるのは魅力的です。
沢山の栄養が摂取できる
野菜スープダイエットでは、たくさんの野菜を使って作ったスープを食べるのがポイントです。
野菜は一種類だけでもビタミンやミネラルを含んで栄養面で優秀な食べ物ですが、何種類もの野菜を使った野菜スープはさらに栄養豊富でバランスがとれています。
ダイエットを成功させるには、栄養バランスをかたよりなくすることが大切です。
脂肪を燃焼させるためには必要なビタミンやミネラルがあり、それらを一度で摂取できる野菜スープはダイエットを成功に導いてくれる強力なサポーターです。
低カロリーでも多くの栄養をとれる食べ物は、なかなかありません。
栄養不足になってしまっては、いくらカロリーが低くてもダイエットになりにくいのです。
下手するとリバウンドしかねませんから、きちんとバランスのよい栄養をとれる野菜スープがおすすめです。
美容効果にもつながる
野菜スープのいいところは、栄養豊富な点が美容効果にもつながることです。
野菜には食物繊維が豊富に含まれたものが多く、ダイエットの大敵である便秘を解消しやすくなります。
たくさん食べても低カロリーなだけでなく、体の中にたまりがちな老廃物を排出しやすくできるというメリットもあるのです。
腸内の環境を整えることは、余分な老廃物を排出しやすくするうえに美肌効果にも期待できます。
老廃物がたまっていると、腸内にガスが発生して血管を通じて全身にまわってしまいます。
血管に悪いものが流れることに加えて、新陳代謝を低下させかねません。
新陳代謝が低下してくると、肌のターンオーバーが乱れてきます。
するとニキビができやすくなったり、メラニンが残存してシミになったりします。
毛穴づまりが発生して顔色がくすんできたり、血行の悪さからクマもできやすくなるでしょう。
こうしたことを無理なく解消できるのも、野菜スープの効果です。
満腹感を得られる
野菜スープは、材料を切って煮ればいいだけなので、調理が簡単です。
にもかかわらず、おいしくて低カロリーで、少量でも満腹感を得られます。
満腹感を得られる理由は、野菜をたっぷり食べられることだけでなく、野菜に含まれる栄養が豊富だからです。
食物繊維をたっぷりとることでも、満腹感につながります。
スープを飲むことで体が温まり、満足感を得て脳が満腹のサインを出してくれるということもります。
ダイエットが失敗しやすいのは、空腹感を我慢できないから。
低カロリーで栄養も豊富な野菜スープで乗り切ることができれば、ダイエットは成功したも同然です。
野菜スープダイエットの方法
菜スープダイエットは、普通の食事で出すような味付けをしたものとはちょっと違った野菜スープを飲みます。
といっても、難しい材料を使うわけではありません。
お酒や甘味料などの調味料を加えずに、塩とコンソメだけで味付けをするのがポイントです。
野菜から十分以上のだしがとれるので、コンソメを加えなくてもおいしくなります。
また、ダイエット中には野菜スープのみを飲むのではなく、タンパク質と炭水化物もほどほどに摂取するようにします。
炭水化物を制限しすぎると、頭痛やイライラ、不眠などにつながる恐れがあるので要注意です。
タンパク質も、人の体の多くを構成する要素ですから野菜スープと合わせてとるようにしましょう。
大豆や鶏肉を選べば、カロリーは抑えながらも良質なたんぱく質を摂取できます。
野菜スープダイエットは、集中して一週間、野菜スープメインの食事をすればOKです。
朝と夜の食事を野菜スープのみにして、昼食は好きなものを食べて構いません。
朝食か夕食には、小さなおにぎりやパンをプラスするのが理想です。
野菜スープダイエットにおススメの野菜
野菜スープダイエットに使用する基本の野菜は、タマネギ、セロリ、キャベツ、トマト、ニンジン、ピーマンです。
これらの野菜には、脂肪燃焼をうながす成分、抗酸化作用の高い成分、デトックス効果に期待できる食物繊維などが多く含まれています。
もちろん、ビタミンやミネラルも豊富で、安心してたっぷり食べることができます。
他にも、季節などに応じて入れる野菜を変えると味や食感が違ってきて楽しめます。
その他の野菜に期待できる効果については、以下にも紹介してみます。
- 脂肪燃焼を促す野菜
カリフラワー、トマト、大根、マイタケ
- 抗酸化作用が高い野菜
ブロッコリー
- デトックス効果に期待できる野菜
ごぼう、ケール、レタス
野菜スープダイエットおすすめレシピはこちら!
基本の野菜スープのレシピについて、紹介します。
材料(2食分)
タマネギ 大き1個
ニンジン 1/2本
キャベツ 1/4玉
セロリ 1/2本
マイタケあるいはエノキ 1/2パック
鶏のささみ 3本
ピーマンあるいはパプリカ 1個
トマトの水煮 1/2缶
水 1リットル
コンソメスープの素 1個
塩・こしょう 適量
作り方
材料を好みの大きさにカットして鍋に入れ、煮込むだけです。
火の通りにくい材料から先に鍋に入れるようにして、鶏のささみは中盤で投入しましょう。
トマトの水煮やピーマン、コンソメは最後に加えます。
野菜スープダイエットの注意点
野菜スープダイエットでは、野菜だけを豊富にとっても栄養不足になってしまいます。
タンパク質を意識して摂取しないと、筋肉量が減って逆効果になりかねません。
筋肉量が減ると、脂肪を燃焼させる力がなくなってきます。
そのため、むくみが発生したり、疲れやすくもなってくるのです。
鶏のささみを基本の野菜スープに入れるのは、大事なたんぱく質を低カロリーで摂取するためです。
野菜スープに加えれば油を使わずに調理が可能ですが、ささみだけを茹でて食べるなどもおすすめです。
脂肪燃焼に欠かせないビタミンB群を豊富に含んだ肉類で、脂肪分の少ないところを選んで食べるのもよいでしょう。
また、炭水化物をまったくとらないのも、体調不良につながってしまう恐れがあります。
精神的にも不安定になりやすいことから、一日に一回は少量でも炭水化物をとるようにしましょう。
その際、お米を選ぶと栄養効果がバッチリです。
白米でもよいのですが、玄米や雑穀米にしたり、腹持ちのよい春雨で炭水化物をとるのも一つの方法です。