秋になると出回り始めるフルーツ、いちじく。ぽってりした形が独特で、食べたことがないという人も多いかもしれません。
最近では、サラダなどにトッピングされることも多くなり、昔よりポピュラーになってきたいちじく。
実は、非常に栄養価が高いフルーツなのをご存じでしょうか。
ポリフェノールや消化酵素なども豊富で、便秘の悩みを解消するにもよいといわれています。
いちじくの栄養効果や皮のむき方、アレルギーについて、いちじくのレシピなども紹介します。
いちじくとは
いちじくは、西洋では不老長寿の果実として親しまれてきました。
皮ごと食べられるほどやわらかな果実で、中に入ったプチプチとした種が独特の食感を生んでいます。
甘みが強く、ねっとりした食感もありますが、日本のいちじくは甘み抑えめなのが特徴です。
食物繊維が多く含まれていることから、便秘対策にもよいとされるいちじくは、いちじく浣腸を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
いちじくによく似た形のいちじく浣腸も、便秘対策の薬としておなじみです。
いちじくの栄養効果
いちじくは、非常に栄養効果に優れたフルーツです。
ペクチンは食物繊維の一種で、水溶性。
便をやわらかくしたり、腸のぜん動運動を活性化させるほか、腸内で乳酸菌を増やす働きも持っています。
消化を促進してくれるため、胃腸の負担を軽減するためにも役立ちます。
また、コレステロール値や血糖値を低下させる作用がある点にも注目です。
ミネラルの一種であるカリウムは、余分な水分を排出させてくれるため、むくみ予防に役立ちます。
余分なナトリウムの排出にもよく、血圧の上昇も抑えてくれます。
骨を丈夫にするカルシウムが豊富で、骨粗鬆症予防によいのもメリットの一つです。
女性が陥りやすい貧血も、鉄分の多さから予防になります。
他にも、アントシアニンが豊富でザクロエラグ酸などにも注目されており、シミやしわ対策を含むアンチエイジングに役立つフルーツといわれています。
いちじくの食べ方@皮はどう剥く?
いちじくは、そのまま食べたりジャムにしたり、コンポートにするなどの食べ方が一般的です。
生ハムやチーズなど、塩気がある食品にもピッタリで、前菜として出されることも珍しくありません。
皮をむいて食べるときには、するっとむけないのが苦手と思う人もいるかもしれません。
手で剥こうとしてもよいのですが、実が多くとれてしまうと勿体ないですよね。
皮を薄く剥くには、トマトの湯剥きのように熱湯にくぐらせる方法があります。
サッと熱湯にくぐらせたら、包丁と指を使って、素早く皮を引きましょう。
お湯にくぐらせる時間によっても、皮の剥け方が違ってきます。
ちょっと注意!いちじくにもアレルギーが!
いちじくを食べると、口や手がかゆくなるという人がいます。
実は、いちじくには複数種類のアレルギーの要素を持っているのです。
たとえば、ゴム製品と同じ抗原があるため、ラテックスアレルギーの症状が出る人もいます。
シラカバ花粉症の人も、いちじくで症状が出るかもしれません。
深刻な症状になると、アナフィラキーショックで呼吸困難に陥る可能性もあるため要注意です。
ドライいちじくでも同じことですから、アレルギーの心配がある方は気を付けてください。
むいて食べるじゃ勿体無い!いちじくを使ったレシピ
いちじくは、シーズンが非常に短いフルーツです。
そのまま食べてもおいしく、楽しめるシーズンが短いだけにそのまま味わいたくなるのですが、ちょっと手を加えたレシピもおすすめです。
例えば、ベビーリーフとドレッシングであえてサラダにしたり、生ハムで巻いてオードブルにするのも美味。
もっと大胆なレシピだと、チーズをかけて焼いてもおいしいのです。
長期間保存して楽しむように、コンポートやジャムにするのもいいですね。