ニャンドゥティは、南米のパラグアイに伝わる伝統刺繍のことです。
パラグアイの伝統刺繍が、なぜ日本でブームに?と不思議に思われるかもしれませんが、そのカラフルなレースのような繊細模様が、日本の女子心を刺激したのです。
極彩色が多く使われているニャンドゥティは、木綿糸や縫い糸で刺繍されているのが特徴です。
太陽や花などの自然のモチーフが刺繍されていて、ナチュラルな雰囲気に癒されます。
いずれも手刺繍なので本場の工芸品は安くはありませんが、最近日本で流行っているのは、手作りでニャンドゥティにトライすること。
ピアスなどのファッション雑貨にする人も多く、キットなども発売されています。
ニャンドゥティを生活やファッションへの取り入れ方
ニャンドゥティは、様々な生活用品やファッションに取り入れられ始めています。
例えば、シャツやワンピースの刺繍として、ハンカチに刺繍されていたり、ピアスなどの雑貨に利用されることもあります。
家庭で使用する布巾などに、ニャンドゥティを刺繍する人もいるようです。
木綿糸での刺繍ですから、気兼ねなく日用品としても使えるのがメリットです。
布団カバーを作ったり、クッションカバーに刺繍したり、コースターとして使用する人もいて、ニャンドゥティを生活に取り入れると、ライフスタイルが一新しそうですね。
ニャンドゥティ作りに必要な糸や道具
ニャンドゥティ作りに必要なのは、刺繍糸と刺繍枠、針、刺繍をするための布です。
どれも、100均ショップでも手に入りますから、気軽にスタートできますね。
ただ、初めてニャンドゥティに取り組む人であれば、ニャンドゥティのキットや本を買ってがスムーズでしょう。
実は、本場のニャンドゥティは、木枠に布を張って刺繍します。
木枠はどんなものでもよく、日本で市販されているようなフランス刺繍用の丸い木枠を流用してもOKです。
四角い木枠を使うのであれば、布を張るためにタコ糸が必要です。
要するに、布を強く張って、刺繍しやすくするのが目的ですから、これでないといけないとこだわり過ぎなくて大丈夫です。
刺繍糸は、木綿の好きな色を選び、その糸の太さに合わせた刺繍針を選びましょう。
ニャンドゥティのつくり方
ニャンドゥティでは、まず布地を木枠に張ることからスタートします。
- タコ糸に糸を通して、木枠の外側に引っかけながら、布地を張っていきます。
- 布地を木枠に貼り終えたら、布に下絵を描いていきます。
- チャコペンシルでもよいですし、鉛筆でもOKです。
- ニャンドゥティの模様は、自然をモチーフにしたものが多いのです。
- オリジナルで作ってもよいですし、本から抜き取って真似してもかまいません。
- 刺繍したいモチーフを写したら、今度は刺繍糸を選んで針に通し、布地に刺していきます。
独特のニャンドゥティ流刺し方もありますから、ネットや本などで紹介されているものを真似してみましょう。
ニャンドゥティのアイテム@ピアスやドレスが可愛い
ニャンドゥティは、モチーフをパターン化していくのが特徴です。
1つ1つのモチーフは小さめなので、それを好きに組み合わせたり、1つだけで使用するのもありです。
本場のパラグアイでも様々なアイテムに使用されていますが、日本ではもっとシーンが多様化されているようです。
テーブルに敷くクロスやコースターとして、雑貨を入れる小物袋として、ティッシュケースなどもよくあるアイテムの一種です。
この他、服飾雑貨にニャンドゥティが用いられているケースも多数あります。
シャツやワンピースにニャンドゥティが刺繍されていたり、ハンカチやアクセサリーとして用いられていることもあるのです。
特にアクセサリーにニャンドゥティを取り入れるのは人気で、ぶらさがるタイプのピアスなどを手作りしている人も増えてきました。