粗糖とは、一般的な砂糖に精製加工される前の状態の甘味料です。
砂糖はサトウキビから作られますが、まずは粗糖に加工されて原料糖と呼ばれる段階を経ます。
粗糖は色も茶色く、蜜のような状態です。
ここから加工工場へと運ばれ、精製されて白砂糖などの甘味料に変わるわけです。
サトウキビを搾った汁を結晶させた後、遠心分離機にかけて糖蜜を分離させると、さらなる結晶ができます。
これが粗糖で、結晶の粒によってその後の加工がおこなわれ、別々の甘味料になっていきます。
粗糖を一般家庭で用いることは滅多にないでしょうが、精製加工する前の素材ですから栄養価が高いのが特徴です。
ミネラル分を多く含んでいるので、一般的な砂糖を使うよりも健康的といえるでしょう。
粗糖とその他の砂糖の違い
粗糖はサトウキビから加工された甘味料で、そこからさらに他の砂糖類へと加工されていきます。
甘味料の中でも代表的な白砂糖も、粗糖を精製加工して作った砂糖です。
ざらめや赤砂糖、ブラウンシュガーなども、もとを辿れば粗糖に行き着きます。
他の砂糖との違いは、やはり栄養価が高いということにあります。
より精製加工されていないほうが栄養成分が残っており、加工の段階において栄養成分の質が変わってしまうということもなくなります。
実は、サトウキビは、収穫された後も発育しようとして糖分をどんどん外に出してしまいます。
ところが、サトウキビは運搬が難しいため、工場に運ぶまでに糖分が出尽くしてしまいかねないのです。
そこで粗糖に搾ってから、他の砂糖への加工工場へと運ばれるという手間がかかっています。
成分も安定してくるため、粗糖のままで保存されることも多く、輸入もよくされています。
使いたくなる粗糖の栄養価
粗糖はまだ他の砂糖に精製加工される前の段階ですから、サトウキビにも近い栄養価を持っています。
鉄分やカリウム、カルシウムなどのミネラルはもちろんのこと、ビタミンB1・B2・B6も含んでいます。
ビタミンB群といえば、肌の健康のためにも欠かせない栄養素で、脂肪燃焼にも役立つ成分です。
甘味料をとって痩せるというのは単純すぎる考え方ですが、上手に粗糖を使えば、他の甘味料よりもダイエット向きといえるでしょう。
精製されていない糖類は、栄養価が高いだけでなく、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。
体内に吸収するにも時間がかかるので、そのぶん糖質が体内で長持ちしてくれるというメリットもあります。
粗糖が良い!白砂糖が危険な訳
最近、使用する糖類の種類を変える人が増えています。
理由は、白砂糖などの精製加工した甘味料が危険視されていることにあるようです。
白砂糖は昔からごくごく日常的な甘味料として親しまれてきましたが、実は精製加工の段階で化学薬品が使われていることもあり、添加物について問題視する人が出てきているのです。
また、精製加工をすればするほど、ミネラル分が減り、栄養価が低くなります。
敏感な人では、甘さの不自然さにも気付くかもしれません。
その点、精製加工していない粗糖は、栄養成分がそのまま活かされるだけでなく、体内に吸収されてからの働きにも大きなメリットがあります。
白砂糖のように、腸の運動が鈍くなり、便秘の原因となるようなこともありません。
血糖値を急上昇させる点でも、白砂糖はリスクが高いとされています。
消化吸収も早く、すぐにエネルギーとなる点はよいのですが、逆にそれが命取りとなることもあります。
つまり、消化吸収が早いため、すぐにエネルギー切れとなり、もっともっと白砂糖を要求してしまうのです。
これを繰り返せば、心身の健康状態に悪影響を与える恐れがあります。
砂糖の選び方一つで、人生が変わってくることもあるため、慎重に選択したいですね。
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