家計を節約したいと思ったら、余剰分を削るところから始まるのが一般的です。
ぜいたくをしていた部分をカットしてみると、あと残るのは光熱費や食費です。
意外に家計を圧迫しているのは、食費。
計算してみると、思ったより使っていることがわかることも珍しくありません。
かといって、つらくなるほどの食生活での我慢はなるべく避けたいところです。
そこでここでは、4人家族で簡単におこなえる食費の節約方法について紹介します。
4人家族の食費平均って?
4人家族とひと口にいっても、その家族構成は家庭によって様々に異なります。
乳幼児が2人と両親の4人家族かもしれませんし、中高生とその親の4人家族かもしれません。
最近では、成人した子供とその両親が暮らす4人家族も増えているようです。
世帯によっても、食品にふんだんにお金をかけている家庭もあれば、節約に徹している家庭もあります。
そこで参考にしてみたいのが、総務省統計局が公表している家計調査報告です。
2015年の総世帯および単身世帯の家計収支を見てみると、2人以上の世帯(平均3.02人の世帯人数)の平均食費は月に7,1844円となっています。
これは、外食代11,986円と酒類代3,141円を含む食費です。
ちなみに、単身世帯では月に40,202円、平均2,38人の世帯人数の世帯では月に61,833円の平均食費という数字が出ています。
外食も飲酒もしないという家庭もあるでしょうから、外食代や飲酒代を除いた平均食費を見てみましょう。
すると、
- 平均3.02人の世帯人数の世帯では月に56,717円
- 平均2.38人の世帯人数の世帯では月に47,135円
- 単身世帯では月に26,425円
平均食費がかかっていると出ています。
これらのデータを踏まえておおよその平均食費を計算してみると、4人家族が月にかけている平均食費は71,425円ほどではないでしょうか。
これは、1人あたり15,000円ずつ食費が増えていくという計算です。
子供の成長で食費も変化する!?
あくまでも平均的な食費について紹介しましたが、実際には家族構成によって大きく異なるのが食費です。
例えば、成人した子供とその両親の4人家族であれば、子供が働いていれば家であまり食事をしなくなって食費が減ることもあるでしょう。
10歳以下の子供がいる家庭より、中学生や高校生で食べ盛りの子供がいる家庭のほうが食費が多くかかる傾向も無視できません。
アレルギーを持った子供がいる家庭では、他の家族と別の食事を用意しなければならず、余計に出費がかさむ可能性もあります。
このように、子供の成長によって食費が変化することは考慮しておいたほうがよいでしょう。
小学生から中学生に進学すると、多くの子供は部活動に参加してお腹が空き、それまで以上に食事を必要とすることが多いようです。
高校生になるとさらに食費がかさむこともありますが、一方では子供がアルバイトを始めて出かけることが多くなり、食費が減るといった家庭もあります。
4人家族の食費の節約術は?
では、4人家族が食費を節約するためには、どのような工夫が可能なのでしょうか。
具体的な方法について、紹介します。
買い物に心掛ける
食費を節約しようと思ったら、食材の買い出しにとことん気を付けるのが基本です。
何気なく買い物に出かけていると、週に何回も食材を買い物して出費を増やしてしまう可能性があります。
スーパーのチラシを見ていると安売りのたびに買い物に行きたくなってしまいますが、どちらかといえば買い物の回数を決めてまとめ買いをしたほうが無駄な買い物をしないように注意できます。
これは、予算をあらかじめ決めて無駄遣いを禁止するための基本テクニックです。
こまめに買い物に行くのであれば、見切り品の出る時間を確認しておくなどの工夫で、余分なものは絶対に買わないようにしたほうがよいでしょう。
食材は使い切る
買った食材は、毎回使い切るようにしたほうが無駄が出ません。
まだ冷蔵庫の中に食材が余っているのに、買い物に出たときに何となく食材を補充してしまいがちです。
これを改めるだけでも、節約ができます。
冷蔵庫を定期的にスカスカにするように努めると、無駄な食材を出さずに賢く節約できるようになるでしょう。
かさ増しする
メイン料理でも副菜でも、スタンダードなレシピでばかり作っていると食費がかかります。
オリジナルでも節約レシピを参考にしてもよいので、単価の安い食材でかさ増しするように心がけると大幅に食費を節約できるようになります。
かさ増しした食事だって、手をかけて作ればおいしいごちそうになります。
ハンバーグなら豆腐を入れてみる、おからでかさ増しする、もやしを上手に使うなどして、節約メニューのレパートリーを増やしていきましょう。
節約豪華なレシピをご紹介!
節約メニューというと、イメージ的には食卓が貧しくなりそうな感じもしてきます。
しかし実は、節約しても豪華に見えるレシピはあるのです。
家族4人分の豪華に見える節約メニューについて紹介します。
もやしをたっぷり使った節約春巻
春巻は、ごはんのお供にもなればおつまみにもなる人気のおかずです。
家庭で作るとなると手がかかりそうに思えますが、油で揚げずに揚げ焼きにすると油の節約にも手間するにも便利です。
材料(8本分)
もやし 1袋・ニラ 1/2束・しいたけ 3枚・豚ひき肉 100g・春雨 50g・春巻の皮 8枚・しょうゆ 大さじ1・オイスターソース 大さじ1・塩・こしょう 少々・しょうがすりおろし 1/2片分・ごま油 大さじ2・片栗粉 小さじ1・水溶き小麦粉 適量
作り方
- 春雨を茹でておき、ニラは2cm程度に、しいたけは薄くスライスしておきます。
- フライパンにごま油大さじ1を入れて豚ひき肉を炒めたら、火が通ってからもやし・ニラ・しいたけを加えます。
- 水気を切った春雨を加えて水溶き片栗粉でとろみをつけたら、しょうゆ・オイスターソース・塩こしょう・しょうが・ごま油大さじ1を足して味を調えてください。
- これを8等分して春巻の皮で巻き、水溶き小麦粉で端を閉じましょう。
- 少なめの油でこんがりと揚げ焼きしたら、完成です。
豆腐のニラあんかけ
もう一品ほしいときの副菜に、ピッタリのおかずです。
豆腐は絹より木綿を使うと、腹持ちがよくなります。
材料(4人分)
木綿豆腐 1丁・ニラ 1/2束・ごま油 大さじ1・オイスターソース 大さじ1.5・水 100cc・あらびき黒こしょう 少々・水溶き片栗粉 大さじ1
作り方
- 豆腐を10等分にしたら、ゴマ油をしいて熱したフライパンで両面ともこんがりと焼きます。
- 適当な長さに切ったニラを加えてサッと炒めたら、調味料で味付けしてひと煮立ちさせ、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。