もどき冷食とは
最近になって、冷凍食品メーカー大手が変わった商品を発売させたのをご存じでしょうか?
その変わった商品とは、もどき冷食です。
もどき食といえば、がんもどきに代表されるように、食品を別のものに見立てて加工することを意味しています。
精進料理でも、肉類や魚類を食べないことから、野菜などで肉や魚に見立てた料理を作ることがあります。
同じように、もどき冷食も、別の食品に見立てた冷凍加工食品を意味しているのです。
例えば、ニッスイのうなぎみたいな白身魚天ぷらは、蒲焼だれで仕上げられて、まるでうなぎそのもの。
味もよく、面白い見た目に感心しながら、食を進められます。
もどき冷食で人気の品の見た目や味ってどう?
もどき冷食を実食してみると、味がいい、見た目がそっくりという以外にも、食感が本物そのものという驚きがあります。
うなぎみたいな白身魚天ぷら・蒲焼だれにしても、見た目がうなぎの蒲焼そっくりで味はホロホロとうなぎのよう、というだけでなく、うなぎの皮独特の食感まで感じられるのです。
これは、うなぎの皮のような食感をイカで作っているから。
白身魚をうなぎに見立てているだけでなく、周囲の細かい部分にまで工夫が活かされているのです。
他にも、あけぼののプリッと弾むえびカツでは、えびのプリッとした食感を出すために、こんにゃくを使用しています。
もどき冷食と本物の使い訳ポイント
もどき冷食を食べなくても、本物を食べられるという人もいるでしょう。
本家の味や食感が苦手で食べられない、本家は高くて手が届かない、本家はカロリーが気になるといった人に向いているのが、もどき冷食です。
本家本元の値段よりも、安くておいしいときたら、食べたいときにいつでも冷凍庫から出してチンして食べられるもどき冷食は便利この上ありません。
しかも、低カロリーに仕上げられていて、ダイエットに適していることが多いのもポイント。
本家では脂肪や糖分が多過ぎるという場合、もどき冷食に頼ってみるのも一つの方法です。
もちろん、両方とも好きという方は、本家はたまに、もどき冷食は普段用に使い分ければよいのです。
自分でも作れるもどき品
もどき冷食は、市販の冷凍食品で味わうだけでなく、手作りも可能です。
手間がかかりそうと思うかもしれませんが、すでに多くの家庭では、もどき食を作って食べていたりします。
例えば、ハンバーグに豆腐を加えることで、低カロリーにして食感をソフトにするというような調理法も、よく行われていますよね。
実は、もどき食は昔から日本で行われてきたこと。
最近になって始まったブームではなく、日本人はもどき食を生む天才なのです。
人気のレシピサイトなどでも、もどき食のレシピがたくさん載っています。
難しそう、と思えるものもあるかもしれませんが、簡単なところから始めれば、たちまちもどき食調理にハマッてしまいますよ。
もどきおかずの冷凍や保存の仕方
もどき冷食を自作したときには、上手に冷凍保存したいものです。
市販の冷凍食品でも、保存方法を間違えると台無しになってしまうことがあります。
自作のもどき冷食の場合は、市販品よりももっとデリケート。
しっかりと注意して、おいしく食べられるように保存しましょう。
まず気を付けておきたいのは、調理してから冷ますということ。
冷ましてから冷凍することによって、比較的長持ちします。
1食ずつ、小分けにするのも、使い勝手をよくするポイント。
冷凍したからといって油断せず、なるべく早めに食べ切ることも大切です。
また、冷凍には合わない食材、じゃがいも、こんにゃく、大根、レタスなどもあるため、どの食材をもどき食にして冷凍するかは吟味しましょう。