伝統的な和食に欠かせない昆布の栄養が、注目されているのをご存じでしょうか?
昆布といえば、髪によいというイメージがありますよね。天然のミネラルが豊富なので、現代人に不足しがちな栄養が無理なくとれるのです。
食物繊維の一種であるアルギン酸やフコイダンなどが豊富な昆布は、ダイエットにもピッタリ。
特にとろろ昆布には中性脂肪の上昇を抑制する作用があり、メタボを改善したい人にもおすすめです。なぜとろろ昆布が特によいのかといえば、昆布の栄養成分を吸収しやすい形だからという説があります。
ダイエットに役立つ菌を増やしたり、細胞を活性化するために役立つ昆布。食卓に積極的にとりいれて、健康的に美しくなりたいですね。
昆布を毎日食べるとどんな効果があるの?
おいしくて、しかもダイエットをはじめとした美容に役立つ昆布。
その栄養成分は、昆布のネバネバの元となるアルギン酸に代表されます。
旨味成分としてのマンニトールなどもあるのですが、ここでは美容&健康に役立つ栄養成分に絞って紹介します。
アルギン酸に加えて、食物繊維の一種として役立つのがフコイダンとラミナリンです。
この2つの成分は、免疫細胞を活性化するとの作用も注目されています。
さらに、抗酸化作用に期待できるのが、カロテノイドの一種であるフコキサンチン。
カルシウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラルもバランスよく含まれていますから、むくみが気になっている方にもピッタリです。
因みに、マンニトールも、旨味を出すだけでなく利尿作用を持っています。
また、内臓脂肪や血糖値の上昇を抑えるために、グルタミン酸に加えてマンニトールも働いているといいます。
昆布の摂り過ぎが招く副作用に注意!
昆布をたくさん食べよう!と思っても、それほどたくさんの量を一度には食べられるものではありません。
そのためあまり神経質になり過ぎることはありませんが、実は昆布の食べ過ぎは病気につながりかねないという問題があるのです。
よく話題にもなっていますが、昆布に含まれるヨウ素を過剰摂取すると、甲状腺疾患になる可能性があるといいます。
どのくらいの量を食べると甲状腺疾患になるというものでもありませんが、必要以上に食べ続けるのは、身体に無理がかかります。
それなら、どのくらいの量を食べれば適量かというと、他の食べ物とのバランスを考えてみるとよいでしょう。
例えば、食物繊維は1日に17g以上の摂取が望ましいといわれています。
昆布だけで食物繊維を17g摂るのは至難で、他の食べ物とも合わせて摂ることになるでしょう。
昆布を使った料理を1日に1~3回、少しずつとるようにするのが、健康にも美容にもよいはずです。
昆布を毎日食べる、おすすめレシピ
毎日昆布を摂るには、どんなレシピがよいでしょうか。
おすすめはたくさんありますが、基本は出汁を昆布でとることです。
出汁は様々な和食に応用できますから、無理なく昆布を摂取することができます。
とろろ昆布をお味噌汁に入れたり、おにぎりに巻いてみるのもおすすめです。
刻み昆布を他の食材と一緒に煮つけたり、おぼろ昆布もご飯のお供によいでしょう。
冬場なら、昆布で出汁をとった鍋を作って、昆布もそのまま食べてください。
出汁をとるのが大変という場合は、水に昆布をつけておくだけの昆布水が便利です。
なぜ昆布?海藻やひじきとの違い
昆布が健康や美容によいというと、他の海藻類でも代用できそうに思う方がいるでしょう。
もちろん、適度に食べれば海藻は全般的によいのですが、わかめともひじきとも違うのが昆布の凄さ。
ひじきやわかめでだしを取るというのはあまり聞きませんし、栄養面でも昆布と他の海藻類では一線を画しています。
特に、フコイダンのような栄養成分は、胃を守ったり抗アレルギー、肝機能向上に役立つことでも知られています。
免疫細胞を活性化させてくれるので、身体が全体的に調子よくなってくるでしょう。