塩は、肌に良い浸透脱水作用を持っています。
野菜の塩もみをすると、水分が出てしんなりするのと同様で、塩には水分を取り除く性質があるのです。
塩美容とは?塩の効果
水は塩分濃度が濃い方向に移動しますから、水が移動した元の部分は脱水状態に至ります。
これにより、古い角質や余分な皮脂などが、毛穴から排出されるのが塩のメリットです。
皮脂が取り除かれた後には、良質な皮脂が分泌されます。
このように、肌を清潔に保つ作用を持つ塩は、アトピー性皮膚炎の治療などにも用いられているほどです。
肌にいい?塩美容で期待出来る美容とは
塩美容では、毛穴の中に詰まった角栓を取り除くことも可能です。
塩が角栓を取り除けるのは、古い角質を溶かすタンパク質溶解作用を持っているからです。
硬くなった角栓を柔らかくし、毛穴から排出しやすくするのです。
塩に含まれたミネラル成分が、美肌効果をもたらしてくれる期待もあります。
脂肪を揉みだしたい部分をマッサージすると、ダイエットにも効果的です。
塩には保湿効果もありますから、肌乾燥がひどいときにはバスソルトとして使ってみると、入浴後の肌がしっとりします。
塩美容法はこれがおすめ!塩パックや塩洗顔
塩パックや塩洗顔は、肌に即効性があると評判です。
荒れた肌に塩を塗るなんてリスクが高そうにも思えますが、塩美容の場合は逆です。
肌の赤みやニキビが発生しているときでも、むしろ塩美容が向いているくらいです。
塩パック
後に紹介するように注意もあるのですが、肌に合わない化粧品を使ってしまったときなど、塩パックをして1週間で、驚くほど肌がきれいになったという口コミもあります。
塩洗顔
塩洗顔は、塩パックより毎日のお手入れに向いています。
塩水で肌をなでるようにすればよいだけなので、簡単です。
肌がピンチというときこそ、塩美容にトライしてみてください。
美容法別の塩美容のやり方
塩パックの方法
塩パックのやり方は、天然の塩を小さじ2ほど用意して、肌の毛穴をお湯で温めて開いてから、塩を乗せるだけです。
5分ほど置いたら、ぬるま湯で塩を洗い流し、その後は冷水で肌を引き締めるようにしましょう。
塩を洗い流した後は、お湯で顔をこすったりしないこと。
ついついしたくなりますが、それでは塩パック後の分泌されてきた新しい皮脂を流してしまうことになります。
塩洗顔の方法
塩洗顔は、塩50gをぬるま湯100ccに溶かして、肌に塗っていきます。
塩は水に完全に溶けなくてもよいので、肌をなでるようにやさしく塗っていきましょう。
肌がぬるぬるしてきたら、ぬるま湯で洗い流します。
締めは、塩パックと同じで、冷水で肌を引き締めてください。
塩パック同様、洗い終わった後に、熱いお湯で皮脂を洗い流してはいけません。
ぬるま湯とは32度くらいの温度を指し、それ以上の温度になると皮脂は溶けだしてしまうのです。
塩マッサージの方法
むくみが気になる部位があるときには、塩でマッサージしてみませんか?
体を十分に温めたら、塩で気になる部分にマッサージします。
なでおろす程度のマッサージでも、効き目があります。
力を入れてこすってしまうと、肌にダメージがおよぶため、気を付けましょう。
効果もあるけど塩美容には注意も必要
塩美容は、毎日やってもいいの?と心配になる方もいるでしょう。
塩洗顔は毎日行ってもよいのですが、塩パックの場合は毎日行うのはやり過ぎの場合があります。
個人の肌状態にもよりますが、週に1~2回にとどめておくのが適切です。
また、肌に違和感が出てきたときには、すぐに中止しましょう。
もうひとつ注意しておきたいのは、肌をゴシゴシこすらないということです。
他のお手入れのときと同じで、肌を強くこすってしまうと、いくら塩が美容によいからといってダメージにつながりかねません。
塩パックではこすらない、塩洗顔では塩水にして軽くなでる程度にするのがポイントです。