栄養価が高い食品として注目されているブルグルは、お米のような形をしたパスタの一種です。
見た目は、クスクスのようでもあるのですが、お米が欠けたような形にも見えて、初めて見たら、何これ?と思う方がほとんどでしょう。
ブルグルの正体は、挽き割り小麦(デュラム小麦)のことで、パスタといっても小麦を砕いただけの状態がブルグルです。
トルコの国民食でもあるブルグルは、食感はクスクスによく似ています。
味や食感の好みで、ブルグルとクスクスを使い分けている方もいるでしょう。
穀類の一種で、お米のような姿をしていながら、お米以上の栄養価の高さを誇るブルグル。
少量で栄養をまんべんなく摂りたいというときなどにも、向いています。
ブルグルとクスクスの違い
ブルグルはクスクスとよく比較されますが、クスクスは小麦を練っていますから、小麦をたたき割っただけのブルグルとは根本的に製法が異なります。
また、栄養価やカロリーもかなり異なり、ブルグルはクスクスの3倍ほどのカロリーです。
そのぶん、栄養価の高さが突出しており、脂質やミネラル、食物繊維、ビタミン類などはクスクスの含有量をはるかに超えています。
そのため、ブルグルは登山食などに利用されることも多いのです。
ブルグルの栄養価と食物繊維のカラダへの効果
ブルグルは、脂質やナトリウム、カリウム、炭水化物、食物繊維、糖質、タンパク質、ビタミンA、カルシウム、鉄、ビタミンB6、マグネシウムなどが含まれています。
とりわけ注目したいのは、食物繊維の豊富さです。
100gで18gの食物繊維を含んでいるということは、100gのブルグルを食べれば、一日の成人の食物繊維摂取目安量を余裕でクリアしてしまえることになります。
これほど食物繊維を豊富に含む食品は、なかなかありません。
おまけに、タンパク質も豊富ときていますから、人間が健康に生きていくために必要な栄養素がバランスよく含まれた食品といってよいでしょう。
100gのブルグルを調理するとかなりの量ですから、1食分を適量に摂りつつ、栄養を補給することをおすすめします。
因みに、食物繊維は体の中の掃除をするために役立ち、腸内の環境をよくしてくれます。
糖分や脂質を吸収しにくくもしてくれるため、生活習慣病の対策にもダイエット対策にもなります。
ブルグルの調理方法@美味しい食べ方は?
ブルグルは、スープやサラダ、ピラフなどにすると、初めて食べる人にもおいしくいただけます。
サラダに使う場合は、細かく切った野菜と火を通したブルグルを混ぜて、ドレッシングをかけて食べると、チョップサラダのようで見た目にもおしゃれです。
少量をトッピングのようにして食べるサラダも、ありですね。
カレーなど、スパイシーなピラフにしてみると、後を引くおいしさのブルグル料理が出来上がります。
スープの場合は、ブルグルを炊く必要はなく、他の食材と一緒に、グツグツ煮込んでしまえば簡単に出来上がりますよ。
ブルグルの簡単美味しいレシピ
火を通したブルグルに、ツナやコーン、細かく刻んだ玉ねぎやキュウリ、トマト、煮豆などを入れると、栄養バランスのよいサラダになります。
子供でもモリモリ食べてくれるサラダですから、一度作ったら定番になるかもしれません。
ロールキャベツのお肉部分をブルグルに変えて調理してみるのも、ヘルシーでおいしく仕上がります。
ブルグルは、炊くといっても、鍋でオリーブオイルを熱して、他の食材と一緒に炒めるようにするのが一般的です。
いわば、リゾットの調理法に煮ていますから、ピラフのような状態まで加熱せずとも、途中の状態で食べてもOKです。
ひたすら、ぐるぐるとかき混ぜて熱し、弱火で15分、蒸らして20分といったところが、基本的な仕上がり時間です。