ダイエット中に限らず、寝る前になってお腹が空いてきてついつい何か食べてしまう、あるいは眠れないといった事態になる人が増えているようです。
しっかり食事をしていても就寝前に空腹になる人がいるようで、健康的にも問題視されています。
ここでは、寝る前に空腹になってしまう原因や寝る前の空腹対処法、夜食にNGの食べ物などについて紹介しましょう。
寝る前に限って空腹になってしまう原因は?
まずは、寝る前になぜ空腹になりやすいのかについて、原因としてあげられるものを見ていきましょう。
睡眠不足
睡眠不足と食欲は、大いに関係します。
寝不足が続くと、食欲を増すホルモンが増加してしまうのです。
さらに、食欲を抑えるホルモンまで少なくなってしまいます。
ホルモンの働きにおどろくかもしれませんが、人はホルモンの活動に大きく左右されます。
寝ている間には各種ホルモンが最も分泌されるため、睡眠不足によって起こるホルモンの影響は、食欲に限らず出てきます。
炭水化物ばかりを食べている
炭水化物は、消化がよくエネルギーになりやすいのが特徴です。
だからこそ、アスリートが試合前に食べる食事として炭水化物が選ばれているのです。
ただし、炭水化物には血糖値が急上昇しやすいという特徴もあります。
食後には血糖値が急降下しやすいのも特徴で、これも空腹感につながってしまいます。
炭水化物ばかり食べていると、当然のことながら栄養がかたよってくるのも問題です。
早食いしてしまう
食事を始めてから満腹中枢がゴーサインを出すのは、20分程度たってからだといいます。
そのため、食べる量を適度にするには、よく噛んで食べるのがよいとされています。
早食いをすると、20分たって脳の満腹中枢が指令を出す前にたくさん食べてしまいがちです。
毎回繰り返していれば、胃が拡張されてたくさん食べなければ空腹になりやすい体質になってしまうでしょう。
水分不足
水を飲んでも空腹が満たされるわけではないときも多いのに、水分不足に陥ると空腹感にも似た感覚になることがあります。
厳密には空腹感とは違うかもしれませんが、飢餓に近いような状態になってしまうのです。
人の体には食べ物以上に水分が必要で、食べていないより水分をとれなくなるほうが早くに死んでしまうともいいます。
水分を補うことで、空腹感をしのげることも多いでしょう。
我慢できない!寝る前の空腹対処法!
寝る前の空腹感に対処するには、どのほうな方法があるのか見ていきましょう。
水分をたくさん摂る
先に紹介したように、水分不足が空腹感を招くこともあります。
そのため、対策としても水分を多めにとることで空腹感をごまかすことが可能です。
特におすすめは、白湯です。
体が温まってくるので、自然な眠気も発生してきます。
歯を磨く
歯を磨くと口の中がスッキリするので食べる気を抑えることができるという解釈もありますが、ミントの香りには空腹感をごまかす力もあるのです。
また、口を動かすことで食欲をまぎらすことができるともいいます。
汁ものを飲む
そでもどうしても空腹感をごまかせないという場合は、味のついたものを口に入れましょう。
カロリーの少ない汁ものなど、消化もよく寝る前でも太る心配がありません。
具は入れずに、味付けも薄めにすることをおすすめします。
低カロリーのもの
春雨やこんにゃくゼリーなどの低カロリーの食品をとるのも、一つの方法です。
ただし、いずれも炭水化物を含んでいるため、場合によっては寝ている間に脂肪を蓄えてしまう可能性があります。
量を少なくして、常食するのは避けておきましょう。
夜食に食べたらNGなのはコレ!
どうしてもお腹が空いたときには、思い切って食べてしまいたい誘惑にも駆られるでしょう。
意外なものも、夜食にはNGです。
カフェインを含むもの
コーヒーやお茶類、チョコレートなどのカフェインを多く含むものは、寝る前には食べないことをおすすめします。
理由は、カフェインが覚醒作用を持っているためです。
よく眠れなくなるため、余計に空腹を感じやすくなってしまいます。
カフェインというとコーヒーを代表のように浮かべがちですが、実はコーヒー以上に多くカフェインを含んでいるのが緑茶や紅茶です。
ウーロン茶にもカフェインが含まれているため、水分として常飲している場合は気を付けましょう。
油分が多いもの
スナック菓子などは軽くてカロリーが抑えめのものも出ていますが、脂分を含んでいると体脂肪に直結します。
揚げ物などはもちろんのこと、脂肪分を含んだパン類、インスタント麺なども太る原因となってしまいます。
消化も悪いため、眠れなくなるのも問題です。
香辛料を含むもの
スパイスは、胃に負担をかけがちです。
寝る前にとることによって、胃もたれを起こす恐れがあります。
逆に、消化をよくするようなスパイスもありますが、覚醒作用を持っているようなこともあるため、スパイスは一般に刺激物ととらえて寝る前には控えておくのが賢明です。