子どものころ、松ぼっくりを拾ったりして楽しんだ経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
そもそも松ぼっくりは松笠といい、パイナップル(pine=松、apple=りんご)の名前は実はこの松かさに似ていることからきているという説もあります。
種子が中に含まれていますが果実ではありません。
その種子は松の実といい、専任の食べ物なんて言われることも?
それでは、なぜそんな呼び名がついているのでしょうか。松の実について探っていきましょう!
まつの実とは?
おつまみとして食べられることも多いまつの実は、松ぼっくりの鱗片をむいて中身を取り出したもの。
世界には20種類ものまつの実があり、食用になる種類も多いのです。
ただし、全ての種類が、人が食べるのに適しているわけではありません。
特に、日本で市販されているまつの実には、韓国や中国産、イタリア産などが多いようです。
まつの実は、漢方薬として使われることも多く、脳を活性化するなどの効果に期待されています。
中国や韓国に行くと、おやつに食べるという人も多く、日本よりも安価に手に入るのが特徴。
たんぱく質と脂質が多く、健康的な不飽和脂肪酸を多く含んでいるのも、最近注目されている理由です。
まつの実を食べると仙人になると言われるのはなぜ?
まつの実は、仙人の食べ物ともいわれてきました。
理由は、不老長寿を目指せるほどの栄養効果が高いから。
仙人といえば、不老不死というほどの力を備えた人。
雲を食べて生きているというようないわれもあり、俗に食べられているようなものは食べずに、少量の自然のものを食べていると思われています。
古い薬物書には、七月に松の実をとり、木皮を除いてつき、卵大に丸めたものを、日に三回、酒とともに食べると、百日で病は治り、三百日で一日に五百里歩けるようになり、もっと
長く服用すると仙人にさえなるという説もあるほどです。
仙人が実在するかどうかはともかくとして、それほど栄養価が高く、主食にしても長生きできるほどのパワーがまつの実にあることは見逃せません。
まつの実の効果効能
まつの実には、どのような効果効能が期待できるのでしょうか。
まず、まつの実の成分について、見てみましょう。
まつの実に含まれているのは、たんぱく質が不飽和脂肪酸、ミネラルなど。
ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンE、とビタミン類も幅広く含まれ、食物繊維が含まれているのも嬉しいですね。
ビタミンB群は三大栄養素の代謝を高めるために欠かせませんから、脂質が豊富なまつの実でも安心です。
まつの実が仙人と結びつけられるのには、ビタミンEのアンチエイジング効果も関係しています。
こうした豊富な栄養成分が、動脈硬化や美肌、ダイエット、抗酸化、アンチエイジングなどの効果を期待させてくれるのです。
まつの実の1日の摂取量目安は?
まつの実は、非常に粒が小さいのが特徴です。
食べるのが面倒という人もいれば、大好きだけれど粒が小さくて食べにくい、ついついたくさん食べ過ぎてしまうという人もいます。
おやつの代わりに食べるにもちょうどいいのですが、食べ過ぎは脂質の摂り過ぎにつながりかねません。
そこでおすすめしたいのが、1日20粒ほどを食べる習慣。
何粒食べるかを決めておけば、食べ過ぎを防ぐこともできそうです。
まつの実20粒はすぐに食べ切れてしまいそうですが、他のナッツなどと組み合わせて、物足りなさを防ぐのも、おいしく食べ過ぎを防ぐコツです。
まつの実の効果的な食べ方
まつの実は、炒ったものをそのまま食べてもよいのですが、調理に使ったり、他のナッツと一緒に食べるのもおすすめです。
相性がよい食材としては、モロヘイヤやカボチャなどがあげられます。
炒め物やスープにしてみるのも、アイディアですね。
まつの実は、トッピングにしても、ポリポリした食感が心地よいです。
ミキサーで攪拌すれば、ソースにもgood。
香ばしい香りが特徴なので、イタリアンのパスタソースにもよく使われます。
バジルと一緒にミキサーにかければ、色合いも栄養も満点のソースになってくれますよ。
くるみやハチミツと合わせて、パンに塗るペーストを作っておくのも、レシピの1つ。
これなら、少量を食べたいときにだけ食べられて、いいですね。