これから、「アペロしようよ」なんて言われることが増えてくるかもしれません。
でもアペロっていったい何?なんて聞くタイミングを逃して訳もわからず車で「アペロ」をしに行ってしまったら危険!
そんなことがないように、アペロとはなにか先におさえておきましょう♪
アペロとは
最近、ちまたで聞くようになった言葉、アペロ。
何だかよくわからないけれど、アペロしようといわれたら、楽しそうで付き合いたくなってきませんか?
実は、アペロとは、フランスではよく使われている言葉。
アペリティフの略語で、フランスでは「アペロしない?」と誘われたら、アペリティフでもどう?という意味なのです。
アペリティフは、食前酒のこと。
夕食前に楽しむお酒として、フランスでは日常的な習慣です。
特に、サマータイムで日が長くなる夏場には、パリなどでアペロを楽しんでいる人達をよく見かけます。
フランスでは、一般的な階級の人が夕食を外で食べることが少ないため、カフェやバーで軽くアペロを楽しむのが、お酒の楽しみ方なのです。
なぜ、食事の間にアペロを楽しまないのかといえば、食事中にはフランスではワインを合わせるのが通常だから。
アペロに選ばれるのはあくまでも食前酒として、植物や果物を原料としたアルコールが多いんです。
ただ、人によっては、ビールやカクテルを飲む人もいます。
アペロの楽しみ方
アペロは、酔うために飲むお酒ではありません。
友達や恋人と一緒に、語り合うために飲むお酒なのです。
もちろん、1人でアペロを楽しむ人もいますが、アペロでベロベロに酔っぱらうような人は、フランスでは無粋とみなされるようです。
アペロを飲むときには、軽くつまめるものを合わせるのも鉄則。
おつまみなしでもよいのですが、食事の前に軽くつまんでおくのも、胃に負担をかけないようにする準備です。
フランスでは、ごくごく自然に、アペロを飲み終えると解散となります。
それぞれ、家路につくなどして、夕食に備えるのです。
基本的なアペロからの流れ
アペロは食前酒ですから、その後に食事をすることを忘れないでおきたいところ。
おつまみや食前酒でお腹いっぱいにしてしまわないように、気を付けましょう。
せいぜい、2~3杯まで飲むのにとどめ、おつまみも軽くつまむ程度が適切。
会話の友程度に考えて、1~2杯を飲んだら、さっと別れたり、一緒に家に帰って夕食をとるのが正しい流れです。
食事中にはワインを飲むことが多いフランス人ですが、しっかり食後酒を楽しむ人も少なくありません。
胃を締めるために飲む食後種には、リキュールなどが定番です。
こちらは、アルコール度数も高く、濃厚なお酒であるのが特長。
人によっては、アルコールが強過ぎて、食後酒はパスということもあるでしょう。
お酒は糖度も高いので、飲み過ぎには注意してください。
アペロに合うお酒やおつまみ
アペロとしてよく飲まれているお酒としては、アニスなどの植物を使用したもの、カシスやフランボワーズなどの果物を使用したものが主流です。
代表的なアペロであるキールは、カシスと白ワインをミックスしたカクテルのようなお酒。
ビールやサングリア、りんご酒のシードル、モヒートなどのカクテルを選ぶ人もいます。
サングリアはスペインのお酒ですが、ワインにフルーツを漬け込んであり、女性にも人気が高い飲み物です。
ただし、カロリーは高めなので、要注意してください。
アペロによく合うおつまみとして人気なのが、カプレーゼやカナッペ、串焼きなど。
日本でいえば、お漬物や焼き鳥などが、該当するところでしょうか。
手の込んだものを用意する必要はなく、クラッカーやナッツなどでも十分に通用します。
オリーブをつまむ程度でも、OK。
要は、簡単に軽くつまめるものであること。
お腹をいっぱいにしてしまったり、手がかかるような調理が必要なおつまみは、アペロには不向きです。
味が濃すぎるようなおつまみも、控えておくのがよいでしょう。
その後の食事を楽しみにくくなってしまうため、薄味、あるいは中間程度の濃さのおつまみを選ぶようにしてください。