パプリカパウダーとは、赤トウガラシを粉末にしたスパイスのこと。
ただし、トウガラシといっても、辛みの強い種類ではありません。
スーパーでもよく見かけるようになった、大振りの赤いピーマン。
日本で売られているものは甘いものが多いものの、実はパプリカにはいろいろな味の種類があるのです。
ここでは、パプリカパウダーの栄養素や使い方、効果、パプリカパウダーを使ったレシピなどを紹介します。
パプリカパウダーとは
パプリカパウダーは、赤トウガラシの一種であるパプリカを粉末にしたスパイス。
見た目には辛い赤トウガラシにそっくりですが、実は辛みは全くないといってもいいほど感じません。
パプリカパウダーはハンガリーではよく用いられているスパイスで、ハンガリーでは、パプリカパウダーと使った有名なシチューなどもあるほど。
ビタミンCが豊富なパプリカですが、実はビタミンCはパプリカから発見されたという説もあります。
隠し味として用いられる他、パプリカパウダーがないと作れない料理もあり、ハンガリーでは一家に1ビンというくらいの欠かせないスパイスなのです。
パプリカパウダーの持つ栄養素
パプリカパウダーの素であるパプリカには、ビタミン類が豊富です。
特に多く含まれているのが、ビタミンC。
ビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける力があり、ビタミンCなくしてはコラーゲンが生成されません。
鉄分の吸収をアップする作用もあるため、貧血気味の女性にもおすすめです。
パプリカのビタミンCは、熱に強いのが特徴。
これはビタミンPの作用のおかげで、ビタミンPのアンチエイジング作用も得られるのがパプリカのメリットです。
ビタミンB2による脂肪燃焼効果は、ダイエットしたい人にも役立ちそうですね。
真っ赤な色からわかるように、色素が多く含まれているのもパプリカパウダーの特徴。
リコピンと同程度の抗酸化力を持っていることは、見逃せません。
パプリカパウダーの使い方
パプリカパウダーは、ハンガリーでは頻繁に使われています。
スープやシチュー、カレーなどをはじめ、肉料理から魚料理、サラダなど、あらゆる料理にふりかけられているといってもいいほど。
これは、パプリカパウダーが、どんな食材とも相性がよいからなのです。
ハンバーグにパプリカパウダーを混ぜ込むのもよしで、風味がグンとよくなります。
パプリカパウダーは、チリパウダーにも含まれており、より刺激的なスパイスになるものの、パプリカパウダーの代用にチリパウダーを使うことができます。
パプリカパウダーの効果はどのくらいで得られる?!
パプリカパウダーの効果が出るまでの期間は、人によって異なります。
食べ物に含まれる栄養成分が効果として現れるだけに、目に見えて効果を感じられないということもあるかもしれません。
気が付いたら、何だかきれいになっている、調子がいいというような効果の出方が多いでしょう。
パプリカパウダーを使った美味しいレシピ
パプリカパウダーを使った簡単なレシピとして、たこのガルシア風があります。
たこのガルシア風
たこを蒸し煮、あるいは蒸してあるたこを買ってきて、食べやすい大きさに切ります。
オリーブオイルと粗塩、乾燥パセリとパプリカパウダーをかけたら、できあがり。
辛いものが好きな方は、チリパウダーもプラスすると、よりおいしくなります。
グーラッシュ(ハンガリアンシチュー)
グーラッシュと呼ばれるハンガリアンシチューは、世界三大シチューの1つともいわれるもの。
赤パプリカやじゃがいも、トマト、タマネギ、ニンジン、牛肉などをカットして、ニンニクやパプリカパウダー、ローリエなどと一緒に煮込み、塩こしょうで味付け。
これだけの調理法なのに、味わい深いビーフシチューのような料理に仕上がってくれます。