運動不足になりがちな現代人には、意識して運動をすることが大切だといわれています。
ただし、アスリートのようにガツガツ運動するのを好まない人もいるでしょう。
そこで注目されているのが、ヨガのような心身ともに効果を得やすい運動です。
ジャイロトニックは、ヨガや太極拳、ダンス、水泳などのいいとこどりをしたようなエクササイズ。
ここでは、話題のジャイロトニックについて、効果やジャイロキネシスとの違い、どこで体験できるのか、資格の取り方なども紹介します。
ジャイロトニックとは
五感をとぎすますことによって、体を内部の芯から意識して動かすエクササイズとしてジャイロキネシスが誕生しました。
ヨガの精神性や太極拳のバランス、ダンスの美、水泳のなめらかさなどの特長を活かしたエクササイズで、心地のよいように動いて呼吸とのハーモニーを楽しみます。自然と体の奥にひそんでいた可能性が呼び覚まされ、しなやかな強さを得られる他、開放感も得ることができるのがメリットです。
このジャイロキネシスの流れるような動きをマシンを使っておこなうのが、ジャイロトニックというエクササイズです。
ジャイロキネシスは自分の体のみで動くのが特徴でしたが、ジャイロトニックでは木製の専用マシンを使って体を動かします。
曲線的でらせん的な動きは、背骨の本来の機能を活かすためのもの。自ら動いていくジャイロトニックに比べて、マシンを使うぶん楽に動けるという人もいるかもしれません。
呼吸との調和やリズムが重視されているのも特徴で、上半身も下半身も合わせて全身運動できます。
というとキツイ運動のように思う方もいるかもしれませんが、実はジャイロトニックは関節にやさしい動きをするエクササイズです。
体の芯から各部位のすみずみまで動かすことができるため、全身が無理なく活性化されて体も心もストレスから解放されます。
ジャイロトニックの動きと呼吸の効果
ジャイロトニックに比べると、マシンに供えられた滑車の動きによって関節にかかる負荷を軽減できるジャイロトニック。
日頃、筋肉は余計な負担を抱えがちですが、これを改善していくと同時に普段使うことのない筋肉まで目覚めさせることができます。
つまり、意識して動かさないと使えない筋肉まで動かすことができ、効率よく筋肉をきたえておくことができるのです。
さらに、ジャイロトニックでは体の深部や表層部の筋肉を強化したり、ストレッチをおこなえます。
最近注目されている、筋膜にもアプローチすることができ、感覚受容器を眠りからさますことができるでしょう。
マッサージ効果を得られるのも、ジャイロトニックの特長の一つです。
負荷の設定によって穏やかな刺激を得ることができますから、体の芯やすみずみに至るまで反応させることができます。
運動したらマッサージをして筋肉を回復する必要がありますが、ジャイロトニックの場合は運動とマッサージを一気におこなえるようなものです。
他の運動をしている人にも、メリットがあります。
というのも、ジャイロトニックでは3次元的な動き、曲線やらせん的な動きをすることで全身運動が可能なため、多様なパフォーマンス能力が身に付くのです。
ゴルフやサッカー、ダンス、テニス、野球、水泳などをしている方にもおすすめです。
ジャイロトニックとジャイロキネシスの違い
ジャイロトニックとジャイロキネシスの大きな違いは、自らが意識して動きを生み出していくか、マシンを使って動くかというところでしょうか。
ジャイロキネシスでは、ヨガや太極拳、ダンスなどをしているようなエクササイズをおこないます。
ジャイロトニックでは、専用のマシンでトレーニングにも似たエクササイズをおこないます。
いずれも全身運動で追求できる効果は似ていますが、おこなう動きには細かな違いがあります。
ジャイロトニックの体験はどこで出来る?
ジャイロトニックには、専用のマシンが必要です。
そのため、最初は専門のレッスンをおこなっているスタジオに通うことをおすすめします。
グループレッスンやプライベートレッスンなど、好みで選ぶことも可能です。
まだまだスタジオの数は少ないものの、全国各地の都市部には複数のスタジオが登場し始めています。
芸能人やモデルなどが通っているスタジオもあり、東京や神奈川などが最も発達しているようです。
大阪や京都、福岡などにも人気のスタジオがあります。
ジャイロトニックの資格を取るには
ジャイロトニックは、注目され始めたばかりでまだスタジオ数も少ないものの、これから大発展しそうな予感がします。
今のうちに認定トレーナーの資格を取得しておけば、近い将来的に役立つ可能性が高そうです。
ジャイロトニックの認定トレーナー資格を取得するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。
例えばあるスタジオでは、準備コースとして6日間、本コースとして12日間のトレーニングを受けたら、実習生として指導する資格を得られます。
認定トレーナーになるまでには1年間ほどの実習を体験して海外本部から資格が発行されるといいます。
スタジオによっても資格取得するまでの流れは異なりますが、流れとしては同様でしょう。