ヨガブームが様々な応用ヨガを生みだしていますが、最近注目されているのは寝たまんまヨガです。
そもそもヨガは、運動というよりは瞑想の一種。インドなどでは特に、身体を柔軟に動かせることよりも、呼吸法を整えて深く瞑想することに重きが置かれています。
今、寝たまんまヨガがヒットしているのは、人気のスマホアプリが登場したからです。音声ガイドを聞きながらヨガができるので、ヨガが初めての人でも簡単に取り組めるのです。何と、100万ダウンロードに迫る勢いで人気急上昇している、話題のアプリです。
ヨガニドラーとも呼ばれる寝たまんまヨガは、寝落ちしてしまうほどリラックス効果を得られます。ゆったりしたBGMが流れる中、女性の声に導かれて身体を動かしていると、数分のうちに寝落ちしてしまうほど。寝たままでヨガをするのもポイントで、すぐにも寝られる格好で始めることをおすすめします。
寝たまんまヨガの効果
ヨガには、もともとリラックス効果があります。
深く呼吸をして瞑想するために行うヨガですから、リラックスできないとしたら何か方法を間違っている可能性があります。
ただ、独学でヨガをするのは、なかなか難しいものです。
かといって、レッスンスタジオなどでヨガをするのは、スポーツをして汗を流すような気持ちになってしまい、本格的なリラックスどころではないかもしれません。
その点、寝たまんまヨガなら、自宅でいつでも寝られる格好でできるので、気持ちがよくなったところで止めて寝てしまってOKです。
すでにリラックスに入れるモードになっているので、寝たまんまヨガを始めた途端に無理なく自然に心身ともにリラックスできます。
最近よく眠れない、眠りが浅い、寝つきが悪いなどと悩んでいる方には、すぐに寝られるようになった、深く眠れるようになったなどの高評価が寄せられています。
心身がリラックスできるようになると、自律神経のバランスがとれてきます。自律神経のバランスが乱れると、不眠やうつなどに悩まされることもありますので、寝たまんまヨガで心身の状態を良くしておくといいですよ。
寝たまんまヨガの簡単瞑想方法
1時間行うと、4時間の睡眠に匹敵するという寝たまんまヨガ。
その方法は、アプリを開いて音声を聞きながら身体を動かすだけと簡単です。
ただし、身体を動かすことに目的があるわけではなく、寝ているときと起きているときの中間地点であるまどろみの状態を保つのがポイント。
この状態のとき、人の脳内には、シータ波という脳波が出ています。
シータ波は、究極的にリラクゼーションをもたらす脳波です。
脳の海馬を活性化し、ニューロンの数を増やしてくれます。
ニューロンの数は加齢と共に減少し、記憶を消去させていきます。
寝たまんまヨガでニューロンの数が増えていくと、記憶が目を覚まし、ひらめきの力がアップするなどの好影響を得られるのです。
起きているのに熟睡できているような状態も、寝たまんまヨガをしているときの状態です。
ガイダンスの通りに身体を動かせばよいので、頭を働かせる必要はありません。
実は、ヨガニドラーは、自律訓練法という医療方法にも活かされています。
心身症や神経症などの治療に用いられる手法で、それだけ寝たまんまヨガの効果が期待されているということです。
まとめ
自分の意思とは関係なく、精神の状態を深いリラックスに持っていける寝たまんまヨガは、毎日でも行いたいヨガの手法です。
寝たまんまヨガのアプリには、癒しの他にもリフレッシュや心身回復、インスピレーション向上、自信をつけるなどの目的が用意されています。
その日の気分次第で目的を変更して、寝たまんまヨガを楽しんでみるのもよいでしょう。