日本人なら、誰もが懐かしいと思う味、お味噌汁。
最近では、健康にも美容にもいいということで、お味噌汁が見直されてきています。
ただ、忙しい朝や疲れて帰った夜などには、一からお味噌汁を作るのは面倒。
とはいえ、インスタントでは味気ないとブームになっているのが、飲みたいときに手作りのおいしいお味噌汁が飲める味噌玉です。
ここでは、味噌玉の作り方や具のアレンジについてなど、紹介していきます。
味噌玉とはどんなもの?
味噌玉は、お味噌やだし、具をまとめて丸めておき、お湯を注げばすぐにお味噌汁として飲める状態にしておくもの。
いってみれば、手作りのインスタント味噌汁の素です。
冷蔵や冷凍保存しておけば、忙しいときでも簡単に本格的なお味噌汁を飲めます。
実は、味噌玉は、現代で生まれた加工食ではなく、戦国時代の武士達も携帯していた食べ物。
日本の伝統食として受け継がれている、インスタント食品なのです。
味噌玉の作り方@分量はどのくらい?
味噌玉は、自分の好みの味付けや具のアレンジができるのが楽しいところ。
各家庭で異なるお味噌汁の味を再現できるので、味噌玉も作る人によって味が変わってよいのです。
そのため、人気レシピサイトでも、味噌玉のレシピは数え切れないくらい、たくさん掲載されています。
例えば、味噌小さじ2に粉末のかつおぶしを小さじ1混ぜて、ラップにまとめておけば、味噌玉はもう完成。
お味噌汁を飲みたいときに好みの具を茹でるなどして、お椀に味噌玉と入れてお湯を注げば、そのときどきの旬のお味噌汁を楽しめます。
冷凍や冷蔵保存しても大丈夫な具材なら、最初から味噌玉として混ぜてしまってもOKです。
味噌玉で入れ込める具はこれ!
味噌玉には、冷凍や冷蔵保存しやすい具を選ぶようにしましょう。
シンプルに、ネギやワカメなどが無難なところ。
お麩なども、便利に使える具材です。
アサリなど、生ものの具材を使いたいとき、野菜でも冷凍に向かないような具材は、味噌玉とは別に調理して、飲む前に加えることをおすすめします。
豆腐などは、味噌玉とは別に、直前に切って入れるほうがおいしいようです。
冷凍可能な味噌玉で入れれる具
味噌玉に入れる具は、冷凍できるかできないかで選ぶとよいでしょう。
例えば、青物でも、火を通してから冷凍しても、比較的シャキシャキ感が残りやすい小松菜などは、あらかじめ味噌玉に入れ込んで冷凍してしまっても大丈夫。
モロヘイヤなども、試してみる価値ありです。
チーズやトマトといった、洋風味噌汁として楽しめる具材も、作っておくと面白いですよ。
豆腐でも、高野豆腐なら冷凍保存に向いています。
ただし、お味噌やだしに混ぜる前に、火を通しておくようにしましょう。
他にも、ベーコンとじゃがいもなど、変わり種の具は思いついたらドンドン試してみてください。
たった一杯で、栄養もしっかりとれるお味噌汁にすれば、味噌玉があるだけで安心ですね。
味噌玉を使ったアレンジレシピ
味噌玉があると、お味噌汁以外にも便利なアレンジができます。
例えば、九州の郷土料理、冷や汁なども味噌玉から簡単に作れます。
冷や汁は、すりごまにキュウリやミョウガなどの薬味を入れ、味噌で味を付けてご飯にぶっかけて食べる料理。
冷や汁の名の通り、氷を浮かべて冷たくしてから食べる、夏の定番ご飯です。
お茶漬けのようにサラサラ食べられて、暑い夏の食欲が出ないときなどにおすすめです。
味噌玉ではなく、洋風のコンソメスープなどを丸めておけば、スープ玉のできあがり。
じゃがいものスープやミネストローネ、時間のあるときに玉ねぎをじっくり炒めてコンソメと混ぜておけば、オニオンスープ玉も作れます。
食べたいなと思うときに、すぐに作れなくて我慢しなければならないあの味が、味噌玉やスープ玉を作っておけば、いつでも味わえるのはいいですね。