コーヒーブームが広がりを見せ、街中の至る所でコーヒーが楽しめるようになってきました。
喫茶店などの専門店はもちろん、コンビニやファーストフード店といった身近なお店でも本格的なコーヒーを出すところも増えてきましたね。
しかし、わざわざ出歩かずともお家でも簡単に美味しいコーヒーが飲みたい!との声も少なからず聞かれます。
特に、温かいコーヒーが一番美味しく感じられるであろう冬の日に、コーヒーを求めて寒い中を歩く…というのは何ともツラくなる話です。
そこで登場するのが、カプセルコーヒーメーカーの存在です。簡単操作で美味しいコーヒーがすぐに飲めるとあって、幅広い世代から人気を博している製品です。
ただ、人気が高まってか、各メーカーとも趣向を凝らした製品が次々と販売されるようになってきました。メリット・デメリットが明確にわからず、決めかねているという人がいるのも事実です。
だったら、スパッと解決できるようにしよう!と立ち上がったのが、コーヒー大好きな女美健編集部スタッフです。
実は、あのスターバックスコーヒーのパートナー(店員)だった経歴の持ち主!コーヒーに詳しくないわけがありません。
そんなスタッフが、世に溢れるカプセルコーヒーメーカーを徹底比較してみました。各社の製品の長所も短所も包み隠さずお話ししましょう。
お家でカフェ気分♪をもたらしてくれるのは、どの製品なのでしょうか?
カプセルコーヒーとは?
「カプセルコーヒー」との言葉に、従来のコーヒーメーカーとは何が違うの?と思われる方も多いかも知れませんね。
また、家庭用というとどうしてもインスタントコーヒーを思い浮かべるところですが、こういったものとの違いはあるのでしょうか?
その見た目は、ミニカップゼリーのような形状。製品によっては、コーヒーカップにそっと添えられているミルクかな?と勘違いしてもおかしくはありません。
その小さなカプセルの中には、挽きたてのコーヒー豆がギュッと詰まっています。
抽出方法に合わせて最適な粗さに挽かれたコーヒー豆の間を、お湯が通り抜けることで、香り高いコクのあるコーヒーが出来上がるのです。
いつでも挽きたての味わい!
空気に触れると即座に酸化が始まり、あっという間に品質が低下してしまうのがコーヒーの特徴でもあります。
酸化したコーヒーは、香り・味ともに明確に劣化してしまいます。特有の深い香りはなく、酸っぱさと苦味が際立ってくるため、正直、とても飲めたものではありません…。
その点、カプセルコーヒーなら、挽きたてのコーヒー豆を充填して密閉されているので、空気に触れることがありません。
コーヒーを淹れるそのときまで、新鮮さが長続きするのです。
準備・片付けが簡単!
これまでのコーヒーメーカーであれば、コーヒー豆を挽いて、適切な量を計量して…と、コーヒーが出来あがるまでに10~15分程度を要していました。
出来上がるまでの工程もコーヒーを楽しむ者からすればとてもワクワクするものなのですが、「すぐ飲みたい!」との声に応えるにはなかなか難しい様子です。
その点、カプセルコーヒーであれば、この工程がたったの3ステップでOK!
水をセットする・カプセルを入れる・マシンのボタンを押す…たったこれだけでコーヒーが完成します!準備からコーヒーが入るまでの時間は、数十秒程度。
また、片付けが非常に楽であるというのも見逃せません。
コーヒーの抽出が終わったあとのカプセルは、そのまま可燃ごみとして捨てられます。
機械を細かく分解して洗う必要もないので、ついつい毎日使いたくなってしまうことでしょう。
本格的な味わいが、手間なくすぐに楽しめるだけでなく、アフターケアまで万全なのです。
カプセルコーヒーメーカーは種類や違いを比較!
一言に「カプセルコーヒーメーカー」と言っても、抽出方法に大きな違いがあります。
それは、ドリップかエスプレッソか?ということです。
よく耳にはするものの、両者の決定的な違いは今一つピンと来ない…という方も多いのではないでしょうか。
ここぞとばかりにスタバ仕込みの知識を披露しつつ、この大きな違いについてご紹介いたします♪
ドリップタイプ
ベストに蝶ネクタイをつけた喫茶店のマスターが、コーヒーの入ったフィルターに向かってゆっくりとお湯をかけ、その下からコーヒーが徐々に滴る…といった光景。
「コーヒーを淹れる」というと、この方法をまず思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
この、喫茶店のマスターの行動によって生まれるのが、ドリップコーヒーです。
透過式とも呼ばれるこの手法は、お湯がコーヒー豆の間を通り抜けることによって、滴り落ちたお湯がコーヒーになっているというものです。
ペーパーフィルターを使ったり、布製のフィルターを使ったネルドリップ方式が主流となっており、スッキリとした味わいとなるのが特徴です。
従来のコーヒーメーカーも、このタイプのものが主流となっていました。
カプセルコーヒーマシンでは、UCCのドリップポッドやキューリグなどで抽出できるものが、ドリップタイプのコーヒーとなっています。
エスプレッソタイプ
エスプレッソは、マンパワーのみでは抽出が困難なものとなっています。マシンでコーヒー豆に圧力をかけて、短時間で抽出するというものです。
金属製のフィルター内に充填された、細かく挽かれたコーヒー豆の中を、10~20秒でお湯が一気に通り抜けるのです。
旨味・苦味など、そのコーヒー豆の持つ個性が色濃く出るため、「少量でも味が濃い!」と感じるのです。
多くのコーヒー通が魅了されるのも、エスプレッソだということにもうなずけます。
スタバで販売しているラテやキャラメルマキアートなども、大半はこのエスプレッソがベースとなったドリンクなのですよ。
家庭用のエスプレッソマシンも、デロンギなどから販売されていますが、なにぶん、なかなか高価であることと、玄人好みの仕様となっていることから、なかなか普及に至りませんでした。
その、煩雑さを解消したのが、カプセルコーヒーメーカーです!
主に、ネスレの販売しているカプセルコーヒーメーカーは、エスプレッソタイプの製品となっています。
ハリウッドスターであるジョージ・クルーニーのCMで爆発的にヒットを飛ばし続けているネスプレッソや、丸いボディが特徴的なネスカフェドルチェグストなどがあります。
人気のカプセルコーヒーメーカー3社を比較!
数あるカプセルコーヒーメーカーのうち、その中心的存在となっている3社を比べてみましょう!
各社、特色のある展開がなされている模様です。
ネスカフェ
コーヒーを中心とし、既に世界を股にかける大手の食品メーカーであるネスカフェですが、カプセルコーヒーメーカーにおいてもパイオニア的存在として君臨しています。
ネスカフェが現在販売しているのは、コンパクトボディながら厳選された産地の本場のエスプレッソが堪能できる「ネスプレッソ」と、ラテやカプチーノなどエスプレッソのアレンジドリンクなどが楽しめるネスカフェドルチェグストの2種類。
他にも、ネスカフェ独自のソリュブルコーヒーを使用する「バリスタ」シリーズや、アイス専用のコーヒーサーバーなどがありますが、やはり、本格的なコーヒーを楽しめるのはカプセルコーヒーに限ると言っても良いでしょう。
世界各国から集められた質の高いコーヒーはもちろん、抹茶やチョコチーノなど、コーヒー以外のラインナップも充実しています。これなら、子どもから大人まで、家族みんなで楽しめそうですね。
抽出時間も15秒程度と、忙しい朝や「今すぐに飲みたい!」という場合にも最適です。面倒な計量や、お湯を沸かすことも必要がありません。
また、購入コースによっては、コーヒーメーカーの本体価格が0円になる場合もあります!毎日使うものとあっては、これは嬉しいですね。
品質・価格ともにダントツのコスパを誇っていると言えそうです。
UCC
喫茶店のコーヒーからインスタントコーヒーまでを手掛けているコーヒーのスペシャリストとしても名高いUCC。
カプセルコーヒーメーカーにおいても、その知恵と技術が生かされています。
「ドリップポッド」という名前からしても、一見すると従来のコーヒーメーカーをコンパクトにしたようなものですが、使用するのはカプセルに入ったコーヒー豆。
契約農家で栽培された、選び抜かれたコーヒー豆がギュッと詰まっているのです。
それを、ドリップ方式で淹れるため、優雅な香りと甘みが調和したまろやかな味わいが実現しています。
また、ドリップポッドの大きな特長と言えるのは、驚くほどに消音設計であるということです。
動作音がほぼ聞こえず、その代わりに抽出するドリンクの淹れたての香りが広がります。
これなら、音で起きてしまうことはなく、爽やかな気持ちで目覚めることが出来そうですね。
キューリグ
アメリカ発祥の、コーヒーメーカーの製造・販売を行っている企業です。日本では、UCCを経由して輸入・製造・販売がされている製品です。
カプセルは、コーヒー豆本来の味わいを抽出できるようにと、ペーパードリップが再現された構造になっています。
まるで水のようにコーヒーを飲む文化が根付いているアメリカ発祥とあって、万人に飲みやすいコーヒーの抽出に特化しているのです。
コーヒーから紅茶・緑茶・中国茶まで、豊富な味のバリエーションや消音設計は当たり前。
専用ツールの仕様で、何かと疎かになりがちな本体のタンク内部の洗浄がしっかり行えます。
清潔さを保ち続けられるというのは、安心して使い続けられる大きなポイントと言えるでしょう。
カプセルコーヒーメーカーの選び方
主要な3社を比較してみましたが、それぞれにメリットがあり、結局どこに着目すれば良いの?という声もあるでしょう。
ここからは、実際に数あるカプセルコーヒーメーカーの中から、あなたの家や職場に最適な1台を選ぶのに是非注目したいポイントをご紹介いたします。
飲める味のバリエーション
購入するからには、毎日使いたいものですよね。
しかし、毎日限られたものしか飲めないのであれば、飽きが来てそのうち使わなくなってしまうおそれも出てきます。
そのため、飲める味のバリエーションがどれぐらいあるか?ということは外せないポイントとなるでしょう。
気分はもちろん、おともとなる食事やお菓子などとのフードペアリングも楽しめるよう、豊富なラインナップであるに越したことはありません。
因みに、スタバがシーズンごとに新しいフレーバーのドリンクやフラペチーノを販売し続けるのは「カスタマー(顧客)に常に目新しさを提供することで、何度も足を運んでもらうため」との狙いがあるからなんですよ。
「飽きが来ない」というのは、本当に大切なことなのですね。
1杯あたりの価格
コーヒーも、やはりタダで飲めるというわけにはいきません。毎日続けられるだけの価格に設定されているか?ということは避けて通れない課題となります。
しかし、一部のスペシャリティコーヒーを覗けば、カプセルコーヒーの価格は概ね1杯100円までに収まります。
コンビニで缶コーヒーを買うよりもお得に、しかも美味しいコーヒーが飲めるという点で、各社の製品ともこのポイントは十分にクリアしていると言えそうですね。
その点、スタバのコーヒーは、一番安価なドリップコーヒーのショートサイズでも1杯280円。
カスタムドリンクはより高価になります。美味しいコーヒーが飲めるとは言え、この価格差は歴然です。
片付け、お手入れの手間、音など
自前でコーヒーを用意するということは、片付けや普段のお手入れも自分でしなくてはならないということに他なりません。
そのお手入れが、機械を分解して、洗って、また組み立てて…という煩雑なものであれば、「飲もうかな」という気も、いずれ失せてしまいそうなものです。
水を入れておくタンクや、使った後のカプセルが入るドロアーや受け皿などは、簡単に取り外せて水洗いできるものが良いでしょう。
また、使い続けるうえで気になるのが動作音です。
極端に音が響くものはほとんどない無いため、心配は要らないものの、あまりにも日常生活に支障をきたすものは避けた方が無難でしょう。
カプセルコーヒーメーカーおすすめBEST3
では、これらを踏まえた上で、どのカプセルコーヒーメーカーが良いのでしょうか?
女美健編集部というよりも、「元スタバパートナー」としてオススメの製品をご紹介いたします。
独断と偏見で選んではいるものの、そのセンスには必ず納得がいくはずです。
ネスカフェ ドルチェグスト
堂々の第1位は、ネスカフェ ドルチェグストです!
クレマ・ボディ・ハートと、エスプレッソの黄金比がきちんと実現された本格派。
エスプレッソが素早く・簡単に楽しめる他、アレンジドリンクのラインナップも充実しています!
カプセルを入れて、数十秒待っただけとは思えないほどの味わいは、プロのバリスタもうなずくほどです。
1杯あたりの価格やお手入れの容易さなども、他の追随を許さないほど。簡単・美味しい・お得を実現している製品だと言えるでしょう。
また、購入前に「どんな味なのか気になる…」という方には、ネスカフェスタンドへ行ってみるという方法もあります。
この、ネスカフェドルチェグストで淹れたドリンクが1杯100円程度で味わえますよ。
因みに、女美健編集部で以前にネスカフェスタンドを訪問したレポートもありますので、宜しければ参考になさってくださいね♪
ネスカフェのコーヒーマシンが体感できるネスカフェスタンドに行ってきた!価格や味などはどうだった?
「街を歩けばコーヒー店に突き当たる」と言っても良いほど、様々なコーヒー店が軒を連ねるようになってきました。 古くから地元で愛され続けている喫茶店や、シアトル系コーヒーと呼ばれるカフェなど ...
UCC ドリップポッド
第2位は、UCC ドリップポッドです。
国内の老舗コーヒーブランドであるUCCの威信が、カプセルコーヒーでもいかんなく発揮されています。
また、この製品一番のポイントは、何といっても、レギュラーコーヒーでも使用できることにあります!つまり、好きなコーヒー豆で楽しめるということなのです。
スタバの豆も良し、ブルーマウンテンも良し、あのパナマのエスメラルダ農園のゲイシャ種でも良し…と考えると夢が広がりますね。
幅広く様々なコーヒーを楽しめるという点では、真のコーヒー通には打ってつけの製品であると言えるでしょう。
キューリグ ネオトレビエ
第3位は、キューリグ ネオトレビエです。
スタイリッシュなデザインが目を引く製品でありながらも、シンプル設計で使いやすい工夫がなされているのが特徴的です。
また、カプセルコーヒーの種類はもちろん、本体のカラーバリエーションも8色と豊富なのも嬉しいポイント。
コーヒーやお茶を飲んで楽しむだけでなく、もはやインテリアとして生活の一部となることで、空間全体に彩を添えてくれそうですね。