欧米諸国ではパンを多く食べる機会がありますが、その中でもドイツは世界屈指の消費量で、一人当たり1年間の消費量は80kgに達すると言われています。
ドイツではパンをお菓子にすることも多く、その種類も豊富です。
今回は、どんなドイツパンの魅力についてご紹介します。
ドイツパンとは
ドイツパンの特徴として、全体的に色が黒いという点が挙げられます。
これはライ麦を使用しているためで、通常のパンより重く、生地が荒い仕上がりになります。
ドイツパンはドイツ人の強いこだわりが詰め込まれているもので、ライ麦と小麦の配合を細かく5種類に分け、それぞれに名称がつけられています。
また、粉の挽き方によっても呼び方が変わり、ドイツ人のこだわりを垣間見ることができます。
日本で多く食べられている、白くて軽いふわふわのパンとは正反対と言えますが、ドイツパンの豊富な種類とこだわり、そしてライ麦独特の味わいは、国内でも人気を集めています。
ドイツパンのライ麦と小麦のパンの違いって?
ドイツパンはライ麦を中心に作られたパンもありますが、小麦を使用したパンもあります。
ただし、ドイツ国内での厳しい規格により、正式にパンと認められるものが少ないのです。
ドイツの基準で考えると、日本国内でパンと呼べるものは食パンくらいと言われています。
ライ麦パンと小麦のパンの最大の違いはその見た目です。
小麦のパンは白く淡い色合いが多いですが、ライ麦パンは濃い色合いでいわゆる黒パンと呼ばれているものが多くあてはまります。
また、その固さにも大きな違いがあります。
ライ麦パンは噛むことを前提にして作られたもので、その固さは小麦粉のパンと比べ物になりません。
しかし、噛めば噛むほど味が広がるのが、ライ麦パンの魅力でもあります。
ドイツパンは種類が豊富?!
ドイツパンの特徴の一つに、その種類の多さが挙げられます。
菓子パンや小さなパンを含めると、1500以上の種類になると言われています。
ドイツは寒冷地のため、寒さに強いライ麦の育成が古くからおこなわれてきました。
限られた食材の中で様々な製法を試していった結果、現在のパン大国につながったのではないかと思われます。
ドイツパンの栄養価(食物繊維、ビタミンB1,B2,カリウムなども豊富)
ドイツパンには豊富な栄養素が含まれています。
このため、近年では美容や健康面でドイツパンは注目を集めています。
まず、パンなのに食物繊維が豊富に含まれている点は、ドイツパンならではと言えます。
食物繊維には水に溶けやすい水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があります。
ドイツパンはこの2つの食物繊維がバランスよく含まれており、パンの中でも含有量が断トツに多いのです。
ドイツパンにはビタミン類も多く含まれています。
特に、糖質やたんぱく質をエネルギーに変換するビタミンB1とビタミンB2の含有量が豊富です。
また、疲労により体内にたまる乳酸を分解し、疲労回復効果も期待できる成分なので、ダイエットのお供にピッタリと言えます。
女性に嬉しいのがカリウムの含有量です。
通常、カリウムは野菜や果物でしか摂取できないものですが、ドイツパンに多く使用されているライ麦にも含まれており、むくみ対策に高い効果が期待できます。
またカリウムには、高血圧やそれに伴う様々な病気の予防にも効果が期待でき、健康面でも摂取していきたい成分の一つです。
おすすめなドイツパンの食べ方
ドイツパンには独特の酸味があります。
そのため始めて食べる方には不思議に感じる場合も少なくありません。
初めてでも食べやすい方法が、サンドイッチです。
ドイツパンを薄くスライスし、具材や調味料を乗せて酸味を緩和します。
ライ麦の配合が多いほど酸味が強いので、配合量が多ければ多いほど薄くスライスするのがおすすめです。
ドイツパンの食感や味を楽しみたいという方には、バターやチーズなどの乳製品をひと塗りするという方法がおすすめです。
乳製品に含まれている脂肪分とパンの愛称は良く、ライ麦の酸味を和らげながら味を調えてくれます。