インド料理には欠かせないスパイス、クミン。実は、エジプト生まれの香辛料です。
独特の香りは、食後に噛んで口臭予防や消化を助ける目的にも使われます。
インド料理を食べにレストランに行くと、キャッシャーの脇にクミンのお皿が置かれていることもあるほど。
そんなクミンには、健康効果が山ほどあり、インドでは昔から健康のためにも料理に使っていました。
クミンの効果や味、食べ方、摂取量や副作用、おいしいレシピを紹介します。
クミンとは
エジプトなどが原産のクミンは、セリ科の一年草です。
スパイスとして使用する部分は種の部分で、キャラウェイに似た形でもあります。
カレーの香りのほとんどを構成しているのがクミンで、カレーをはじめとしたスパイス料理には欠かせない香辛料です。
最近では、カレー料理以外にもふりかけて香りを楽しむ手法が日本でもよく使われるようになりました。
クミナーが出来るほど?!クミンの効果
クミンのファン(クミナー)が、急増しています。
パクチーもあっという間にブームになっただけに、クミンブームも近いかもしれませんね。
クミンには、驚くほどたくさんの効果があります。
たとえば、消化不良を改善するためにはクミンが効果てきめん。
加えて、食物繊維も豊富なことから、便秘の悩みも解消してくれます。
血圧や心拍数を整えて、貧血を予防し、風邪やぜんそくの症状を緩和させてくれるのも日常的に助かる健康効果。
母乳の出をよくしたり、不眠を改善、記憶力の向上、ED対策、ガンと闘うなどの効果にも期待されていて、その幅広い効果には神的な威力も感じるほどです。
すべて、クミンに含まれている栄養成分から期待できる効果です。
クミンの味は?どうやって食べる?
クミンは、スパイスとして用いるのが一般的です。
粉末にしてカレーやスパイシーな料理に混ぜ込んだり、出来上がった料理にふりかけて食べるのも香りの効果を楽しめます。
インドなどでは、クミンを食後に噛むことで消化をよくしようとする習慣があるほど。
ただ、そのまま噛むのは、香りが強烈で慣れないとウッとくるかもしれません。
最近では、パウダー状のクミンを持ち歩いて、飲食店などでふりかけている人もいるようです。
代謝を上げてダイエットに役立てるために、ヨーグルトに入れて食べる人も増えています。
効果を上げるクミンの必要量や副作用
クミンは、1日に小さじ1杯ほどを食べると、美容や健康に効果が期待できるといいます。
人によっても差があるでしょうから、少しずつ食べてみて、量を加減するようにしてください。
一度に食べ切る必要はないため、1日に数回などと分けて食べるのもおすすめです。
あまり大量に食べるとお腹を壊す可能性もありますから、体調とよく相談しましょう。
クミンを使った美味しいレシピ
クミンは、様々な料理に気軽に使えます。
例えば、お肉や魚などを焼いたときに、仕上げにクミンを振りかければ、スパイシーな風味と同時に塩分を減らせる効果も得られます。
ミネストローネなどに振りかけるのも、ほんのりスパイシーになってくれます。
ポテトサラダは、クミンがよく合う料理。
クリーミーで食べやすいので、クミン初心者にも向いています。
ハンバーグのミンチに混ぜ込んだり、チャーハンやリゾットにミックスするのもおすすめ。
はじめは、このようにクミンの存在をわかりにくくしてしまったほうが食べやすくなります。
慣れてきたら、チーズトーストに振りかけてみたり、ドレッシングのスパイスとして使ってみるのもよいでしょう。
ヨーグルトやハーブティーとして、休憩のときに飲食するのもいいですね。
合わない料理がほとんどないのが、クミンの使いやすさ。
自宅にも携帯用にも職場にも用意して、いつでもクミンを振りかけられるようにしておくというのはいかがでしょうか。