焼き魚を自宅で調理すると、香ばしいにおいが食欲をそそります。
換気扇をつけていると、近隣にまでどこかで焼き魚の献立にしているのだなとわかるほどにおいが強いおかずです。
いいにおいの焼き魚ですが、一方では室内ににおいが充満しますいのがネックです。
ここでは、焼き魚のにおいが残る原因や対処法などについて紹介します。
焼き魚の臭いが残るのはどうして?
焼き魚のにおいが強烈な原因は、魚が発生するトリメチルアミンという成分が関係しているようです。
ただ、魚臭さのすべてがアミン臭によるものではなく、魚に含まれる血液などもにおいの原因の一つといわれています。
トリメチルアミンとは、魚の細菌の酵素成分です。
実は、魚の鮮度が落ちれば落ちるほど、トリメチルアミンが多くなってくるのです。
魚の主要成分はタンパク質ですが、これが変化して生成されるのがトリメチルアミン。
トリメチルアミンが多くなってくると、タンパク質がくずれるため、魚が腐ってくるということにもなります。
つまり、鮮度がいい魚は、魚臭さがあまりしないということです。
血液は、人間のものでも独特のにおいがします。
魚にも血液が多く含まれており、鮮度がいいうちに血抜きがしてあると、それほどキツイにおいにはなりません。
焼き魚のニオイを消す対処法!
焼き魚のにおいは良いにおいである一方、室内にこもると魚くさいと感じるにおいでもあります。
食事が終わってもにおいがこもっていると、くさいと感じることでしょう。
そこで、焼き魚のにおいを消す対処法について紹介します。
喚起する
焼き魚を調理するときには、換気しながらが基本です。
換気扇をつけることでキッチンの換気ができますが、室内の他のところににおいが流れてしまうこともあるため、家中の換気をするくらいのつもりでいたほうがよいでしょう。
換気扇だけでなく、窓を開けることもおすすめします。
拭き掃除をする
焼き魚を調理していると、魚に含まれている油が飛び散ります。
焼く前の下準備で、血液がシンクやまな板に残ってしまうこともあるでしょう。
コンロのまわりはもちろん、シンクやキッチンの壁、床などの掃除もしっかりしておくと、においが残りにくくなります。
あまり掃除せずに放置しておくと、複雑なにおいがこもってキッチンはもとより家の中じゅう嫌なにおいで満たされるようになってしまいかねません。
お茶っ葉やコーヒーを炒める
裏技として、お茶の葉やコーヒーをフライパンで炒める方法が消臭効果を発揮してくれます。
焼き魚を頻繁に食べるというお宅では、お茶を飲んだ後の出し殻をとっておき、調理後にすかさずお茶の葉を炒めるというようにしておくのもよいでしょう。
コーヒーも、淹れた後の粉をとっておき、炒めるということで大丈夫です。
どちらも香りが強いため、焼き魚のにおいを消す効果があります。
魚を焼く前に臭みを抜くことも大事!
焼き魚を焼いている最中や焼いた後に、におい消しをする工夫も大切ですが、焼く前の準備で臭みを抜くこともできます。
例えば、塩を振るだけでも殺菌やにおい消しの効果があります。
意外かもしれませんが、試してみてください。
ただし、最初から塩味がついた魚に、さらに塩を振るのは塩分過多になるため気を付けましょう。
お酢や酒をかけて焼くのも、におい消しに効果的です。
味も深まるため、調味料につけて焼くのもおすすめです。
みそ漬けやみりん漬け、塩こうじ漬けなど、ごはんのおかずやお酒のおつまみとしてもよく合う焼き魚になります。
事前の準備とは違いますが、においが出にくいロースターを使って焼き魚を調理するという方法もあります。
非常に性能のよいロースターが増えており、フタを閉めて調理できることから焼き魚のにおいを防ぎつつ、おいしく魚を焼くことが可能です。