バターというと、脂肪たっぷりの不健康な食品と思われがちですが、実はマーガリンやショートニングを食べるくらいならバターのほうが良質な脂肪がとれるともいわれています。
パンには欠かせない味のバターの中でも、最近注目されているのがグラスフェッドバター。
牧草のみで育てられた牛のミルクからできたバターで、健康的な栄養成分が含まれているのが特徴です。
グラスフェッドバターの特徴や効果、ダイエットに使う方法などについて紹介します。
グラスフェッドバターとは
グラスフェッドバターは、牧草のみで飼育された牛から搾られたミルクで作ったバターです。
通常、飼育されている牛は牧草以外の穀物も食べて育ちます。
飼料によっては、味も違えば肉質も異なり、もちろんミルクにも違いが出てくるのです。
グラスフェッドバターは、他のバターと同じ高脂肪な食品には違いないのですが、脂肪は脂肪でも不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸を通常よりも多く含んでいる点が特徴です。
グラスフェッドバターと普通のバターの違いって?
グラスフェッドバターと普通のバターとの違いは、脂肪の質が違うということ。
不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸を多く含んでいる点は、良質な脂肪をとれる意味でメリット大です。
成長ホルモン剤や抗生物質を過剰に与えられていない牛から作られている点も、違いの一つ。
グラスフェッドバターにも飽和脂肪酸が含まれていないわけではありませんが、植物油や魚の油に多く含まれる不飽和脂肪酸が多いことでエネルギーとして使われやすい脂肪が多いのです。
グラスフェッドバターの栄養分で得られる効果
グラスフェッドバターに含まれる栄養成分には、様々な効果があります。
オメガ3脂肪酸はαリノレン酸が主成分で、体の中でDHAやEPAに変換されるのが特徴です。
このことから、血圧を下げたり、アレルギーを抑えたり、血中の中性脂肪を減らすことができます。
血栓を防ぐこともできますから、動脈硬化の予防にもつながります。
記憶力や学習能力を高める他、精神的にリラックスさせてくれる効果もあり。
認知症の予防にもなるため、バターの一種とはいっても非常に健康的です。
ダイエットにも使えるグラスフェッドバター?!
グラスフェッドバターが注目され始めたのには、ある本が関係しています。
その本によると、グラスフェッドバターをコーヒーに入れて飲むとダイエットに効果的とのこと。
バターでダイエットするなんて驚きの方法ですが、実はその秘密はグラスフェッドバターに含まれている共役リノール酸にもあるのです。
不飽和脂肪酸の一種である共役リノール酸は、通常のリノール酸とは構造が異なります。
そのため、異性化リノール酸とも呼ばれ、脂肪をエネルギーに変換するために働く酵素を活性化させてくれるのです。
本来は運動すると活性化する酵素を働かせる作用があることから、共役リノール酸には運動同様の脂肪燃焼効果があるといえます。
嬉しいのは、筋肉の増加・増強にもつながること。
冷えの改善にもつながることから、ダイエットに最適なバターなのです。
グラスフェッドバターはどう使う?おすすめはバターコーヒー
グラスフェッドバターの使用法としておすすめなのは、バターコーヒーです。
一杯のコーヒーに、グラスフェッドバターを溶かして飲むだけ。
バターコーヒーを朝食代わりにすると、1日をエネルギッシュに始めることができるといわれています。
頭が冴えて、仕事や勉強がはかどるとの説もあり。
アンチエイジングにもよく、ハリウッドセレブなどにも流行しているようです。
といっても、きっかけとなったのは、シリコンバレーで働く人たちのライフスタイルがつづられた本。
効率よくバリバリと疲れずに働くためにも、グラスフェッドバターで作ったバターコーヒーが効果的だといいます。