人間の身体には太りやすい時間と、太りにくい時間があるとご存知ですか?
なんとなく聞いたことがあるという方も、実際何が関係してそうなるのかは分からないという人も多いかもしれません。
そんなあなたのためにBMAL-1についてご紹介!
BMAL-1とは
BMAL-1(ビーマルワン)は、体内時計とも呼ばれる時計遺伝子に関係しています。
肥満に関わりが深い時計遺伝子で、脂肪が増加するか減少するかは、BMAL-1に支配されているといっても過言ではありません。
というのも、BMAL-1は、脂肪の合成を促進したり、血液中でブドウ糖の量を増加させる働きをしているから。
つまり、BMAL-1がよく働くと、結果、太ることにつながるのです。
時計遺伝子のリズムとして、昼間増加して、夜には減少するという特徴があります。
ところがBMAL-1の場合は真逆で、昼間に減少して夜に増加するのです。
体に脂肪を溜め込む遺伝子ですから、時間にもよく注意してコントロールに心がけると、ダイエットの効果が倍増します。
BMAL-1にある健康効果
BMAL-1は、体内での脂肪増加に関係するタンパク質の一種でもあります。
厳密にいえば、BMAL-1は、脂肪を作って体内に溜め込む酵素を増やす働きを持っているのです。
要は、体を太らせるために働いているようなもの。
人間は脂肪がなければ生きていけませんから、BMAL-1が脂肪を増やすことも、大事な生命維持活動の一種なのです。
ただし、現代では肥満していることは、ほぼ害悪のように思ったり、思われがち。
見た目にも、健康のためにも、よくないことは多いものです。
できればBMAL-1を減らしたい、そして効率よく痩せたいというのが、ダイエッターの願い。
ところが、BMAL-1はアンチエイジング効果があるという見逃せない働きも持っているのです。
若さを保つために欠かせないタンパク質ですから、上手につきあうことも大切です。
BMAL-1の体内時計時間@遺伝子の多い時間・少ない時間
BMAL-1は、日中には減少して、夜間には増加する物質です。
特に増加のピークとなる時間帯は、深夜22時から翌2時頃のゴールデンタイムと呼ばれる時間。
この時間に体を休めて眠っておくと、アンチエイジング効果が出るうえに、睡眠中ですから食事をせずに済みます。
アンチエイジングにも、ダイエットにも役立つわけです。
逆に、BMAL-1が少ない時間帯は、午前中から15時頃にかけて。
15時ともなると、BMAL-1の減少が低下してきて、次第に増加の傾向を見せ始めます。
だからこそ、夕食は早めに食べ終えておくのがダイエットに効果的なのです。
夕食は脂肪や糖分が少な目のヘルシーな食事内容にし、昼食はガッツリ食べておくのが、ダイエットの成功につながります。
BMAL-1を利用したダイエット!太りにくい食事法
BMAL-1を利用して効果的にダイエットをするには、夕食を練る2時間前までに食べてしまうこと。
夜食は太るというのは、BMAL-1に関係しているから。
特に脂肪分や糖分は控えるようにして、そのぶん、昼食で糖分や脂肪分を補いましょう。
朝昼晩の食事の配分をよく考えて、バランスのよい栄養の取り方をするようにしてください。
BMAL-1で考える朝食・昼食・夕食の内容
BMAL-1を上手く取り入れた食事をするには、朝昼晩の食事のバランスが重要です。
例えば、朝食には、高たんぱくなものを食べるのが効果的。
チーズやヨーグルト、牛乳、納豆など、手軽に食べられるタンパク源が豊富にあります。
頭を働かせるために、糖質もしっかりとっておきましょう。
甘いものではなく、ご飯やパンをしっかり食べておくのがおすすめです。
昼食では、ガッツリ食べてもOK。
昼食の時間帯にはBMAL-1が最も減少し、交感神経が活発になります。
脂肪を分解する働きを持つ、リパーゼというホルモンも分泌されるので、ステーキや揚げ物などをおかずにしても問題ありません。
ただし、食べ過ぎは禁物ですから、腹八分目に抑えておきましょう。
夕食は、粗食がおすすめ。
豆腐や野菜などのヘルシーなメニューにし、脂肪や糖分は控えるようにすることが大切です。
この時間帯に食べた脂肪や糖分は、確実に体脂肪になると思って間違いありません。