赤ちゃんにあげる食事って、気をつかいますよね。
特に最近では、アレルギーの心配などあって、赤ちゃんに何を食べさせたらよいか、食べさせたらいけないものは何かと気がかりなママも多いでしょう。
卒乳して離乳食を食べ始めるとき、気になるのが糖分です。
ここでは、赤ちゃんにおすすめの粗糖について、また赤ちゃんには避けたい食材について紹介します。
赤ちゃんには粗糖がおすすめ!
砂糖は、とりすぎると肥満や糖尿病などの原因となるため要注意したい食材です。
肌荒れの原因になることもあり、大人の女性の間では砂糖の摂取に慎重になっている人も増えています。
とはいえ、砂糖はすぐにエネルギーになることもあり、脳を効率よく働かせてくれるともいわれ、全くとらないのも考えものです。
砂糖が、健康を害するとは思っていない人も珍しくないでしょう。
砂糖の原料といえば、サトウキビやビートなどがあります。
これらを煮詰めて不純物を取り除き、遠心分離機にかけて結晶と糖蜜を分離させたのが粗糖です。
ビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、赤ちゃんの体に適しているだけでなく母乳の出をよくするにもよいといわれています。
粗糖は甘味がやわらかく、ほんの少しでも十分な甘みを感じられるのがもう一つのメリットです。
自然と砂糖の摂取を減らせることから、この点も赤ちゃんに与える糖分として向いています。
赤ちゃんが食べたらだめな食材!
昔から、赤ちゃんに与えたら危険だとされている食材があります。
それぞれにきちんとした理由があるので、おさらいしておきましょう。
はちみつ
1歳未満の乳児には、はちみつを与えてはいけないことが母子手帳にも記載されています。
厚生労働省も注意を呼びけけているほど重要なことで、はちみつ製品のラベルなどにも注意喚起がされています。
1歳までの腸内菌は大人と違い、消化吸収も未熟な状態です。
はちみつに含まれるボツリヌス菌の芽胞が体内に入ってくると、腸内で増殖して毒素を出し、便秘などを起こす可能性があるのです。
死亡率が高いわけではありませんが、重症化した場合は呼吸困難や呼吸停止を起こすことがあり、死亡例もあります。
そのため、1歳未満の乳児には、はちみつを与えてはいけないというのは世界標準の注意事項です。
ナッツ類
ナッツ類に、アレルギーを持っている子供もいます。
アレルギー反応を起こすと重症化する恐れがあるため、乳児には与えないようにしましょう。
また、ナッツ類には誤えんを起こす可能性もあります。
のどや器官に詰まってしまい、窒息を起こしてしまうと、命の危険におよぶかもしれません。
大人より咀しゃく力が弱い赤ちゃんのうちは、ナッツ類には気を付けておいたほうがよいでしょう。
同様に、のどに詰まりやすいこんにゃくゼリーやお餅なども、赤ちゃんには与えないようにしてください。
生もの
近年、生肉を飲食店で提供することが禁止されるようになっていますが、大人でも食中毒を起こす恐れのある食べ物を赤ちゃんに与えるのは当然NGです。
日本ではお寿司やお刺身を日常的に食べる習慣がありますが、生で与えるのは避けて必ず火を通すようにしましょう。
刺身を与えてもよいのは、少なくとも2歳以降にしたほうがよいといわれています。
生肉に関しては、大人でも危険性をともなうため、言うまでもありません。
また、加熱していたとしても、よく咀しゃくすることが必要なイカやタコなどは、誤えんのリスクもあるため、気を付けてください。
加熱していても、塩分やコレステロールが多いものは、避けておくのが健康のためです。
最も危険な食べ物は白砂糖!
とりすぎると特に体によくないといわれているのが、白砂糖です。
天然の原料からできている砂糖ですが、中でも白砂糖は人体がうまく処理できない糖類だといわれています。
原料のサトウキビを煮詰めて不純物を取り除き、遠心分離機にかけて結晶と糖蜜を分離させて作ったのが粗糖です。
粗糖にはビタミンやミネラルが含まれていますが、白砂糖はそこに石灰や炭酸ガス、活性炭などを加えてさらに不純物を取り除き、加熱濃縮させて作られます。
他の栄養を含まない単純な糖分であることから、血中に運ばれるまでの時間が速く、血糖値を急上昇させてしまう恐れがあるのが特徴です。
また、消化・吸収される段階で大切な栄養が奪われることから、栄養不足となる恐れもあります。
白砂糖は将来の病気リスクを高める?
そもそも、白砂糖は万病のもとともいわれています。
ぜんそくやアレルギー、免疫障害、不眠症、胃潰瘍、がんなどの原因となり得るともいわれていることから、大人でも摂らないように気を付けている人がいるほどです。
糖化の原因にもなり、将来的にトラブルを起こしやすい肌質になってしまう恐れもあります。
砂糖は、脳の唯一の栄養源などといわれてきました。
最近では唯一のということはないという説も出てきており、子供の脳の働きのために糖分をせっせと与えようとする必要はありません。
糖分は野菜やお米などにも含まれており、バランスのよい食事を与えていれば糖分が不足するということはないでしょう。
むしろ、脳神経の発達が目覚ましい赤ちゃんに白砂糖を与えるのは、刺激が強すぎる恐れがあります。
体を本来の弱アルカリ性に戻そうとして、骨や血液内に含まれたカルシウムを奪い、カルシウム不足に至らせることもあります。
特に大人でも気を付けておきたいのが、血糖値の急上昇による様々な症状です。
血糖値が急激に序章すると、血糖値を下げようとして大量のインスリンが分泌されます。
すると血糖値が急激に低くなるため、低血糖になる恐れが出てきます。
こうなると脳内のブドウ糖が極端に少なくなってくるため、脳の働きがマヒしてしまいかねません。
結果として、やる気が出なくなったり、無気力、倦怠感、眠気を感じたり、逆にイライラするようなこともあるのです。
低血糖になると、血糖値を正常な状態に戻すためにアドレナリンも分泌されます。
アドレナリンは怒りが起こるときに出るホルモンで、攻撃ホルモンとも呼ばれています。
いわゆるキレやすいといわれる行動も、もとをたどれば白砂糖の過剰摂取からきている可能性があるのです。
赤ちゃんの将来を思えば、白砂糖は与えないようにすることをおすすめします。