隆大介さんが3年ぶりに映画に出演し、芸能界に本格復帰することが報道されました。
3年前、不祥事を起こしたことがきっかけとなり、所属事務所から契約を解除されてしまいます。
今回は、当時の不祥事の内容について、隆大介さんのプロフィールと併せてご紹介します。
隆大介さんのプロフィール
隆大介さんは1957年2月14日、東京都で生まれました。
国籍は韓国ですが、高校や専門学校は国内の学校に進学し、無名塾の一期生に入塾し俳優としての道を歩み始めます。
1977年、映画「姿三四郎」に張明男の名義で出演し、俳優デビューを果たします。
翌年には芸名を隆大介に改名し、様々な作品に出演していきます。
主な芸能活動
隆大介さんは名監督黒澤明さんが手掛けた映画「影武者」に織田信長役として出演し、1980年にブルーリボン賞新人賞を受賞します。
NHK大河ドラマ「峠の群像」でエンドラール新人賞を受賞します。
評論家の田原総一郎さんは1989年公開の映画「226」で隆大介さんを「戦後の豊かな時代の育ちなのに、純粋軍人のファナティックな美と危なさを、まるで持ち前の客たーであるかのように表現している」と絶賛します。
隆大介さんは、90年代には名脇役として様々な作品に出演します。
NHK大河ドラマは、峠の群像だけでなく、1990年の「翔ぶが如く」、1995年の「八代目将軍吉宗」、2012年の「平清盛」、2014年の「軍師官兵衛」と、5回に渡る出演をしています。
有名ドラマの出演も多数で、鬼平犯科帳、警視庁捜査一課9係、臨場、剣客商売など、多くの作品で様々な役を演じます。
特に90年代は多くの作品に出演しており、名脇役として、作品に欠かせない俳優として名を馳せます。
しかし、気難しい性格の持ち主だったようで、感情の起伏が激しく酒癖が悪い、という評判もありました。
これが不祥事を引き起こすきっかけとなってしまいます。
不祥事について、当時何が起こったのか
隆大介さんが不祥事を起こしたのは、2015年3月21日のことでした。
その日、マーチン・スコセッシ監督の映画「沈黙-サイレンス-」の撮影のために台湾を訪れた隆大介さんでしたが、台湾の国際空港の入国審査の際、審査官に暴力をふるい骨折させてしまいます。
隆大介さんは酒に酔っており、その後警察に連行され事情聴取を受けますが、これに対しても非協力的な姿勢を見せたため、現行犯逮捕されてしまいます。
刑は公務執行妨害と傷害罪で、送検されます。
このことを受け、映画出演契約は解除されてしまい、2015年6月15日に罰金刑が確定すると、同年7月1日に所属事務所の東映マネージメントからも契約解除されてしまいます。
不祥事に際して、初公判では起訴内容を認め「被害者に申し訳なく思っている」と反省すると同時に、被害者へ謝罪もしています。
しかし、暴行に関しては「酒に酔っていて故意ではなかった」と主張し、有罪判決となります。
事務所との契約解除後、隆大介さんはメディアから一切姿を消してしまいます。
復帰に際して、当時を振り返るコメントを発表
事務所から契約を解除されてしまった隆大介さんですが、2018年4月7日公開の映画「私は絶対許さない」で3年ぶりの復帰を果たします。
復帰に際し、隆大介さんはインタビューに応じ、当時を振り返るコメントをしました。
まず、出演が決まっていた映画に対しては「関係者の方に申し訳ない。あのような形で穴をあけたことはお詫びのしようがありません」と、涙交じりに語りました。
また、暴行事件に関しては「酔ってはいたが、記憶はあった。睡眠不足や気圧で不調になり、口論に発展してしまった。120%自分に否がある」と説明。
契約解除後は生活のために警備のアルバイトをして過ごしていたそうで、当時同棲していた女性とも別れ、現在は一人で暮らしているとのことです。
完全に引退を覚悟していたとのことですが、今回のオファーを受け「許されるならば、演じることを続けたいと思っている」と語っており、今後は本格的な俳優復帰が期待されます。