油を使う調理をしているときは、油が手や体に跳ねてくることがあります。
ほんの小さな油粒でも、実は瞬間的にやけどを負ってしまっています。
すぐに水で冷やしておかないと、痕になってしまうこともあるので要注意です。
もしも油が目に入ったとしたら、もっと大変です。
ここでは、目に油が入ってしまったときの症状や対処方法、病院に行くべきかどうかなどについてお話します。
目に油が入ったときの症状
調理などしている最中に、熱した油が手に跳ねても痛みを感じないこともあります。
同じように、目に油が入っても何も感じないこともあれば、痛みを感じることもあるのです。
油の温度にもよりますし、量にもよるでしょう。
痛みを感じる感覚も個人によって違いますから、軽いやけど程度では痛みを感じない人もいるでしょう。
逆に、他人より痛みを感じやすい人もいます。
一瞬、痛みを感じてもすぐに痛みが消えて忘れてしまうようなこともあります。
痛みが続かない場合は、油の熱で目を損傷せずに済んだ可能性があります。また目を損傷していても、自力で再生することもあるといいます。
眼球を火傷した場合の症状
もしも油の熱で眼球をやけどしてしまった場合は、黒目に白い斑点のようなものが浮かぶことがあります。
あるいは、黒目全体が白くにごってくるようなこともあります。
鏡で見るとわかりますので、目に油が入ったかもしれないと感じたら、鏡でチェックしてみましょう。
もちろん、自分では鏡を確認できないほど目を損傷してしまうこともあります。
異常を感じたら、すぐに人を呼んで見てもらうことをおすすめします。
放っておくと視力が低下してしまう可能性があり、角膜をやけどしているような状態であれば早めに病院に行ったほうがよいでしょう。
目に油が入った時の対処方法は?
目に油が入ったときに危険なのは、油の温度です。
油自体は、清潔であれば害になるとは限りません。
目以外の部分をやけどしたときと同じように、目に油が入った場合もすぐに冷やす対処が必要です。
すぐに患部を冷やしたか、どのくらいの時間冷やしたかによっても、その後の経過が違ってきます。
眼球を冷やすだけでなく、まつ毛に熱した油がついているかもしれませんから、まつ毛を濡れたティッシュなどで軽くふいておきましょう。
強い力でこすってしまうと、まつ毛が焼けてしまっていた場合にポロっと抜けてしまったり切れ毛になる恐れがあります。
水道水で、やさしく洗い流すようにするのも一つの対処方法です。
眼球を水で冷やすなど、難しいと思うかもしれません。
直接、眼球に水をつけるようにしなくても、まぶたの上から冷やすようにすれば眼球も冷やすことが可能です。
なるべく頑張って冷やしたほうがよいものの、目には涙を流して自浄する作用が備わっています。
異物が入ったときなどには、涙が流れて洗い流してくれるので、あまり神経質になることもありません。
涙には、リゾチームという殺菌物質も含まれています。
目に雑菌が入った場合でも、その成分が感染症などを予防することができるのです。
病院には行くべき?
目に油が入ってやけどがひどいと感じたときには、病院に行くことをおすすめします。
といっても、やけどがひどいかどうかの判断はつきにくいかもしれません。
判断基準としては、痛みが続いている、鏡で見た感じに違和感がある、視力の低下を感じるようなことがあげられます。
ほんの軽いやけど程度でしたら、目は自力で治癒します。
病院に行かなくても自然に治ることも多いのですが、心配であれば念のため病院に行ってみたほうがよいでしょう。
病院に行くと、検査や点眼での治療がおこなわれることが多いです。
油の混じった雑菌などによって感染症になることもあるため、違和感が続くようであれば医師に相談してみてください。