実は危険！？炭水化物抜きダイエットの真実とは！

ダイエットを成功させるためには、摂取カロリーを抑えつつ運動量を増やすことが不可欠です。

摂取カロリーの中でも、糖分と脂肪分は体脂肪になりやすい特徴があります。

主食となるお米やパン、麺類などは、ほとんどが糖分のかたまりという炭水化物。

そこで、炭水化物を抜く、あるいは減らすダイエットが流行っています。

ここでは、炭水化物抜きダイエットの特徴やリスク、上手に取り入れる方法などについて紹介しましょう。

そもそも、炭水化物抜きダイエットとは？

お米や麺類、パンなどの炭水化物は、成分のほとんどが糖質です。

そのため、食べ過ぎなくても主食にしているだけで太ってしまう恐れがあります。

そこで炭水化物を食べないことで効率よくダイエットを目指すのが、炭水化物抜きダイエットです。

別名、糖質制限ダイエットとも呼ばれています。

炭水化物は、脂質・糖質・タンパク質という三大栄養成分のうちの糖質を多く含む食品です。

そのため、世界中ほとんどの国で主食としてきた歴史があり、一日3回欠かさず食べるという人も少なくありません。

それがカロリーの摂取過多にしてしまうこともあり、食にあふれた現代の日本では生活習慣病にもつながりかねない問題となっています。

主食を減らすことができれば、食事の量もカロリーも大幅にカットすることができます。

だからこそ、炭水化物抜きダイエットで効率よくダイエットしようという人が増えているのです。

炭水化物抜きダイエットの危険性とは？

炭水化物抜きダイエットは短期間でもスピーディーにダイエット効果が出る可能性を秘めていますが、反面、危険性も話題になっています。

三大栄養成分の一つである糖質をカットしてしまうことで、様々なリスクが発生する恐れがあるのです。

以下に、代表的なリスクをあげていきます。

栄養バランスが崩れる

炭水化物は、人が生きていくために欠かせない糖質が多く含まれています。

とりすぎは問題になるとしても、全くとらない、あるいは極端に糖質の摂取が少ないというのは栄養バランスをくずしてしまうことになりかねません。

栄養バランスがくずれてしまうと、体調が乱れやすくなります。

炭水化物は食事の中でもボリュームを占めていることが多く、これを食べないことで便秘になる恐れも出てきます。

便秘は腸内に老廃物をためこんでしまっている状態で、次第に有毒ガスが発生して血管を通して全身にまわるようなこともあります。

血行が悪くなって、動脈硬化の恐れなども出てきますから要注意です。

筋肉量が減る

炭水化物を減らすことで体重が減ったと喜んだのもつかのま、筋肉量の低下によって基礎代謝が落ちてしまうこともあります。

炭水化物抜きダイエットで減った体重の多くが、筋肉だったということもあるのです。

筋肉は体を自由に動かすために必要ですが、血管に即して発達していることから血のめぐりにも大きく影響を与えています。

血行が悪い、むくみやすい、太りやすいといった人は、筋肉量が低いことが多いものです。

筋肉をある程度以上きたえておくと、血行がよくなって基礎代謝が上昇し、特にダイエットなどしなくても太りにくい体質になってきます。

逆に、筋肉量が減ってくると、基礎代謝が落ちて体が冷えやすくなり、力が出ない、太ってきたということになりやすくなります。

集中力の低下

炭水化物に含まれる糖質は、脳の主要な栄養成分です。

まったく摂取しないことで脳がしっかりと働かなくなり、集中力が欠けやすくなってきます。

やる気が出ない、根気がない、集中できないといったことの他に、認知症になる恐れまであるといわれています。

炭水化物抜きダイエットで危険から免れる対処法は？

リスクがあるとはいえ、炭水化物抜きダイエットがダイエットに効果的なのは魅力です。

注意しておこなえば、炭水化物抜きダイエットでも数々のリスクを避けて通れる方法があります。

その対処法について、紹介しましょう。

筋トレを行う

炭水化物抜きダイエットをしているときは、どうしても筋肉量が低下しがちです。

そこで、筋トレをおこなうことで筋肉量をキープする努力が必要になってきます。

主食である炭水化物を抜いた状態で筋トレのようなハードなトレーニングをするのは大変ですが、大きなダイエット効果にもつながるのは事実です。

体を壊さない程度に、ほどほどに筋トレをおこなうことをおすすめします。

2か月ほどでやめる

炭水化物抜きダイエットは、長期的に続けると体調をくずしてしまう恐れがあります。

脳にも栄養がいかないことから、気づかぬ間に重大な病気になってしまう可能性もあります。

炭水化物抜きダイエットは効果が出やすいダイエット方法ですから、2ヶ月ど限度におこなうようにしましょう。

それ以上続けると、体調に様々な違和感が生じる恐れがあります。

まとめ

人気の一方で、危険信号を出す専門家の声もあります。

炭水化物抜きダイエットを実践した医師の中にも、体調をくずして危険を感じたと体験談を述べている人もいるほどです。

専門家のもとでおこなうのでもない限り、無理を強いる炭水化物抜きダイエットにはリスクが多いことも承知しておきましょう。