2017年、世間を大きく騒がせ続けることとなった「忖度」という単語。
いわゆる「政治とカネ」の問題を彷彿とさせることから、あまり良いイメージは持たれないのが事実ですが、本来は「他人の気持ちを推し量ること。配慮すること」などの意味を持ちます。
語感の持つ雰囲気と影響力の高さから、「インスタ映え」とともに、ユーキャン新語・流行語大賞2017の年間対象に選出されるほどとなった「忖度」。
饅頭や洋服のブランド名など、あらゆるシーンで応用されている中、コンビニ弁当にもその名が用いられることとなりました。
その名も「忖度御膳」!販売に乗り出したのは、ファミリーマートです。
もはや「便乗」とも言えるファミマの戦略に、まんまと引っかかった人が女美健編集部スタッフに居ました。
果たして、どのような感想を持ったのでしょうか?昼休憩返上の体当たりレポート、是非ご覧ください♪
忖度御膳って、どんな弁当?
「あなたとコンビに」のキャッチフレーズで知られる、大手コンビニチェーンのファミリーマート。
そのファミマが、2017年12月1日から全国の店舗で販売を開始している弁当が、忖度御膳です。
パッケージの出で立ちや、店頭での宣伝の熱の入れ具合からも、ただならぬ雰囲気が伝わって来ます。
9つに分かれたパッケージは、松花堂弁当や懐石料理を彷彿とさせる、高級感溢れるスタイル。
その高級感は、見た目だけに留まらず、内容も非常に充実しているとのこと。
こだわりの原材料を使用している他、1品ずつが「忖度」へと繋がり得る語呂合わせが為されているというのも見逃せないポイントとなっています。
いつまで販売している?
この、ファミマの並々ならぬ思い入れのせいからか、「忖度御膳」は数量限定の商品となっています。
まさに、店頭に行って「出会えたらラッキー♪」ぐらいの商品と言っても過言ではないでしょう。
ただ、数量限定ではあるものの、その期間には特に定めは無い様子です。
「無くなり次第終了」といったところでしょうか。気になったら早めに購入というのが良さそうですね。
忖度御膳を実際に買ってみた!
何かと世間をざわつかせている「忖度」という単語に激しく反応したのか、見つけて早々に「絶対食べるわ!」と豪語した女美健編集部スタッフが居ました。
「ちょっとファミマ行ってくる!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ」と元気よく出かけて行ったのは、30代女性スタッフ。
普段から、新商品に食いつく性格で、買って来ては「これは失敗だったね\(^o^)/」がもはや口癖ともなっているほどのチャレンジャーでもあります。
今回の感想は、いかがだったのでしょうか?食べたものにしかわからない忖度御膳食レポをお届けします♪
店頭での評判はどう?
店頭に到着したのは、ランチタイムを少し回った14:00ごろ。
寧ろおやつの時間にも近そうなその時間帯でも、忖度御膳は店頭にあるのでしょうか?
あった!!しかも2個!!Σ(゚Д゚)
おにぎりの数もまばらな時間帯にも関わらず、忖度御膳は、堂々と棚の真ん中に鎮座していました。
棚も、申し訳程度ではあるものの、きちんと「忖度御膳推し!」といった仕様にされています。
黒地に金文字の、高級感漂うPOPが、一際目を惹きますね。
早速、外箱付の大層なお弁当を1個持ってレジへ。パートのご婦人と思しき方に、「アンタ、これ本気で食べるの?(゜-゜)」という目はされましたが、気にしちゃいけません。
そりゃー、見るからに敷居の高そうなお弁当で、しかもお値段も税込み798円とあって決して安くはないところ。
それを、冴えないフツーのOLが買って行くわけですから、ファミマのご婦人が驚かれるのも、無理は無いかも知れません(^^;
中身はどんなの?
さて、気になるのは、お弁当の中身。
確かに、見た目には鮮やか♪「カワイイ~(*´ω`)」との声もあがっていたほどです。
まさにインスタ映えしそうなところ(*'▽')
お腹も空いたことですし、いざ、実食!
…の、前に、開発・販売元であるファミマさんの、熱いメッセージが込められたお品書きが。
外箱の間から顔を覗かせていた、紙の正体がこちらです。
…え?ほぼダジャレじゃん?(;´∀`)
というのが、女美健編集部スタッフ全員の感想だったと言っても過言ではない様子でした。
しかしながら、内容はかなり充実している様子。
鹿児島県の生んだブランド米である金峰米を使用したり、高級魚として知られるのどぐろやキンメダイなども使用されるほど。
コンビニ弁当に留めておくのが勿体ないほどの出来栄えです。
「忖度」という言葉の意味に即しながらも、素材や内容にもこだわった珠玉のお弁当となっていました。
…ただ、気になるのが、真ん中の「きのこごはん」の存在。
これだけ特に「忖度」に関わるようなものではないようでした。
「何故ここできのこごはんだったんだ!?(゚Д゚;)」と、更なるザワザワ感が生まれたのでした。
美味しい?それとも…?忖度御膳を食べた感想は?
食べる前から色んなワクワク感をもたらしてくれた忖度御膳ですが、結局のところ、どのような感想を持ったのでしょうか?
果たして、忖度御膳をお昼ご飯に選んだのは、価値ある選択だったのか!?最後まで目が離せません(^^;
味は美味しい!
これが、忖度弁当の全貌とも言える、原材料の一覧です。
活字になってしまうと何とも味気ないものですが、「お品書き」の内容と比較しても嘘偽りはなさそうだというのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
その甲斐あってか、味は、なかなか美味しいものだったというのが正直な感想でした。
のどぐろやキンメダイといった高級食材は、一口で終わってしまうほど小さなものではありましたが、それでもなお、素材の良さを生かされていたように思います。
「もう少し食べたいな」という気にさせてくれるものでした。
ただ、煮物・きんぴらごぼう・豚肉の炒め物は、いずれもしっかり目の味付け(^^;
三十路過ぎの口には、少々塩辛いなぁというように感じられました。お弁当なので、濃いめの味付けは当然のことと言えばそうなのでしょうね。
「忖度」という単語へのこだわりだけではなく、ポテトサラダや卵焼きといった定番のおかずもあり、内容としても非常に充実していました。
多くの種類をちょっとずつ食べたいというワガママは叶えてくれそうですね。
極めつけは、「そんたくあん」(;´∀`)
「たくあんだけで1品終わらせようとするの!?( *´艸`)」なんて、女美健編集部一同失笑ではありましたが、たくあんの下には紅白なますが。
お正月へ向けてのめでたさも演出したのかな?と感じられるものでした。
1個798円は高い!
確かに充実した内容の忖度御膳。
しかし、その強すぎるこだわりゆえに、コストパフォーマンスは少々いただけない結果になってしまったようです。
そもそも、1個798円という価格設定からも、決してコスパが良いとは言えそうにありません。
因みに、この価格設定、ファミマのお弁当史上最高額とのことΣ(・ω・ノ)ノ!かなり、強気に出た結果だったのですね…。
ランチの平均価格帯を行っているにしても、コンビニ弁当としてはパッとは出しにくい金額のせいからか、全国のファミマでは売れ残ることも少なくないのだそう。
中には、「13個仕入れて12個廃棄」なんていう、オーナー泣かせの結果になってしまったこともあったのだとか。
食糧難だと言っている世の中で、何とも胸が痛む話です(´・ω・`)
誰のための「忖度」なの?
「忖度」という流行語にあやかって、こだわりの詰まったお弁当を販売しようとするファミマさんの強かさは非常に伝わるものがありました。
キャッチコピーである「人を誘惑するおいしさ。」にも、ある種納得がいくでしょう。
しかし、食べてみて思うことは、「誰に対する「忖度」だったんだろう?」ということです。
厳選素材をダジャレたっぷりにお弁当に詰め込んで、色んな意味で「常識を覆すお弁当」となったことは確実です。
でも、今回食レポに挑んだスタッフ曰く、「少なくとも私向けじゃないな…」とのこと。
自他ともに認めるコンビニヘビーユーザーの彼女向けでもなく、はたまた奥様からのお小遣いをやりくりして生活するサラリーマン向けでもなく、部活や勉強に励む学生さん向けでもない。
それより上の年代となると…なかなかコンビニには足が向きにくいような気もしてしまいます。
このお弁当販売のいきさつは、「色んな世代に忖度した結果だ」というのがファミマさんの主張だそうですね。
しかし、それって、結局のところ「誰にも忖度してないよね?」という本音を持ってしまったのでした(^^;
次なるファミマの「忖度」された製品を待ちたいところです。