何ともいえない独特な食感と、真っ赤な色が特徴の赤こんにゃく。
滋賀県の名物として、話題になっています。
まるで着色料で色をつけたような不健康そうなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、赤こんにゃくに使用されている着色料は三二酸化鉄なのです。
色付けするための合成着色料ではありませんから、安心してください。
つまり、鉄分による着色ですから、栄養を摂取するためにも健康的なこんにゃくなのです。
赤こんにゃくが赤い理由@鉄分の豊富さにビックリ
赤こんにゃくが赤いのは、三二酸化鉄を使用して色付けを行っているから。
鉄の色というと、サビたような色が思い浮かびますが、きれいに着色するとこのような色にもなるのです。
滋賀県では、3月に伝統的な火祭りが行われ、この祭りには織田信長も参加したのだとか。
何でも、真っ赤な襦袢を着て踊り狂ったとかで、その由来で赤こんにゃくが生まれたのではないかという説もあります。
因みに、よくあるこんにゃくの色はくすんだ砂色のような灰色ですが、製法によっては白いこんにゃくもあります。
赤色を付けるのも無理はなく、不自然に着色しているわけではないので、安心してください。
赤こんにゃくの味や食感は?
赤こんにゃくは、真っ赤な色をしていますから、辛いのではないかと思う人もいるようです。
しかし、全く辛みはなく、味としては淡泊です。
色付けがされているというだけで、他のこんにゃくと製法にそれほどの違いはないためです。
どちらかといえば、そのままでは味を感じにくい食べ物ですから、煮たり焼いたりするなどして味付けして食べるのがよいでしょう。
煮物にしたり、すき焼きの具材にしたり、こんにゃくステーキにしてみてもいいかもしれません。
どちらかというと、濃いめの味付けによく合います。
酢味噌をつけて、刺身こんにゃくとして食べるのもおいしいですよ。
食感はといえば、普通のこんにゃくとさほど変わりがないと感じる方もいるかもしれません。
普通のこんにゃくよりも、ぷにんぷにんとしていると感じる方もいるでしょう。
微妙な違いとはいえ、こんにゃくよりも赤こんにゃくが好きという方がいるほどですから、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
おすすめ!赤こんにゃくの食べ方やレシピ
滋賀県では、郷土食として当たり前に親しまれている赤こんにゃくには、おなじみのレシピもあります。
給食で赤こんにゃくが出るほど、レシピもたくさんあるのです。
たとえば、昆布だしで炊き込んだ、赤こんにゃくの煮物は、シンプルなのに病みつきのおいしさ。
赤こんにゃくを入れたカレーもあり、食感がお肉のようで楽しいと好評です。
滋賀県といえば近江牛が有名ですから、近江牛と赤こんにゃくにゃくを一緒にしぐれ煮にするレシピも人気です。
赤こんにゃくには糸状のタイプも出ているので、たらこをまぶした常備菜にしている家庭もあります。
赤こんにゃく商品多し!おもしろ商品とは(すしのネタ・パンに挟む・赤こんドッグ)
赤こんにゃくの地元、滋賀県では、様々な赤こんにゃく商品で出ています。
赤こんにゃく寿司
例えば、寿司ネタとして、シャリの上に赤こんにゃくを乗せたメニュー。
海苔巻きの具材として、赤こんにゃくが使われるシーンも出てきました。
赤こんにゃくサンドパン
大胆なのは、パンに挟んで食べるというもの。
意外な食感が、後を引きます。
赤こんドッグ
赤こんドッグというご当地グルメは、ホットドッグのソーセージ部分を赤こんにゃくに変えたもの。
パンとの相性も、バツグンな赤こんにゃくなのです。
他にも、おにぎりの具材としての赤こんにゃく、かまぼこのようにすり身の中に赤こんにゃくを入れた商品などがあり、お土産にしたら驚き喜ばれますよ。