レバ刺しなどをはじめとする、牛肉の刺身を市販することが禁止されるようになって、生肉を食べたい人が行き着いたのが、鶏刺身です。
昔から、ささみなどをお刺身にして食べることはよくありましたが、鳥料理専門店に行くと、他の部位でもお刺身で出していることもあります。
ここでは、鶏刺身のカロリーや味、鶏刺身にできる部位や食中毒の危険性、安全な食べ方と購入方法などについて紹介します。
鶏刺身とは
鶏刺身は、文字通りの鶏肉をお刺身に仕立てた料理のこと。
表面だけに火を通した、ささみの刺身などが有名ですが、もっと多くの部位を扱っている鶏料理専門店などでは、他にも様々な部位を鶏刺身として提供しています。
特に多いのは、鶏肉の表面をあぶって、中はレア状態を残しておくたたきですが、完全にお刺身の状態で出てくる料理もあります。
地鶏を出す専門店などでは、様々な部位の刺身を提供していることもあり、鶏肉好きにはたまらない魅力です。
鶏刺身のカロリーやお味は?
鶏刺身は、牛や豚肉よりもカロリーが低いのがメリット。
しかも、味は、くさみがなくて食べやすく、牛や豚肉よりもおいしいと評判です。
もちもちした食感を楽しめる鶏刺身もあり、病みつきになる人も続出。
基本的には淡泊な味ですが、地鶏の中には滋味が深い味わいの種類もあります。
鶏肉のカロリーは、部位によっても異なります。
鶏刺身にされることの多いささみなどは、他の部位よりもカロリーが低く、1本の重さ60gほどでカロリーは約60kcalと、ダイエット中にも安心のお肉です。
鶏刺身に出来る部位
鶏刺身にできる代表的な部位には、ささみがあげられます。
家庭でも半生で食べる調理法があるささみは、もちもちしていて、くさみのないまぐろのお刺身のよう。
他には、レバー、砂ぎも、胸肉などを鶏刺身にすることもあります。
中には、こうがん(白子)などを刺身にして食素人もいます。
もっとレアな部分を鶏刺身にして出している鶏料理専門店もありますが、どこで食べても安全というわけではないため、お店選びには慎重になったほうがよいでしょう。
また、家庭では、生の鶏刺身を調理して食べるのは避けておいたほうが賢明です。
表面に火を通すたたきなども、完全に安全とは言い切れません。
鶏刺身の食中毒カンピロバクターに注意!
鶏刺身には、食中毒の原因菌となるカンピロバクターが住み着きやすいのが特徴です。
ほんの少しの菌数でも食中毒を起こしてしまう食中毒菌ですから、厳重な注意が必要です。
最近では、厚生労働省が鶏肉を生食で食べることを避けるようにと推奨しており、十分に警戒が必要です。
特に、鶏肉は生食用として販売されていることもないため、自分で調理して食べる分には自己責任となります。
食中毒は、なってみて初めて、二度となりたくないと思えるほどつらいもの。
鶏肉の場合、個体が小さいため、加工の段階で食中毒菌を完全に取り除くことが難しいといわれています。
しかも、食中毒の症状が出るのは、食べてから数日後のことも多く、食べたことを忘れた頃にやってくるのも衝撃的です。
腹痛に発熱と、地獄を見るような症状に襲われたと体験談を語る人も多いため、事前に注意できることはなるべくしておいたほうがよいでしょう。
鶏刺身の安全な食べ方と購入方法
鶏刺身は、牛肉や豚肉の生食のように、禁止されているわけではありません。
そのため、十分に安全対策をすれば、自己責任で食べてもよいといえます。
実は、鶏肉はどんなに新鮮であっても、カンピロバクターに感染している可能性がないとはいいきれません。
食肉店で生食OKとされているもの、信頼できる鶏料理専門店などで食べるのが、危険性を避けやすいでしょう。
自宅で鶏刺身を調理して食べるのは、あまりおすすめできません。