テフって?
日本では古来からお米が主食とされてきましたが、近年ではパン食の傾向も強くなり、さらにはその他の穀物にも目が向けられています。
特に、栄養価の高いスーパーフードと呼ばれる穀物は、健康に敏感な人からも熱い視線を浴びているのです。
中でも、新たなスーパーフードとして注目されているのが、テフです。
テフは、エチオピアを原産とする世界最小の穀物です。
世界最小の割に、栄養価がとても高い上に、グルテンフリーな点が、注目されている理由です。
いくらスーパーフードといっても、グルテンや糖質が気になる方には避けざるを得ない穀物。
テフの場合、キアヌを超えるほどの栄養価に富んだ穀物とされていますから、期待も高まります。
テフは、フランス語でエチオピアのキビを表す言葉。
1粒が2mmほどの大きさで、お米よりはるかに小粒です。
エチオピア人の身体能力が高いのは、テフを毎日食べているからといわれ、その栄養価の高さがわかります。
テフの栄養成分
小麦などに含まれるグルテンの過剰摂取が健康的によくないと、いわれています。
そのため、グルテンフリーの食品が注目されていますが、正にテフはグルテンフリーの食材です。
グルテンは含まないうえに、鉄分をはじめとするミネラル、アミノ酸、食物繊維などは豊富なテフ。
小麦の何倍もの栄養価をグルテンなしで摂取できるとあって、健康のためにグルテンフリーを目指している人も、グルテンアレルギーの人にとっても、安心です。
テフの効果
テフの効果には、ダイエットや便秘解消などが挙げられます。
グルテンフリーで自然に得られるダイエット効果の他、食物繊維が豊富なので便秘に悩んでいる人にもおすすめなのです。
食事はきちんとしながらも、代謝をよくして老廃物をためない生活を送ることが、美容にも健康にも役立ちます。
テフはその点、理想的な美容・健康食品といえるでしょう。
テフの食べ方とダイエットレシピ
テフは、生のままだと、正に鳥のエサのような姿をしています。
キビですから、生でポリポリと食べようとしても、消化が悪くてお腹をこわしてしまう可能性があります。
どのように食べればよいかといえば、炊いて食べる、お好み焼きやパンケーキなどにして食べる、サラダなどのトッピングにする、クッキーなどに混ぜ込んで焼くといった方法があります。
エチオピアでは、粉状にしたテフを水にとかしてから乳酸菌を混ぜ、発酵させてクレープのようにして焼きます。
おかずを巻いて食べると、これが病みつきのおいしさなのです。
ご飯に混ぜて炊き込むと、プチプチとした食感が楽しい仕上がりになります。
パンケーキやパン、クッキーなどの粉をテフの粉にしたり、小麦粉を少し混ぜて焼き上げれば、グルテンを減らした食品の完成です。
テフはどこで手に入る?日本初上陸!?
早速テフを食べてみたくなった方も、多いかもしれません。
しかし残念ながら、テフはエチオピアからの輸出が規制されているのです。
全く輸出されていないわけではありませんが、エチオピア人にとって重要な主食のテフが、輸出によって質を落としたり、品数が減ってしまっては困るというわけでしょう。
オーストラリアなどでも生産されているテフですが、それでも世界に輸出するほどの生産量ではありません。
そこで、日本でも市販されているのは特別なお店に限られています。
例えば、輸入食品を扱っている通信販売会社、海外食品の輸入ショップなどでは扱っていることがあるかもしれません。
日本にもエチオピアの人が住んでいて、エチオピア料理のレストランも数少ないながらも存在しますから、まずはレストランにテフを食べに行ってみるのもよいでしょう。
どんな風に食べればおいしいかも、直接お店の人に聞けますよ。