飲み物を飲むときの器は、冷たくても温かくても、理想の温度を保ってほしいもの。
手で持ったときに、冷たすぎず熱すぎないのも大事なポイントです。
そんな理想をかなえてくれる器が、チタンタンブラー。チタンを加工したタンブラーは、丈夫なうえに保温性や保冷性に優れています。
チタンタンブラーの製法や特徴、お手入れ法、おすすめのチタンタンブラーについて、紹介します。
チタンタンブラーとは
チタンタンブラーの代表的な特長といえば、保温性と保冷性の高さです。
しかも、外側には熱さや冷たさを感じないのも大きな特徴。
ゆっくりと最適な温度で飲み物を味わうことができて、何を飲むにも適した器なのです。
金属の器というと、熱いものを入れたときには高温で持てなくなりそうですが、チタンタンブラーの場合は外側への熱伝導が抑えられるのがメリット。
逆に、冷たいものを入れても、結露せずに飲み物を保冷してくれるのが助かります。
氷もとけにくいため、飲み物が薄まらずに飲めるのもいいですね。
チタンタンブラーが注目されるようになったのは、海外からの貴賓への手土産として政治家などが用いたのがきっかけ。
大きく報道されて、メイドインジャパンのチタンタンブラーの人気が国内でも急上昇したのです。
チタンタンブラーの製法と特徴
チタンタンブラーの特徴は、中味の温度や味が変わらないという点。
温かいものは温かいままで、冷たいものは冷たく味わえるので、一年中どんな季節にも便利に使うことができます。
熱いものを入れたときに素手で持ってもやけどしない、冷たいものを入れても結露しない点も、大きな魅力。
氷を入れてもとけにくいため、飲み物の味が薄まって別の味になってしまうような心配もありません。
チタンタンブラーのブームのきっかけを作ったのが、新潟県燕三条市の金属加工業です。
江戸時代から栄えた手工芸で、早くから世界に名を馳せてきました。
中には、世界初となる真空二重構造のチタンも含まれ、製法の難しさを乗り越えてここまでやって来たのです。
機能面だけでなく、色や材質も魅力にあふれたチタンタンブラー。
着色料を使用せずに、チタン特有の光彩を活かした美しい仕上げは、熟練の職人ならでは。
無骨な見た目は、入れる飲み物によって雰囲気が変化します。
チタンタンブラーお手入れや取り扱い方
チタンは、材質が硬く、さびにくいのが特徴です。
タワシなどで洗っても大丈夫なほど強い材質ですが、火にあてると急速に熱くなるため焦げ付く心配があります。
直火にかけたりは、しないようにすることをおすすめします。
お手入れは、スポンジなどを使って食器用の洗剤で洗い、水ですすいでしっかり乾燥させればOKです。
チタンタンブラーのおすすめ
ここで、おすすめのチタンタンブラーを3選、紹介しましょう。
燕三条金物本舗
金属加工業で古くから栄えてきた燕三条では、チタンタンブラーを製造している業者が目立ちます。
燕三条地場産業振興センターが運営する、燕三条金物本舗では、様々な製造元のチタンタンブラーが勢ぞろい。
デザインも仕上げ方もそれぞれに特徴のあるチタンタンブラーが、手に入ります。
SUSgallery
燕市のライフスタイルプロダクトであるSUSgalleryは、横浜で行われた首脳会議でも贈答用に選ばれた逸品。
特に、藤巻百貨店限定のデザインは、湯飲みのような丸みを帯びたフォルムと独特の色合いが他のチタンタンブラーにははに魅力です。
ホリエ
二重構造のチタンタンブラーが人気を集めているホリエは、大きさもデザインも異なるチタンタンブラーがたくさん揃っています。
真空とは異なる構造で、氷を2時間とかさない仕組みは画期的。
指紋や汚れが目立ちにくい特殊加工がほどこされ、手触りもなめらかなのが特徴。
ビールを入れると、理想的な泡立ちを実現してくれます。