ラクトースフリーって何?乳糖とは
グルテンフリーやシュガーフリーなど、欧米では特定の食材を加えない、摂取しないといった食品が注目されています。
ラクトースフリーも近頃話題になっており、こちらは乳糖を制限することを意味しています。
ラクトースは哺乳類の乳にも含まれる成分で、二糖類。
乳製品のアレルギーを起こす人がいるのは、乳糖不耐症と呼ばれるラクトース分解がうまくできない症状があるためです。
通常なら、小腸内にあるラクターゼと呼ばれる乳糖分解酵素によって分解され、小腸粘膜から吸収されます。
ところが乳糖不耐症の場合、小腸内での乳糖分解がしにくくなっているのです。
アレルギーというと、自分とは無縁と思う人もいますが、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人も、乳糖不耐症の可能性が高いです。
というのも、日本人の8割が、乳糖不耐症といわれているためでもあります。
ラクトースフリーがおすすめな人@乳糖過敏症や不耐症
ラクトースフリーの製品やラクトースを意識して避けることをおすすめしたいのは、乳糖過敏症や乳糖不耐症の方です。
これらの症状に、知らないうちになっている人もいますが、自分は心配ないだろうかと思えたら、ラクトースフリーを始めてみるとよいでしょう。
日本人の8割が乳糖不耐症だといわれていることもあり、心当たりがあれば、ラクトースフリー生活が向いているかもしれません。
もともと、日本人には牛乳を飲む習慣がありませんでした。
そのため、体質が乳糖に合わない人が多くても不思議ではないのです。
ラクトースフリーって乳製品全部?(ヨーグルトやチーズはOKなことも)
牛乳には、4~5%のラクトースが含まれているといいます。
ところが、牛乳を乳酸菌によって発酵させるヨーグルトでは、ラクトースは3%ほどに減ることがわかっています。
ヨーグルトの良いところは、乳酸菌が腸に届き、ラクトースの分解を助けているという点です。
さらに、牛乳を使って作る加工製品のチーズやバターも、ラクトースは牛乳より減少しているといいます。
そのため、乳糖不耐症であっても、ヨーグルトやチーズ、バターは大丈夫ということもあるのです。
世界的にも、ラクトースフリーのヨーグルトやチーズなどの乳製品が増えてきています。
乳製品だからといって、必ずしも乳糖不耐症の人に合わないとは言い切れません。
自分に合う乳製品、合わない乳製品を選んで、ラクトースフリーのライフスタイルを考えていくとよいでしょう。
ラクトースフリー製品は増えてきた?!
ラクトースフリーは、市販の乳製品にも増えてきています。
特に、ヨーグルトやチーズでは、欧米の商品でもラクトースフリー品が出回るようになってきたほどです。
欧米は乳製品の産出国ですから、そんな地域がラクトースフリー製品に本気を出すようになったのは大きな動きです。
乳製品だけでなく、チョコレートにもラクトースフリー製品が出回っているのをご存じでしょうか?
例えば、チョコレートの本場であるベルギー製のクリングリーというチョコレートは、ライスミルクを使用しています。
通常は牛乳を混ぜて作るチョコレートですが、ライスミルクで代用することによって、乳糖不耐症に対応する製品になっているのです。
お値段も、他の輸入チョコレートと変わらない程度ですから、試してみてはいかがでしょうか。
カフェでも、ラクトースフリーに対応してくれるお店が増えてきました。
これまで、牛乳で作るのが当たり前だったカフェ・ラ・テやカプチーノなど、牛乳の代用品で作ってくれるカフェが出てきたのです。
豆乳が代用品として代表的ですが、中にはライスミルクやアーモンドミルク、山羊の乳などを使うところも出てきたようです。