耳たぶ周辺をマッサージする、耳下腺マッサージ。
酸っぱい食べ物を思い浮かべたりしたときに、唾液が出てくる場所が耳下腺です。
耳下腺をマッサージすることで、唾液が分泌されやすくなり、ドライマウスや口臭予防によいといわれています。
若々しさは唾液の分泌率にかかっているともいい、耳下腺マッサージはアンチエイジングにも効果的。
即効性があることから、頻繁に試してみたくなるマッサージです。
耳下腺マッサージとは
耳下腺マッサージは、耳たぶの少し前のほう、上の奥歯のあたりの頬に人差し指をあてて親指以外の残りの指全部でソフトにタッチするマッサージ法です。
レモンやお酢などの酸っぱい食べ物をイメージすると、そのあたりから唾液が自然と出てきませんか?
そこが耳下腺マッサージで、刺激することによって唾液の分泌率がアップします。
唾液が分泌される場所は他にも数ヶ所ありますが、サラサラした唾液が上顎から出るのが耳下腺。
耳下腺マッサージをすることで唾液がよく分泌されるようになると、ドライマウスや口臭、虫歯の悪化などを防ぐことができます。
耳下腺マッサージの効果@唾液分泌がカギ
耳下腺マッサージをすると効果が出てくるのが、唾液の分泌率アップ。
唾液が分泌されることにメリットを感じられない方もいるかもしれませんが、食べたものを消化するためにも唾液は必要です。
実は、唾液にはパロチンと呼ばれる成長ホルモンが含まれ、アンチエイジング効果を発揮してくれます。
医療面でも、更年期障害や白内障などの治療薬として活用されている成分ですから、期待が大きいですね。
歯や筋肉、骨などを丈夫にするためにも役立ち、耳下腺をマッサージすること自体で、口を開けやすくなるといった効果にも期待できます。
耳下腺マッサージの方法
耳下腺マッサージは、耳たぶより少し前方の頬に指をあててマッサージすればOK。
円を描くようにやさしくマッサージし、10~20回も繰り返せば十分です。
力は入れ過ぎないようにして、気持ちいいと感じる程度に圧をかけましょう。
リラックスしながらマッサージをすると、さらに唾液の分泌率が上がります。
合わせて、唾液が分泌されるもう2つの箇所もマッサージすると効果的です。
顎下腺と舌下腺の2ヶ所で、それぞれ耳下腺とは異なる質の唾液が分泌されます。
顎下腺は、エラより少し前の顎ラインの内側。
ソフトな部分から顎下までをマッサージします。
舌下腺は、こぶしを作って親指を立てたら、顎の骨の内側に親指をあて、舌の真下にあたる部分を親指の腹で上に向かってマッサージしてください。
耳下腺マッサージはいつ・どのくらい行う?
耳下腺マッサージは、唾液が分泌されにくくなっている時間帯、たとえば起床したときや食前に行うと効果的です。
10~20回ほどマッサージすればよいので、ほんの短時間で終了します。
外出先でもマッサージできますから、食事の前などに実行してみてください。
顎下腺マッサージや舌下腺マッサージも、耳下腺と同じく10~20回ほどが適当。
唇や歯茎のマッサージや舌まわしのエクササイズなども合わせて行うと、より効果がアップします。
もちろん、すべて組み合わせて一度に行わなくても、思い出したときに一つずつマッサージすれば効果的です。
耳下腺マッサージの注意点
耳下腺マッサージは、力を入れすぎないように行うようにしましょう。
特に、頬の柔らかい部分をマッサージするため、力を強く入れてしまうとアザになる可能性があります。
また、耳下腺マッサージのみに頼るのでなく、日頃から唾液の分泌を促すような行動を心がけることも大切です。
たとえば、食事のときはよく噛むようにする、ゆっくり食べるなども唾液の分泌に関わること。
姿勢をよくして血液循環をうながすこと、口呼吸より鼻呼吸を心がけることも大切です。