緑が身近なところにあると、なごみますよね。
鉢植えや切り花もいいのですが、もっと手頃に楽しめるグリーンとして話題になっているのが、苔テラリウム。
手のひらサイズの森のようだと、注目されています。
実は、空き瓶があれば、誰にでも簡単にできてしまうのが、苔テラリウムのいいところ。
ここでは、苔テラリウムの主役である苔(コケ)についてや植え方、育て方、置き場所などについて、紹介していきます。
苔テラリウムとは
欧米でも話題になっているテラリウムは、瓶の中で植物を育てること。
これを苔に特化したのが、苔テラリウムです。
苔を主役にするあたりが、湿気の多い国、日本ならではです。
お庭がなくても、ベランダがなくても、ガラス瓶の中で育てられる苔テラリウムは、衛生的でもあります。
持ち運びも可能なので、職場で育ててみるのもいいかもしれませんよ。
苔って育つの?苔について知ろう
苔は、日本では、あまりにも身近な植物です。
身近すぎて、注目したこともない人が多いのではないでしょうか。
地面や壁などを見てみると、実に様々な苔が育っているのが見つかります。
不潔、なんて思う人もいるかもしれませんが、きちんと育てれば、衛生的で育てがいのある植物の一種なのです。
苔には驚くほどの種類があり、苔テラリウムに利用する苔も、身近な場所で採取してくる人もいれば、苔専門店で購入する人もいます。
この種類の苔が欲しいとなってきたら、いっぱしの苔テラリウム職人になってきた証拠です。
苔テラリウムをするならおすすめの苔は?
いまや、苔テラリウムのワークショップや苔テラリウムキットもあるほど、人気が出ている苔テラリウム。
これから始めるなら、どんな苔がいいのか、育てやすいのはどの苔なのかと、気になっている方もいるでしょう。
おすすめの苔は、ポイントが3つあります。
まずは、入手しやすいこと。
苔の育て方について、情報がそろっていることや人の生活環境で育てられるかどうかも重要です。
そんな条件をそなえている苔の代表格が、スギ苔です。
半日陰でも、よく日が当たる場所でも育ちやすいスギ苔は、初心者にもベテランにもおすすめの苔の種類です。
他にも、ハイ苔や砂苔、カモジ苔、ホソバオキナ苔など、育てやすく、しかも見栄えがよい苔から始めてみてはいかがでしょうか。
苔テラリウムの植え方
苔テラリウムは、空き瓶を用意して、土台となる砂利や砂、炭、土などを敷いたら、苔を敷いていくだけ。
土台の砂などは、市販のものを利用してもOKです。
自然のものを拾ってくると、虫がわいてきたりする可能性も高いため、最初は市販のものから土台を作ってみるといいかもしれません。
苔は、土台の全体を敷き詰めるように植えていきます。
お好みで、フィギュアを置いたり、形の異なる苔を植えてみたりすると、立体的になってきます。
細かい作業になるため、ピンセットなどを用意しておくと、作業がスムーズに進みます。
また、水は霧吹きで与えたほうがよいため、100均ショップなどで、スプレーボトルを購入して、水をシュシュっとかけてあげましょう。
苔テラリウムの育て方と置き場所
苔テラリウムは、直射日光の当たらない場所で育てるのが基本。
ただし、暗い場所もおすすめできないため、半日陰のようなところを見つけて置いてあげてください。
ビーカーのような容器に苔を入れて、お部屋に吊るしてみるのもアイディアです。
苔の種類によっても、育て方は異なるため、最初のうちは簡単に育てられる苔を選ぶのが気楽ですね。
ただ、失敗しても、またチャレンジするのが楽しい苔テラリウム。
気軽に、リーズナブルに楽しめる園芸だけに、一度失敗するようなことがあっても、またチャレンジしてグリーンを楽しんでくださいね