2018年2月21日、芸能界を揺るがす大きなニュースが入ってきます。それが、大杉漣さんの訃報でした。
長い芸能活動で様々な役を演じてきた大杉漣さんの突然の訃報は大きく取り上げられ、多くの芸能仲間がコメントを発表し、ファンも悲しみに包まれました。
日本の芸能界に欠かせない大きな存在となっていた大杉漣さんは、多数の番組に出演しており、人気ドラマシリーズ「相棒」では警視庁副総監で準レギュラー出演をしていました。
ドラマはシーズンの最終回スペシャルの撮影が佳境を迎えており、大杉漣さんが居なくなる穴は大きく、ドラマファンからは不安の声が上がっていました。急遽代役として発表されたのが、俳優の杉本哲太さんです。
今回は、杉本哲太さんのプロフィールや人物像について調べてみました。
杉本哲太さんのプロフィール
杉本哲太さんは1965年7月21日、神奈川県で生まれました。
芸能界入りのきっかけとなったのが、バンド「横浜銀蠅」のメンバーで現在はプロデューサーとして活躍している嵐ヨシユキさんとの出会いです。
嵐ヨシユキさんは、不良グループに絡まれてけんかをしていた杉本哲太さんを止めようと割って入ります。
この時、杉本哲太さんは嵐ヨシユキさんの存在を知っており、更にバンドメンバーを募集していることを思い出し、直接「仲間に入れてほしい」と頼み込みます。
運命的な出会いがきっかけとなり、杉本哲太さんは1981年に 横浜銀蠅ファミリーのロックバンド「紅麗威甦」に加入し、デビューを果たします。
リーゼント姿の不良スタイルが人気を博し、同年にはドラマ「茜さんのお弁当」に出演します。
不良少年役としてレギュラー出演となったこのドラマが、俳優への道の始まりでした。
杉本哲太さんの来歴
俳優として活動を始めた杉本哲太さんは、どんどんとその才能の頭角を現していきます。
1984年には映画「白蛇抄」で日本アカデミー賞新人賞を受賞します。
この映画では住職の息子という役を演じるため、トレードマークであったリーゼントを丸刈りし、不良というイメージから一転します。
NHK連続テレビ小説や大河ドラマには多数の作品で出演し、様々な役を演じます。
80年代から現在に至るまで俳優として第一線で活躍しており、出演作品は数え切れないほどのものとなっています。
当初は不良少年というイメージが強かった杉本哲太さんですが、年を重ねるごとに演技の幅が広くなり、今では「オジサン俳優」としてのポジションを確立しています。
私生活について
杉本哲太さんは、学生時代は地元で有名な暴走族のメンバーで、高校にもほとんど通わず喧嘩に明け暮れる日々を送っていました。
嵐ヨシユキさんとの出会いは杉本哲太さんの運命を変える大きなものだったと言えます。
破天荒な青春時代を過ごし、俳優としての道を歩んでいるときに、妻である神津はづきさんと出会います。
二人の出会いのきっかけとなったのが、杉本哲太さんとドラマで共演した岩崎宏美さんです。
杉本哲太さんはドラマ共演をきっかけに出会った岩崎宏美さんを食事に誘いますが、二人きりで会うのを躊躇した岩崎さんが友人である神津はづきさんを連れていきます。
杉本哲太さんは神津はづきさんに一目惚れをして、猛アタックをします。そして1992年に二人は結婚し、三人の子供に恵まれました。
今回の代役について
杉本哲太さんは今回の代役について、かつて自身の主演作に大杉漣さんが出演していたこともあり、俳優として尊敬しているとのことです。
ドラマ制作側は様々な対応策を検討しましたが、設定やセリフなどの台本は変更せず、そのまま杉本哲太さんが引き継いでいくとのことです。
尊敬する俳優である大杉漣さんの後釜は、杉本哲太さんにとって大きなプレッシャーになっていると思われますが、どのように役を演じていくのかという楽しみもあります。