クオリティの高いコーヒー豆やドリンクはもちろん、シーズンごとのグッズ販売や、「パートナー」と呼ばれるスタッフなど、何かと魅力と話題に事欠かないスターバックスコーヒー。
その、数々のサービスを展開する中でも、最も力を入れていると言っても過言ではないのが、コーヒーセミナーです。
スターバックスが良質なコーヒーを提供する専門店としての威信をかけたこのイベントでは、「ブラックエプロン」という専門性の高いスタッフの懇切丁寧な説明に耳を傾けながらコーヒーを愉しめるというもの。
コーヒーの生産や美味しい淹れ方・飲み方、更には相性の良いフードの試食もでき、最後にはお土産もいただけます。まさに、ファンにとっては垂涎モノのイベントであるのです。
しかも、そのお土産は、そのセミナーのためだけに作られた非売品。他では絶対に手に入れることができないとあって、寧ろそれを目的に受講するファンも少なくありません。
今回、女美健編集部スタッフも、スタバのセミナーを受講して来ました。すると…なんと、「当初予定していたお土産は渡せない」と言うのです!!
何で!?Σ( ̄ロ ̄lll)
これは、由々しき事態です!!実体験に基づく、事の一部始終をまとめてみました。
もちろん、スタバさんには再発防止にお努めいただきたいところ。しかし、それ以上に、スタバファンの方々が、今回のような「嫌な思い」をするのは避けなければなりません。
スタバが大好きな女美健編集部スタッフだからこそ、できることを考えてみました。
スターバックスコーヒーのコーヒーセミナーとは?
スターバックスが、世界各国から取り寄せた「質の高い・美味しいコーヒー」の魅力を、多くの人に知ってもらうためにと開催しているイベントです。
「おいしいいれ方編」・「ハンドドリップ編」・「エスプレッソ編」・「フードペアリング編」という4つがベーシックコース。
他にも、初心者向けの1時間コース「コーヒーをはじめよう」や、店舗限定の「カスタムブレンド編」・「リザーブスペシャルコーヒーセミナー編」という上級者向けのコースがあります。
また、ベーシックコースの中でも、「おいしいいれ方 アイスコーヒー編」や「フードペアリング Cofffee Meets Chocolate編」という、季節限定のものもあります。
どんな顧客でも飽きることなく、何度も受講したくなる工夫が施されていると言って良いでしょう。
セミナーの開催は、各店舗で不定期に行われています。
講師となるのは、社内の厳しい試験を突破した、「ブラックエプロン」と呼ばれる専門性の高いスタッフ。
「ファシリテーター」と呼ばれ、コーヒーに関する深くて広い知識を、わかりやすく説明しながら、美味しいコーヒーを提供してくれるというものです。
また、セミナーとはいえ、1回の受講者数は概ね6~10名程度の少人数となっています。
普段はなかなか聞くことができないコーヒーの疑問・質問を、コーヒーのプロに投げかけることができる2時間となっているのです。
受講費用は?
4つのベーシックコースと、カスタムブレンド編は、1回2時間で税込価格3240円となっています。季節限定のセミナーもこれに同じです。
また、1時間コースの「コーヒーをはじめよう」は1回1時間で1000円です。
「リザーブスペシャルコーヒーセミナー編」のみ、1回2時間で税込価格4320円です。
やはり、スターバックスリザーブという、希少性も価格も高価なコーヒー豆をガンガン飲ませていただけるとあっては、これぐらいの価格が妥当なのかも知れません。
これらに、セミナー中の飲食代・お土産代も全て含まれています。価格は、これ以上にも、これ以下にもなりません。
申し込み方法は?
スターバックスコーヒーの公式サイトから、予約が行えます。
「コーヒーセミナー」のページにて、現在開催予定のあるセミナー予約を受け付けているコース・店舗を探して、予約することができます。
web応募の他、セミナー受け付け専用の電話番号もありますよ。
また、各店舗に電話にて問い合わせたり、レジで申し込みをすることも可能です。
サイトにて掲載されている定員よりも若干融通を利かせてくれる場合もあるため、お気に入りの店舗がある場合には、こちらがスムーズでしょう。
サイト上のセミナーの情報は、毎月15日と30日の朝6:00に更新されます。お気に入りのセミナーがあった際には、これを目安に要チェックです!
どんなお土産が貰える?
過去には、コーヒーの袋を留めるためのクリップや、マグカップ、ドリッパーといった、「コーヒーライフを豊かにしてくれそうなもの」が充実していました。
最近では、トレイやオリジナルのスターバックスカードなど、どちらかと言うと「コレクター心をくすぐりそうなもの」に移行しつつあります。
スタバさん、何か心境の変化でもあったのでしょうか?
実録!コーヒーセミナーでお土産が出なかった理由は?
今回、女美健編集部スタッフが参加したのは、「おいしいいれ方 クリスマス編」という、季節限定セミナーの1つでした。
そこでは、本来、オリジナルのブランケットがいただける予定だったのです。
クリスマスならではのデザインが施された、とても可愛いものでした。
事前にSNSなどでも大きな話題を呼んでいたほどの人気っぷりで、受講前からこれを楽しみにして参加しました。
でも、帰り際、お土産にと渡されたのは、コーヒー豆2種類のみでした。
2017年クリスマス時期限定のクリスマスブレンドとクリスマスブレンドエスプレッソローストです。
しかも、これ1袋何gとは言われていなかったため、自宅に帰って測ってみました。
するとビックリ!!1袋あたり、外の袋込みでこの重さです。
…91g!??Σ(゚Д゚)
つまり、2袋で200gにも満たないコーヒー豆を持たされて、「ブランケットの代わり」と言うのです。
因みに、これらクリスマスブレンドのコーヒー豆は、期間限定商品ではあるものの、1袋250gあたり1430円で販売されています。
その、店頭に通常あるものを、「セミナー受講者だけが手にできるブランケット」というプライスレスなものの代わりにと渡されたとあっては、到底納得のいくものではありません。
失意の中で帰宅。しかし、この事実によってもたらされたガッカリと失望感は留まることがありませんでした。
どうしてこうなるのか?何故こんな思いにさせられなければならなかったのか?
腹立たしい気持ちを抑えて、「とにかく知りたい」という一心でスタバに迫ってみました。
店舗に居るパートナーの対応
SNSや知人・友人など、既に同じコースのコーヒーセミナーを受講した人からの情報で、今回のお土産はブランケットだということを聞かされていました。
その分、当然に自分も貰えるものと思っており、大きく期待していました。
しかし、結果は御覧のとおり。
同席していた他の受講者とともに、ファシリテーターた店舗パートナーに詰め寄ります。
すると、回答はこうでした。
「お土産は、毎回本社に発注するんだけども、今回は本社が受注をストップしている。だから用意ができず渡せない。私たちが用意できるのはコーヒー豆だけです。要らないと仰るのなら残念ですがどうぞ置いて帰ってください。」
なるほど。物品を用意しているのは店舗ではないようです。
つまり、店舗に何か意見を言っても無駄だということのようです。
コールセンターの対応
では、本社に対応を求めるのみです。
スターバックスのお客様相談室にて、店舗の商品やサービスに関することを聞いてみましょう。
ここで注意したいのは、スターバックス公式サイトのメニューにある「よくあるご質問・お問い合わせ先」には、この電話番号の記載はありません。
トップページ下部に薄い字で書いてある「サイトマップ」の中にある「Information 各種情報」の「お問い合わせ一覧」でようやく導き出されます。
よほど電話をかけられたくないのでしょう。
2~3分ほどコール音や「順番にお繋ぎしているのでお待ちください」という旨のアナウンスが流れた後、女性のスタッフが対応してくれました。
1つずつの疑問と、それに対する返答を以下に整理してみました。
同じお土産が出ないのは何故?連絡先などの個人情報渡しているんだから、後日送付などの対応もできるのでは?
生産している工場が生産に追いつかなくなり、オーダーをストップしてしまった。なので、後日お渡しもできない。このようなことは見込んでいなかったので誠に遺憾だ。
代替品にコーヒー豆出てきたけど、他のセミナーでもお土産プラスお豆でよく持って帰らせているよね?代替にならないのでは?
そもそも、お土産渡しているなら問題ないでしょう?というか、お土産も「絶対にこれを渡します!」なんてことは、我々はどこにも書いていませんし、言っていません。
SNSを参考にした・友達の話を参考にしたと仰いましたが、それが必ずあなたの手にもわたることを、私たちは一言も言っていません。
そんなの、そちらの都合・言い訳でしかないのでは?顧客の期待に沿えなかった罪は大きい。賠償か返金をするべきじゃないの?
いたしかねます。
コールセンターで現場を把握していない人間に言っても仕方ない。責任者から私にわかるように話をさせてください。もしくは後日対応を求めます。
私は、スターバックスの全パートナーを代表してあなたの話を聞いています。よって、他の人があなたと話をすることはできかねます。
まだクリスマス編のセミナー受付していますよね?その人たちは自分にブランケットのお土産が渡らないことを知っていますか?
知らないでしょうしアナウンスする義務もありません。そもそもお土産が出るということをお約束して足を運んでいただいているわけではないので。
じゃあ、当初予定していたお土産が渡せないことで、顧客を騙しているというお考えはないんですね?
はい。
(゜Д゜)…この答えには閉口してしまいました。
さらに、電話口の向こうのパートナーさんは続けました。
コーヒーセミナーは、お土産をお渡しすることを目的として開催していません。
スターバックスのお出ししているコーヒーの美味しさやその知識を1人でも多くの方に知っていただく、啓蒙活動です。
つまり、お客様からの3240円は、その受講料であってお土産代ではありません。
スターバックスのセミナーの趣旨を理解しているお客さんはどれぐらいいますか?メールや事前のアナウンス文にも書いていませんけど?
今後きちんと記載しアナウンスします。
こんなこと、あなたがされたら嫌な気分になりませんか?
私個人の感情を申し上げることはできかねます。
しかし、今回あなたがお感じになった残念な気持ちと仰られたことは、きちんと弊社の記録とし、再発防止に努めます。
終始「申し訳ございません」「今後のスターバックスにご期待ください」という単語は挟むものの、結局のところ今回は取り立てて何も変わりませんでした。
寧ろスタバさんの、「出費をせずに顧客を黙らせよう」という姿勢がありありと窺い知れるものでした。
あの、緑のロゴマーク「サイレン」が、だんだん銭ゲバ悪魔に見えてしまったほど。
「今後に期待して」というその言葉を、どこまで信じて良いものやら…鼻で笑い飛ばしたくなるほどでした。
スタバのコーヒーセミナーを受講する際の注意
スターバックス側の言葉を鵜呑みにして、「今後に期待する」ものの、それはいつになることやらわかりません。
現に、新製品の発売日にオンラインストアがサーバダウンして何時間も使えなくなってしまうことや、新年の福袋買い占め騒動など、数々の不祥事とも言える失態を何度も繰り返して来たのです。
対応が後手後手に回る・そもそも遅いなど、顧客にとっては到底承服し得ることではありません。
そこで、ここは、顧客側の防護策が必要です。
ずっとスタバファンでいたい自分が、スタバで嫌な目に遭わないために何かできることはないの?
ということで、今回は、セミナーできちんとお土産を手にするために、できる対策を考えてみました。
お土産が付いてくるとは一言も謳っていない
コールセンターの方の説明で驚いてしまったのですが、確かにスタバは、「セミナーでお土産を絶対に付けます!」などということは、ただの一度も公表していません。
「書いてないでしょ?だからお土産無くても文句言わないの」とたしなめられても仕方が無いとも取れます。
しかし、この言い訳にも無理があるのです。
セミナーの受講を受け付けたのであれば、そこに対する開催日程をお知らせするメールや電話連絡などがあります。
ただ、その案内メールやアナウンスにも「内容が変わることがあります」なんてことは一言も書かれていません。
事前のアナウンスや公式サイトでの記載云々と言うのであれば、スタバは顧客に対しての必要な情報を与えておかなくてはならないでしょう。
情報網が発達したこの世の中で、スタバのコーヒーセミナーを受講して「お土産を渡す」は周知の事実となっています。
同じ価格でありながら、「この人にはあげるけど、この人はあげられない」という不平等なことが起こってはなりません。
ここは、スタバさんの改めていただかなくてはならない、譲れないポイントでしょう。
気になったら早めに申し込もう
今回のクリスマス編のセミナーは、11月上旬から受付・開催が始まっていたものでしたが、女美健編集部スタッフが参加したのは、12月上旬のことでした。
つまり、開始から1か月以上時間が経ってしまっていたのです。
この間に、各店舗が受講者を募り、お土産を奪い合ったとすれば、終盤の人に同じものが渡らないという事態も起こり得ます。
また、各店舗の受講者の定員はあくまで目安であり、店舗の裁量によって変動する場合があるのです。
現に、今回女美健編集部スタッフが出向いたセミナーも当初の定員は6名だったはずなのに、実際行ってみたら9名の人が居ました。
どうも、店舗に直接受講を申し入れた顧客を、無理矢理入れ込んだ模様です。
この場合に、お土産が用意できず、出せないということは往々にしてあり得るのです。
ということで、気になるセミナーがあれば、早めに申し込む!が鉄則と言えそうです。
また、どうしてもお土産が欲しいという場合には、事前に店舗に問い合わせることも良いでしょう。
そこで、万が一「渡せない」との回答が得られれば、キャンセルすれば良いだけのことです。因みに、キャンセル料はかかりませんのでご安心ください。
一方で、「お土産を渡せる」と言ったのに無かった!ということも、不義理をする今のスターバックスには十分に考えられます。
その場合に備えて、問い合わせた日時と、対応した担当者の名前をきちんと覚えておき、何かあった際にはこの一部始終を話せるようにしておきましょう。
後で騒いでも、結果は決して覆りません。スターバックスとのお付き合いを気持ちよく続けていくためには、顧客としてできる対策を講じ続ける必要があるでしょう。