スキンケアをするときには、洗顔やクレンジングの後に化粧水・美容液・乳液を使う人が多いでしょう。
ただ、この手順が面倒でそれぞれのアイテムにどのような違いがあるのかと疑問を持っている人もいるかもしれません。
ここでは、化粧水と美容液、乳液の違いについてまとめています。
使う順番や効果的な使用方法などについても、紹介しましょう。
化粧水、乳液、美容液の違いとは?
まずは、化粧水・乳液・美容液のそれぞれの特徴や期待できる効果について見ていきましょう。
化粧水
洗顔やクレンジングの後に、一番最初につける基礎化粧品が化粧水です。
化粧水の役割は、肌が洗顔やクレンジングによって失ってしまった水分を補充すること。
そして、キメを整えることにあります。
肌にはうるおいの役目を果たす皮脂が表面を覆っていますが、洗顔やクレンジングをすることで大事な皮脂が落ちてしまいます。
完全に落ちるわけではなくても、うるおいが多少なりとも減ってしまうのは確かです。
そこですかさず、水分を与えることで、肌を安定した状態に向けてあげるわけです。
水分を与えればいいのかと、単なる水をつけても肌はうるおってくれません。
水をつけて放っておくと、かえって蒸発が進んで乾燥してしまう恐れもあります。
そこで、化粧水には肌にうるおいを浸透させるために保湿成分が配合されていることがほとんどです。
肌になじみやすいほど、うるおい力が増してキメが整います。
美容液
美容液は、乳液の前に使うことで効果を発揮します。
いわば、スペシャルな美容成分を肌に与えてあげるアイテムで、美白やエイジングケアなど様々な目的の美容液を選んでスキンケアできるのが特徴です。
美容液を使用せずに、化粧水のすぐ後に乳液やクリームを使うこともできます。
若い頃の肌は特別なケアなどしなくても正常にターンオーバーが機能してきれいな肌を保つことができますが、年齢を重ねるほどにターンオーバーが乱れるなどが原因で肌本来の機能は低下してきます。
そのようなときに、救世主となってくれるのが美容液です。
乳液
乳液は、水分に加えて2~3割の油分が乳化している基礎化粧品です。
化粧水で肌のうるおいやキメを整えた後に、肌に水分を閉じ込めるフタの役割を果たしてくれます。
同様の役割を果たしてくれる化粧品にクリームがありますが、乳液はクリームとは違って化粧水に近いうるおいを与えてくれる効果にも期待できます。
つまり、肌にうるおいを与えつつ、乾燥を防ぐ役目をはたしてくれるわけです。
だからといって、洗顔やクレンジングの後すぐに乳液を使うのは順番が違っています。
洗った後に不安定になっている肌を整えるのは、化粧水の役割です。
いきなり油分を与えてしまうと、水分が浸透しなくなってしまうため気を付けましょう。
違いのまとめ
化粧水・乳液・美容液は、それぞれに役割が全く異なります。
特に、化粧水と乳液はスキンケアに欠くことができないアイテムです。
化粧水は肌に水分を補充しながらキメを整える役目、乳液は化粧水によってうるおわせた肌に保湿効果をプラスしながらうるおいを閉じ込める役目を持っています。
さらに、美容液で求める美容効果をプラスすれば、より美しい肌を目指せることでしょう。
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化粧水、乳液、美容液をつける順番は?効果的な使い方!
化粧水・乳液・美容液は、つける順番も重要です。
順番を間違えると、全く効果が出なくなってしまうこともあるので注意しましょう。
効果的な使い方について、見直してみましょう。
1.化粧水
洗顔やクレンジングの後に、真っ先につけるのが化粧水です。
肌の汚れや古い角質を落とした後は、うるおいが低下しがちです。
放っておくとさらに水分が蒸発して乾燥してきてしまいますから、すかさず化粧水で水分を与えてあげましょう。
水分が浸透した肌はキメが整い、安定した状態になってきます。
化粧水の吸収率がよいと、どんどん化粧水を使って肌に浸透させたくなってきます。
しかし、一定以上の水分は肌に浸透していきません。
つけすぎはかえって乾燥の原因になってしまうこともありますので、ほどほどを守って化粧水を使うようにしてください。
化粧水のつけ方は、手でもコットンでもどちらでも構いません。
ただ、コットンで化粧水をつけることで肌に余計な摩擦刺激を与えてしまったり、繊維が肌に残って毛穴づまりを生んでしまうこともあるため、気を付けてください。
肌になじませたら、手で顔を覆うようにして温めると浸透力が高まり効果的です。
また、コットンにたっぷりの化粧水を含ませて、コットンパックをおこなうのもよいでしょう。
2.美容液
美容液は、化粧水と乳液の間に使用します。
化粧水で肌のキメを整えた後に、スペシャルな美容成分を浸透させるというケア方法です。
化粧水の前にいきなり肌に使っても、十分に成分が浸透しない可能性があります。
美容液は、化粧水のようにたっぷりつける必要はありません。
商品によっても目安の使用量がありますから、推奨されている量を守って使いましょう。
過剰につけても効果が出ないこともありますし、つけすぎで肌に刺激となってしまうこともあるかもしれません。
つけるときには、指の肌でやさしく内側から外側へとのばしていくようにしてください。
気になる部分には重ねづけをすると、美容成分がより浸透しやすくなるでしょう。
3.乳液
乳液は、化粧水か美容液の後に使用します。
美容液を使わない場合は、化粧水をつけたすぐ後に使ってOKです。
乳液を肌にうまくなじませるコツは、手のひらで温めてから肌に乗せることです。
浸透させようとして肌にゴシゴシすり込もうとするのはやめましょう。
肌への摩擦刺激となってしまい、トラブルの原因となりかねません。
べたつくのが気になるときは、肌になじませてから軽くティッシュなどで抑えてもよいでしょう。
逆に、乾燥が気になるときには、重ねづけをしてもOKです。
乳液には油分が少し含まれているため、化粧水のようには肌への浸透感がありません。
無理に肌にすり込もうとしても無駄なことがあり、やさしくマッサージするようにつけることをおすすめします。
乳液にアンチエイジング成分が配合されていない場合、つけた後も乾燥が気になることがあるかもしれません。
そのような場合は、さらに肌にうるおいのフタをするように、クリームをプラスするとよいでしょう。
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