好き嫌いがわかれがちな「らっきょう」。
このんでよく食べるひとも必ずよけるという人もいて、極端に分かれますよね。
お子さんのいる家庭なら、子どもに「なんで食べなきゃいけないの?」と言われて詰まってしまったことはありませんか?
らっきょうは案外料理に出てくる割に、どんな成分があり効果があるのかあまり知られていません。
そこで、らっきょうを食べたほうがいい理由など詳しく調査しました!
らっきょうとは?
5~6月になると、新物のらっきょうが出回り始めます。
日本国内だと、鳥取県のらっきょうは質が高いと評判です。
漬物でもおなじみのらっきょうは、どこでもいつでも手に入るように思われがちですが、実はシーズンがある野菜。
ネギ科で、皮をむきはじめると、どこまでもむけてしまうのが特徴です。
独特の香りやパリッとした食感が好まれますが、中には苦手という人もいます。
いわゆる、らっきょうとして食べられているのは、実は茎の部分。
中国では、生薬としても用いられてきました。
らっきょうの効果効能は?
らっきょうが注目し直されているのは、テレビの健康番組などで取り上げられてから。
にんにくやニラに含まれるのと同じ、アリル硫化物が含まれており、消化を助けてくれる効果を持っています。
ビタミンB1を一緒に摂取すると吸収を助けてくれ、水溶性食物繊維も豊富ならっきょう。
ビタミンCやビタミンB群、ビタミンK、各種ミネラル類も豊富で、おつまみ的な福神漬けとしか思われていなかったらっきょうを見る目が変わりそうですね。
それぞれの成分含有量は少なくても、幅広い栄養成分を一度に摂取できる点は見逃したくないところです。
らっきょうは食べ過ぎ注意@1日の目安は何粒?
らっきょうが大好物で、食べ始めるとやめられないという人がいます。
味付けが口に合うと、数十粒でも食べられてしまって、ローカロリーだからと1袋開けてしまうこともあるかもしれません。
ただし、らっきょうは食べ過ぎに注意したい食材。
食べ過ぎることで、体調に異変が生じることもあるのです。
人によっても差がありますが、ちょっとおかしいかなと感じたら、食べ過ぎに注意したほうがいいですよ。
どのような症状が出やすいかというと、例えば、おならがたくさん出たり、口臭が気になるようになるといった例があります。
胃もたれをする人もいて、胃腸が弱い人には刺激が強いのも要注意。
硫化アリルという特有成分が含まれていることも関係しており、にんにくを食べ過ぎると具合が悪くなるというのに似ています。
1日にらっきょうを食べる目安量は、3~5粒程度がよいでしょう。
人によって、様子を見ながら、増減してみてください。
らっきょうの効果的な食べ方は?
らっきょうの食べ方は、様々です
生のらっきょうがたくさんとれる生産地では、天ぷらにしたり、あえ物にしたりと、様々な調理法が生み出されています。
生で食べるときは、かつおぶしで和えてみるなどもおすすめ。
食前に食べることで、消化を促すこともできます。
ただし、空腹のときに食べると刺激が強いこともあるため、少量をよく噛んで食べるようにしましょう。
漬物にしてあるらっきょうは、気軽に毎日でも食べられるのが便利です。
ただし、大概は甘酢漬けで、それなりに糖分などが多いのが問題。
糖分を控えている人などは、摂り過ぎないように注意しましょう。
らっきょうのまとめ
らっきょうが話題になったのには、ダイエット効果や血液サラサラ効果などの嬉しい作用に期待できることが広まったため。
しかも、漬物であれば、一年中でも手に入るのが、多くの人の目に付いたのです。
お酢に漬けたらっきょうは、夏バテ対策にも効果的。
適度に食べることで、最大限の効果を得たいですね。
らっきょうには、殺菌効果が高いことから、免疫力をつけるにもよいといわれています。
風邪による咳やたんをしずめたり、不眠やイライラを安静にする効果にも期待できるのだとか。
らっきょうが出回る梅雨の前くらいには、大気が不安定になって心身のバランスを崩してしまったり、神経痛に悩むという人もいます。
そんなとき、ちょうどらっきょうが出回ることで、人の体調を自然によくしてくれる作用に期待できるのがいいですね。